私達の日記
私は死んだ
そう思えるほど世界に希望などなかった
あるのは少しばかりの焦燥感とそれを上回る孤独感だけだ。
始まりは二年前自分のベッどこでもで起きた時のことだった。目覚ましがやけにうるさく感じた朝だった。
私はいつも通りカーテンを開けて窓の外を見た。
欠伸が途切れ視界が安定した時
世界は私の知ってる世界とは違った。
建物に絡みつく草、停止し脱線した電車、自然に呑まれた車、電車、どれもファンタジーでしか見ないようなものばかりだった。
「、、、は?」
第一声に出たのはそれだった。
頭は思考が停止し何も考えられない。とりあえずカーテンを閉めた。
下の階に降りようとした。(きっと寝ぼけているのだろう)
そう自分に言い聞かせて。
部屋のドアのノブに手をかけた時鼻先に漂ってくるものに疑問が浮かぶ、
香水か?いや森?
おおよそ人工的ではない自然の匂いだった
「まさかねw」
非現実的すぎて笑いが込み上げてくる
自分を落ち着かせドアを開けようとした。
「ガタン、ガタ、ガチャン」
「やけに立て付けが悪いん、、って」
廊下に出て目に入るのは、蔦、枯れ葉、伸び放題の草達、
おおよそ信じられない景色が眼前に広がる
これは私の家なの?
パパとママは?
次の刹那、私は一階に駆け出していた。
階段を転げ落ちるように降る
(ドドドタドトタ)
階段の蔦に足が絡まり落ちてしまった
しかしそんなことは後回しに
("ドン")
思い切りドアを開け私は叫ぶ
「パパ!、ママ!」
そう呼びかけ帰ってくるのは一途の静寂と鳥囀りだけ、見渡す限りリビングは廊下と同じ様子で森の香りが鼻先を通る。
私は膝から崩れ落ち嗚咽した。
(ここには誰もいない)
直感的にそれが理解出来てしまったのだ。
私は涙が枯れるまで泣きじゃくり続けた。
今はどれくらい経っただろうか、顔を出したてだった太陽も窓から姿を消し、明るい外とは違い日の届かない部屋には長い影が落ちていた。
「イッテテテ」少し気持ちが落ち着いたのか痛みが遅れてやってくる。
テレビも電気もつかない、水道も水一滴すら出ない、「此処はダメだ、一回部屋に戻ろう」
私は涙を堪え自分の部屋に戻る。
自分の部屋はなんともなかった。
昨日寝る前終わらせた課題、充電機に繋がるスマホ、何もかも昨日と同じだ。
「なんで?」
頭の中は不安と疑問で埋め尽くされた。
考えても腑に落ちる答えは思い浮かばない。
「とりあえず外に出よう」
何もしないよりは解決になるだろう。
そう思ったのだ
役に立ちそうなものをバックに詰める
懐中電灯、腕時計、非常食、部屋にあったものは殆ど詰めた。張り裂けそうな程バックをパンパンにして。
「行くか!」
無理やり自分を奮い立たせ私は外へ向かった。
玄関を開けようとする手、踏み出そうとする足はガタガタと震えていた。
次回(旅と日記)




