終幕
前回のリベンジとして、私はまた馴染みの神社を訪れていた。最早週間とも言えるこの所業。リベンジ、とは言わないのかも知れない。
私は社務所無いで番をしている宮司さんに駆け寄って、深く深くお辞儀をした。彼はそれを見て、挨拶に来たのかと思ったようで、にっこりと微笑んだ。しかし半泣き状態で御朱印帳を取り出すと、目を見開いた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。貴方が下さった物をこんなにしてしまいました」
あれから滲みは殊更酷くなり、最終的に御朱印は真っ赤に染め上げられた。でもそれ以降、悪夢を見ることも無く、日々平和に過ごせている。私は自らの平安の為に、神々から戴いた印を献上したのだ。
「身代わりになってくれたのですね」
彼は渡した御朱印帳をぱらり、ぱらりと捲った後、慰めるように私を見た。そこに怒りの感情はない。ただ安堵の表情だけがあった。でもこの間よりも垢抜けて見えるのは気の所為だろうか?
こんなにしてしまったのに。血で穢してしまったのに、怒ることなく接してくれた事に驚き、思わず口を開く。
「え.......?」
「だから大丈夫。此方新しい物です。またいらして下さい。貴方が来ればきっと喜ぶ」
彼はすっと境内を眺めた。見据えた先は境内。私には見えないが、きっと神様がいらっしゃるのだろう。この事もちゃんと報告しなくては。真っ赤になってしまいました。と。こんなにした私が言えた義理は御座いませんが、どうか、改めて縁を結ばせて下さい。と。
私は黙って頷くと、境内に向かって歩みを進めた。
慧だから金を巻きあげないんですけど、慧の父は手を出して、お代を要求します。
んでもって、後で奥さんに怒られます。
※飛梅様に敬意払えば良い話。それをしないからこんな風になってます。
次回、オマケページ的なバッドエンドです。
そんなんで、メリーバッド謳うなと言われそうです。




