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もふもふされたい.......。

「んー妹ちゃん?」

「ええ。お友達の色季(しき)ちゃんのところに行ってるようです。しばらく帰って来ないでしょうね」

なんでもない事の無いように質問した。有り体に言う、世間話だ。僕は少しだけ口角をあげて苦笑いした。

「じゃあ今回は一人か」

「心配ですか?」

妹、と言っても血の繋がりは薄い。僕は子孫で、あの子は直属の娘。だから霊圧にも差があり、任務遂行中にも守られる事が多い。兄として、ちゃんと守ってあげなくてはならないのに。

しっかりしろ、という意味も込めて、頬を叩く。まずはお茶の準備だ。その様子を見て、三狐神(さぐじ)様は悲しげな顔をした。そのつもりで言ったんじゃない。お前を傷付ける為に言った訳じゃない。顔がそう言ってる。でも直ぐに真剣な顔になって、もふっと尾っぽ押し付ける。

三狐神(さぐじ)様は豊穣の神である。しかし参拝者からは眷属である狐の印象が強く、よく狐の神様と間違えられる。それに怒って基本的に尾っぽは出さない。耳も出さない。でも今回は特別だ。というように、頬に尾を押し付けてくる。

「心配なんかする訳ない。だってお前は一人前!! でも落ち込んだ気は嫌いだから、特別だぞ」

「有難う御座います三狐神(さぐじ)様」

思わず涙ぐみそうになった。泣き顔見せたくないなぁ。常に清らかな気持ちでお仕えしなくてはならないのだから。そんな気持ちを察して彼女はもふもふした尾を殊更強く押し付ける。

「ん、苦しゅうない。もっと崇めよ」

三狐神様って、豊穣、商売の神なんですよね。

執筆始める前までは狐の神様だと思ってました。

(御本人様から怒られそうです)


実は四季神の最後のシーンと時間軸が繋がります。

四季神の後日談は妹の物語で。

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