ゆめ
興味を持っていただきありがとうございます。
お楽しみいただけますように連載していきますのでよろしくお願いします。
ゆめをみた。
スポットライト。
ステージ。
舞い散る紙吹雪。
独特な匂いのスモーク。
手に持ったマイク。
わたしはそこに立っていた。
綺麗な衣装。
ワンピース。
ボディラインに美しく添いながら、全身にレースで装飾がされている。
白に対して白のレースだからあまり目立たないけれど夢の中のわたしはこれが好きだって感じている。
スカート部分はお尻の辺りから層を成して派手目なマーメイドスカートみたいになっている。
わたしはそれを着ていた。
ちょっと踊りにくいけど、踊った時にひらりひらりと揺れるのが綺麗。
ファンの視線がそれに揺られるのも好き。
わたしは踊っていた。
一曲歌う毎にファンの声援が熱を帯びていくのがわかる。
始まった時にはこれ以上ボルテージが上がることなんてないんじゃないかっていつも感じるけど、終わった時にはその予感はいい意味で裏切られる。
今日もそうなるだろうと肌感でわかっている。
わたしは歌っていた。
そうだ。
わたしはアイドルだ。
世界中を魅了しているアイドルだ。
そんなゆめをわたしはみた。
イントロです。