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「霊気はね、何も生まれ持ったものが全てじゃない。信仰、敬意によっても巡り易くなる。君のその清らかな思いによって与えられた霊気は、妹に匹敵するよ」
「分かっています.......。でも僕だけの力じゃない」
半分は.......貴方様方の力.......。だから半人前.......。誰かが居ないと、碌に任務さえこなせない。そうやって堕神にも嗤われたのだ。
悔しくて俯いた。所詮僕は半人前。妹は本当に優秀だった。優秀過ぎて日常生活に異常を来す程。僕なんかいなくても一人で任務遂行を可能にする程。
「それでも何かに遮られる事無く放出出来る人間なんてそういない。君の妹は力技でこじ開けて放出しているけれど、君はそうじゃない。私達の力を十割使い熟す事こそ、君の長所なんじゃないかな?」
確かに彼女は人を必要としない。自らの力でどうにかさせる程の力の持ち主だ。だから僕ほど戴いた力を振るうのに慣れていない。彼女も言っていた。兄貴程力の使い方が上手くないと。精度が荒くて困ると。.......彼女には彼女の出来る事がある。僕には僕の。だから羨む事を辞めよう。精神的に成長しよう。
僕はまた床に頭を擦り付けて、お辞儀をした。
「見苦しい姿をお見せして、大変申し訳御座いません」
「良いんだ。実はね、今回お前だけに言い渡したのも自信を付けさせる為だ。私が何千何万と太鼓判を押しても、お前自身が心から分からなければいけない。だからまず一歩、堕神を祓っておいで」
今月の神社に貼られている言葉がとても素敵なので、思わずほわほわしました。
凛の伏線は次回作の序盤で回収します。




