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転生令嬢の愛され生活  作者: ぱんだ
第一章 エマ=ホール
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1.真っ白わんちゃんに王国騎士団との出会い

これからどんどん色んな人達と出会っていきます!

「というか、なんで私が異世界転生の魂に選ばれたんだろう?あの(自称)神様、何にも教えてくれなかったし。そういえば……」


あの人、私に『加護をを与えてあげましょう』って言ったあと何か続きを言ようとして、私、途中で遮ってしまったけど………もしかして何か大事なことを伝えてようとしてくれていたのかな?私てっきり他にも凄いチート能力をつけられると思っちゃってつい話を途中で止めてしまったよー


「あー、あの時ちゃんと話を聞くべきだったかな………まあ、今更しょうがないよね。とにかく、今考えなければならないのはここが何ていう世界なのかということと、あとは―――」


「(わんっわんわん)」


「ん?」


振り返ると目の前に大きな真っ白の犬?がいた。こんな犬見たことないな〜。というかあのもふも感……… 触りたい!そう思っているとその大きなわんちゃん?は私の心を読んだように私に近づき私に背を向けて座った。もしかして、触ってもいいってことかな?


「わんっ」


「ほんとにいいの?ありがとう!」


うわー!めちゃくちゃふわふわでなめらか!できればこのわんちゃんを真正面から抱きつきたいなぁ。お願いしてみようかな?どうしよう?


そんなことを考えているとわんちゃんは私の方に向いてお腹を出して寝転がってくれた。


「えっ!抱きついてもいいの?(というかこのわんちゃん、私の思っていることが分かるのかな?)」


一瞬驚いたが、目の前のもふもふに耐えられず思いっ切りダイブしてしまった。するとわんちゃんからも抱きついてくれて嬉しそうに吠えていた。それから2分ぐらいもふもふを堪能していたが………


「おいっ!そこの君大丈夫か!」


急に男の人の声が聞こえて振り返るとそこには黄金(こがね)色の髪に群青(ぐんじょう)色の瞳の大柄な西洋人が現れた。しかもかなりのイケメンである。その人は剣を腰に下げており服装は黒のズボンに白色のマントを羽織っていた。


いや、まって。この人日本語喋れるの?というか、この人凄い焦っているけど大丈夫かな?もしかして、こんなに大きいわんちゃんと遊んでいたら危ないと思っているのかな?


「あのー、私ただこの子と遊んでいるだけなので心配しなくても大丈夫ですよー」


これで大丈夫――


「あっ遊んでいるだと!(どいうことだ、確かにあの方はあの“白の聖獣”に違いないが――」


「団長ー!こちらにいらっしゃたのですね……って、あの方はもしかして!」


団長?という方が現れてからその人の後ろから続々と同じような格好をした男の人達が出てきた。てか、全員が美形なんですけど。そういえばここ、乙女ゲームの世界なんだった。


「そこのお嬢さん!そのお方から離れてください!」


団長さん?の隣の方が私に向かって叫んできた。私、お嬢さんって呼ばれるほど若くないんだけどなあー。あの人、視力大丈夫かな?


そんなことを思っているとわんちゃんが『わんっ』と吠えて抱きつくのをやめて私を離すと、前足で私の背中を押して目の前にいる人達に行くよう促した。


「こちらにいらしてください、お嬢さん。私達はこの国の王国騎士団の者です。お嬢さんに危害は加えないので安心してください」


「本当ですか?」


「ええ」



この国の王国騎士団の団長さん?が私に向かって優しそうな声音で話しかけてきた。後ろの人達は団長さん?を珍しいものでも見るかのように目を見開いていた。何に驚いているのか分からないがここで逃げても相手は剣を持っているので逃走は不可能だ。仕方がないからあちらに行くしかないようだ。私が歩き始めると後ろにいたわんちゃんが『わんっ』と吠えたかと思うと姿を消してしまった。


ちょっとまって、私の唯一の癒やしが!はあ、また会えるといいな。これからどうしたらいいのかな?そんなことを考えているとすぐに騎士団の人達のそばに着いてしまった。


「はじめましてお嬢さん、改めて私は王国騎士団団長のオリバー=クロスです。これからあなたにたくさんのことをお聞きしたいのですが私達と一緒に騎士団本部までご同行お願いできますか」


「あのぉー、私、お嬢さんって呼ばれるほど若くないんですけど」


そう言うとオリバーさんは一瞬驚いたような顔をしてこう言った。


「いえ、十分若いですよ。見たところ7歳か8歳ぐらいですよね」


えっ。イマナント………


「こんなところに一人でいたら危ないですよ、()()()()


「どーいうことぉぉーーー!」





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