失色
足場さえ見つからない。
ゴミの溢れた極彩世界。
よく見れば、それは何かの跡。
その上に立って竦む。
どうせなら雑ざろうか。
譫言、泣言、戯事。
全て子供の空想で―
踏み締める。
絶望の不安定地面。
飛ぶ鳥が輝いて。
跳ねて、手を伸ばして、届くように。
踏み外す。
下の暗闇の人の群れ。
みんな何処かへ。
全て、過去になって、いい思い出。
そんなの、許さない。
足元に響く泣き声。
崩壊されて無彩夢中。
よく聞けば、僕に似ていた。
その下を見て竦む。
どうしても雑ざりたくない。
徒事、飯事、夢ごと。
全て僕の幻想で―
根を伸ばす。
残骸の不安定地面。
僕は此処を歩く。
埋めて、様子見て、落ちないように。
眼を赤く。
暗闇の先を彷徨う。
僕は何処に行く。
もういい、未来なんか、希望無い。
そんなの、信じたくない。
残骸。
夢跡の上を歩く。
下の世界黙視。
恐くて、魅力的で、先が無い。
諦めが肝心なの?
踏み締める。
絶望の不安定地面。
飛ぶ鳥が輝いて。
跳ねて、手を伸ばして、届くように。
踏み外す。
下の暗闇の人の群れ。
みんな何処かへ。
全て、過去になって、いい思い出。
そんなの、許さない。
譫言
戯事
竦む(すく)む
徒事
飯事
彷徨う(さまよ)う