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山に登る

「…山ってこんななんだ」


「うん。澄んだ空気が気持ちいいだろう?」


「すごく気持ちいい」


魔法使いさんとロゼと一緒に山に来た。


頂上の景色はとっても綺麗。


空気も綺麗。


「とりあえず、持ってきたランチボックスでも食べようか」


「うん」


二人でランチボックスの中に入ってたサンドイッチを分け合いっこする。といっても、ランチボックスが巨大なので十分な量。ロゼ用の焼肉も持ってきたので、ロゼにもあげる。ロゼは私の魔力がご飯らしいけど、たまにはお肉も食べられるらしい。


「ツナサンド美味しい。魔法使いさんも食べて。あーん」


「あーん…美味しいね。こっちのハムサンドも美味しいよ、ほら」


「あーん。ん、美味しい」


「ね」


「キュウ!キュウ!」


二人と一匹で景色を見ながらランチタイムを楽しむ。魔法使いさんとロゼと楽しく過ごせるだけで幸せ。


山登りも魔法使いさんの魔法ですいすい動けたから、魔法使いさんとお話しながら楽しく登れた。ロゼは魔法がなくても余裕だった。


山登りの途中も、見かけた植物や虫や動物なんかの解説を聞けた。魔法使いさんの解説は面白くて楽しい。


「さて、食事も楽しんだところで本題に入ろうか」


「本題」


てっきりお山の解説と景色を眺めるのが本題だと思ってた。


「お姫様に一つ、魔法を教えてあげる」


「魔法」


「そう」


「教えてくれるの?」


「少しだけね。必要な分だけ」


そう言って魔法使いさんは、小さな杖をくれた。


「これあげる。無くても魔法は使えるけど、魔力の出力がしやすくなるからね」


「ありがとう。大事にする」


「うん。じゃあ、始めるよ」


魔法使いさんは、愛用の杖を使って地面に魔法陣を描く。


「同じように、魔法陣を描いてごらん。ああ、杖に魔力を流すイメージで魔法陣を思い浮かべて」


「うん」


魔法使いさんが言った通りやる。魔法陣が出来た。


「良い子。次はその魔法陣に、杖から魔力を流すイメージ」


「こう?」


なにかの魔法が発動した。私の身体がキラキラ光る。


「出来たね。上手だよ」


「今のは?」


「病気や事故を防ぐ加護を与える魔法だよ。加護を与える魔法だから、人にかけるのは普通に出来るんだけど自分にかけるのは難しい。よく出来ました」


「えへへ」


そのあとも、魔法での干渉を防ぐ結界を張る魔法や魔力を隠蔽する魔法などを教えてもらって実際自分にかけた。


これで長い間安心らしい。

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