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転生令嬢の愛され生活  作者: ぱんだ
第二章 学園生活
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36.幹部会議1

「これより第九回『ヴァイオレットの姫君を見守る会』幹部会議を始めますわ。今回はエマ様の邪魔をするローデス嬢についてと皆様のエマ様との近況報告とさせていただきますわ」


解説はバンナ伯爵家現当主であるブレイク=バンナがお送りしよう。今現在、バンナ伯爵邸の客間で国の重鎮である方々殆どが全員集合している。妹が会長?であるため、本来なら一番偉い方が座るべき席に座っている。その両側に大公様方が座っている。皆様、お仕事はどうされたのですか?

私が今の状況を一生懸命理解しようとしていると、エルフィー様が真っ先に手を上げた。


「講師である僕から見ると、ローデス嬢は何かしらの病気を患っていると思います。彼女は自分をこの世界の主人公かなんだか言って僕につきまとってくるのです」


確かに一度彼女を学園祭で見かけた時は、『あの子頭は大丈夫かな』と心配した。


「彼女は僕を見つけると『私の方がエマよりもエルフィー先生が興味ありそうな魔術を出せます』と言って何度も鬱陶しいぐらい話しかけてくるのです」


「なるほど。聞いている限りローデス嬢はホール様が未だに魔術しか興味がない変人としか考えていなさそうですわ。ホール様はエマ様に夢中だというのに」


待て、妹よ。現師団長であられるエルフィー様に対して『変人』は失礼過ぎやしないか?確かにあの方がヤバい人だということは何回か噂で聞いたことはあるが……流石に本人も怒っていらっしゃるのでは…


「ええ、そうです。僕は変人ですが魔術だけでなく、人、エマちゃんにも興味がある。いや、愛していますから」

「ええええー!?」

「なんですか、お兄様。静かにして下さい」

「いや……なにもない…」


えっ…ホール様、自分のこと変人だって自分から言っちゃってるし、ホール嬢のこと愛してるって……聞き間違いじゃないよな……


「確かに以前のエルフィーなら王族特有の光属性を持っているローデス嬢は興味の対象だったかもしれないが、エマと先に出会って、あれだけの才能があったら確実にお前なら好きになるよな」

「オリバー、その通りですよ。僕は光属性だけの上に性格が悪い彼女は興味以前に嫌いなのに、彼女といったら……僕の興味が何だの、気持ち悪い」


エルフィー様、めちゃくちゃローデス嬢のこと嫌っているじゃないですか……


「クロス様はどうですの?」


妹は次にオリバー様に聞いた。


「私は特に講師でもないのであまり関わることはないが、騎士団本部にあの女から手紙が何通も届いてくるのだ」

「内容を聞いても?」

「ああ……皆の中には私が何故女性嫌いなのか知っている方もいると思うが…私には十六歳のときに婚約者がいたのだが………」


オリバー様がおっしゃったのは女性嫌いになるのも納得するほどの理由だった。

オリバー様が十六のときに婚約者がいらっしゃって、その時はまだ二人共学生で、お相手の方は二歳年下だったらしい。オリバー様と婚約者の仲は良かったらしく、言うならば相思相愛の仲だったらしい。


「私が一八歳で生徒会に入り忙しくなりはじめ婚約者との時間をあまり取れなくなった時、ある何人かの令嬢から婚約者が浮気しているというのを聞いたのだ。噂だと思いながらより一層彼女との時間を取れなくなってしまい、お互い避けるように学園で過ごすようになった」


おそらくオリバー様の婚約者に対して嫉妬心を抱いている令嬢の一時的な意地悪だったのだろう。


「私はそんな時間はすぐに終わるだろうと思っていたが、日に日に悪化していき……最後には……彼女は自殺してしまったのだ。それで彼女は浮気もなにもしていなくて、令嬢達に酷くいじめられていたというのを聞いて、いじめた令嬢、つまり、女性が嫌いになって。しかし、それ以上に彼女を一番に信じるべき私自身が一番許せなくて…」


なるほど。そんな理由があったとは…


「それで、話を戻すんだが、さっき言った理由は少数の人間しか知らないのだが、ローデス嬢は手紙で何故私が女性嫌いなのか理由を書いて、私ならあなたを慰めれますなど変な事を書いてきたのだ」

「クロス様はローデス嬢に理由は話されていないのですわよね」

「ああ勿論だ。だから手紙を読んだ時は気味が悪くて捨ててしまった」


ローデス嬢は相当な変態だな。私には近づかないでほしいな…


「ローデス嬢は何故か他の人が知らないような情報を持っているということですわね。アルバート様はローデス嬢のこと、どう思いますか?」

「そうだな。私が監視する限りあの令嬢はエマを相当嫌っている、というか憎んでいるようだ。エマがいないところでエマの私物を壊したり、エマに怪我をさせようとしていた」

「は?僕はエマちゃんから何も聞いていないのですが?」


いやいや…エルフィー様、顔が怖いですよ…


「いや、安心しろ。私はエマが学園にいる間、一応ずっと見守っているからその令嬢が犯行に至る前に邪魔をしていたのだ。だから、エマはまだ何もされてない」

「は?」

「何ですか、お兄様?」

「いや、なにもない…」


うん?アルバート様……一応見守っているって、完全なホール嬢のストーカーじゃないか!?あの王弟殿下が七歳の少女のストーカーとは……この国は大丈夫か?


「では、これからもアルバート様はエマ様を守ってあげて下さい」

「ああ、任せろ」


いや、待て妹よ。アルバート様のストーカー行為を認めてしまうのか!?


「ところで、ルーク殿下はどうですの?あまり興味はありませんが(ボソッ)」

「バンナ嬢、私にだけ態度が違うのは見逃してあげましょう」

「はあ~…ありがとうございますわ」


おい、殿下だぞ!?…以前からそうだったが何故か妹は殿下が嫌いだったな…


「私にはそれほど被害はなののですが、弟によるとローデス嬢は休憩時間になるとわざわざ弟の教室までやって来て『エリオット様はルーク様に嫌われてなんかいませんよ』とか『エリオット様は立派な王族です』など変なことを言ってくるらしい」

「それはもしかして以前のエリオット殿下のことを言っているのかしら」


ああ、バンナ前当主、私の父親が起こした事件のことだな。


「ええ。ですがあの事件はごく少数の人間しか知らないことです。いち子爵令嬢が知れるわけがないのですが…ローデス嬢は一体何処から情報を仕入れているのか……」

「そうですわね。本当に恐ろしいですわ」


一気に部屋の空気が重くなった。しかし、そんな空気を吹き飛ばすかのように


「では、ローデス嬢のお話はこれぐらいにして……本題である皆様のエマ様との近況報告を始めますわ」

「「「そうだな(ですね)」」」


いや、皆さん先程の不機嫌はどこにいったのですか……というか、私がこの会議に主席する理由とは?


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