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三狐神様

数十分後、掃除が終わった事を伝えると、小さな狐が三狐神(さぐじ)様に姿を変えた。

流石に此処でお茶をする訳にもいかず、茶室へ。彼女は飛梅様と同じように正座すると話を切り出した。

「君と私の可愛い参拝者にさ、穢れがへばりついてたんだよね。君、何か知らない?」

「□□周辺に廃れた神社があると思うのですが、そこに近寄ってしまったみたいで」

飛梅様は人間から神になったお方である。故に三狐神(さぐじ)様の方が神としては先輩にあたるのだ。その為、飛梅様に対してややフランクな口調でものを申す。

飛梅様は眉間に皺を寄せて、この間の出来事を掻い摘んで話した。みるみるうちに彼女の顔も険しくなる。やはり自体は既に重体であるらしい。

この詰まった空気に耐えかね、お茶を入れる事にした。神経をすり減らすと憩いが欲しくなる。それは人間だけでなく、神も一緒。二人にお辞儀をし、席を外す。廊下に出たところで携帯が微動を開始していた。着信は妹からだ。

――着いたよ、兄貴。そっちは大丈夫?

「あぁ、うん。こっちは大丈夫。楽しんで来てよ」

ある意味大丈夫では無いのかも知れない。でも妹、凛の帰宅を待ってもいられないのも事実。今回は一人で何とかしなくてはならないのだ。

――あとで写真送るわ。あとさ! 土産買ってくから期待しといてよ。

「うん。待ってるよ.......」

携帯の電源を落とし、改めて台所に向かおうとしたその時、自分の横の真横に女人の顔が現れた。びっくりはしたが、声は出さない。神様は気まぐれなのだ。

神様全てに言えたことですが、約束守らないと怒られます。

(これ本当。すっぽかそうとすると守らされる)

良い参拝者様は守りましょう。(良い子の皆〜のパロ)

あと通い詰めていくと、なかなかアグレッシブな面を目の当たりにします。私は嬉しいです。

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