参拝
もしかしたら短いと感じるかも知れません。
(分量分からない.......)
彼と別れた後、周辺の神社仏閣を見て回る。何時も行きつけのコースだ。まずは神社。
鳥居の前で、一礼。お邪魔します。と内心答えて歩みを始めた。真ん中の道は神様がお通りになるから、と出来るだけ端の方を歩く。歩いた先に手水舎を発見。右手に笏を持ち、一度左手に垂らす。持ち替えて、今度は右手に水を垂らす。再度持ち替えて、左手に水を注ぎ、口をゆすぎ、余った水で持ち手を洗う。 時折親切なだと、手水舎前にイラスト付きで看板が置いてある。私もそれを見て学んだ。神社関係者の方々に感謝である。そしていよいよ参拝に。賽銭箱の前で小銭を出す。
――チャリン。
何時も思うのだが、あまり賽銭は投げたくない。レジを打つ人から聞いた話。小銭を投げる人はあまり良い気分はしない。私だってそうだ。人様に渡すものを適当に扱いたくはない。そっと、上から落とすようにして落とした。なんだかんだでこの瞬間が好きなのだ。貴方に捧げます。全ては無理だけど、お気持ちばかり。
わずかに頭を下げた。深く二礼。合わせた右手を僅かに下に下げて、二度柏手を打つ。
――こんにちは。本日は馴染みの神社の宮司さんから御朱印帳を戴きました。本日はご挨拶の後、御朱印を戴きたいと思います。何時も守って戴き、有難う御座います。
再度深く一礼。またわずかに頭を垂れる。
“作法にご興味のない方は吹っ飛ばし推奨”
ちなみに二礼二拍手一礼の前に少しだけ頭を下げることを揖と言うそうです。
ごりごりに丁寧な参拝は礼をしたり、三歩歩いたりするそうですが、後ろの方もいらっしゃるので、多くの方が出来るのはこれじゃないかなぁと。
おこがましいですが、小銭投げられると、「うっ.............」とした気持ちになる人です。
(少なくとも私は)出来ればそっと戴きたい.......。