孤児院で雪遊び
今日は待ちに待った晴れの日。孤児院に遊びに行こう!
アルちゃんのポットを抱っこして、ヴァイスを肩に乗せて孤児院へ向かう。外に出ると、雪が結構積もっていて、歩くのもやっとだ。
転ばないように慎重に歩いていると、ゲルトさん達に会った。
「カノン。今日も寒いな」
「そうですね~。雪が凄い積もりましたね」
「毎年こうだからなぁ。今年はいつもより多い気がするな」
「そうなんですね」
「カノンはどうしたんだ?」
「孤児院の子達と一緒に雪で遊ぼうと思って!」
「おっ、そりゃ楽しそうだな。俺達も一緒しても良いか?」
ゲルトさん達の4人が一緒に来てくれる事になった。子供達は冒険者さんをキラキラの目で見つめてくるのが、とても嬉しいのだって。冒険者になりたい子達も多いからね。
孤児院に着いて中に入ると、みんなが楽しそうに遊んでいた。
「あっ、カノンおねぇちゃんっ!」
「みんな、元気にしてた?」
「あっ、冒険者のお兄ちゃん達だっ!」
「おう、久しぶりだな。今日は一緒に遊ぼうぜっ!」
「「「「「うんっ!!」」」」」
「この手袋してね。これをしたらお外でも楽しく遊べるよ~」
「「「「「やったーーっ!!」」」」」
それから雪遊びグッズの説明をしてから外に移動する。私は外に出ると、錬金スコップを使って坂道を作っていく。
「カノンおねぇちゃん、これは何を作ってるの?」
「これはね、このソリに乗って滑るんだよ~」
「わぁ、面白そうっ!」
「1人用と小さい子達と一緒に乗れるのと作ってあるからね」
「カノンおねぇちゃん、相変わらず凄いね」
「ふふっ、もちろん遊ぶ時は全力で遊ぶよ!」
「ふふっ、カノンお姉ちゃんらしいね」
「レオナもビアンカも楽しんでおいでね」
「「うんっ」」
とはいえ、ビアンカは小さい子達の面倒を見てくれるから大変かもしれないけれど……。私が坂道を作っていると、みんな興味津々だ。坂道が出来たら、ソリを出してみんなに説明をしてあげる。すぐに楽しそうに遊び始めた。
「カノンおねぇちゃん、これたのしーっ!!」
「ふふっ。危なくないようにはしているけど、気を付けて遊ぶんだよ~」
「「「はーいっ!」」」
「カノンの錬金術は相変わらず、すげぇな」
「ふふっ。みんなが楽しく遊んでくれたら満足です!」
「ははっ、さすが一流の錬金術師だな」
「まだまだですよ~」
その後はかまくら作りだ。ふとみんなが遊んでいるのを見てみると、近くの子達も大分増えているみたいだ。その子達にも手袋を配って寒くないように遊んで貰おう。
アルちゃんとヴァイスもみんなと楽しく遊んでいるみたいだ。2人は雪玉を避けているから、的になってるのだろうか?
「カノンねぇちゃん、今度は何を作ってるの?」
「これはかまくらっていうんだよ。雪のお家だよ~」
「えーっ、お家作ってるの!? 凄いっ!!」
「この中でおせんべいを焼いて食べるんだよ」
「おせんべい?」
「うん、後で一緒に食べようね!」
「うん」
みんなが遊んでいる間に、かまくらをいくつも作った。かまくらの中って意外と暖かいんだよね。中でおせんべいを焼けるようにヴァイスに七輪を作って貰う。準備が出来たら、みんなと遊ぼう!
「カノンおねぇちゃん。これ楽しいねっ!」
「楽しんで貰えて良かったよ~。次は何をしようか?」
「カノンおねぇちゃん、一緒にソリやろう!」
「いいよ~」
ラルスとソリを滑ろうと思ったら、小さい子達に次々と一緒に滑ろうと誘われた。大きいソリだと何人かで滑れるから、やっぱり作って良かった。
小さい子達も、みんなにこにこと楽しそうな顔で遊んでいるので、私も嬉しい。
『カノン、みんな楽しそうで良かったな』
「うんっ!」
「カノンさん。いつもありがとうございます」
「あっ、院長先生。みんな楽しく遊んでくれてて、私も嬉しいです」
「最近は雪が降るとなかなか外に出られないので、みんなつまらなそうにしていたんですよ」
「私もみんなに会えないのが寂しかったので、喜んでくれて嬉しいです」
院長先生とお話をしてから、かまくらで休憩する事にした。みんな雪のお家に大興奮だった。網を乗せておせんべいを焼くと、目がキラキラしてとても楽しそうな表情だ。
しかも自分で焼けるって言うのが嬉しいみたい。ちゃんとトングも作っておいたんだよね。これがあれば小さい子達も一緒にひっくり返せるんだよ!
「カノンおねぇちゃん。このおせんべい美味しいっ!!」
「サクッとしてておいしいっ」
「なんかこれ楽しくなっちゃうね」
「ふふっ、美味しく食べてくれて嬉しいな」
『カノン、我も食べたいぞ』
「はい、どうぞ」
やっぱり火があるからか、かまくらの中は暖かい。みんなも不思議そうな顔をしている。でも、一番不思議そうな顔をするのは、手袋みたいだけどね。手袋を付けたり外したりして遊んでる。
「カノンの作る物は何でも旨いよなー」
「良かったです」
「それにカノンの作る物は、どれも不思議なんだよな」
「錬金術師ですからね~」
「まあ、おかげでこっちの生活も凄く助かるけどな」
「お役に立てて良かったです」
お昼に焼きおにぎりも焼きながら食べて、みんなで楽しく過ごした。雪の日でも楽しく遊べると分かって、みんなもとても嬉しそうだ。
ゲルトさん達がいる事で、少し大きな男の子達は冒険の話を目をキラキラさせながら聞いている。春になったら、剣の稽古もしてくれる事になってとても嬉しそうだ。
雪の日でも広い場所で素振りが出来るように教えているみたいで、ゲルトさん達が大人気だ。元気な子達は雪の日に発散できなくて困っていたみたいだから、これで体力を使えて良いのかもしれないね。
ヴァイスもアルちゃんもみんなと遊べて、とても楽しそうだ。
午後もたっぷりとみんなと遊んでから帰ってきた。久しぶりに遊びまくって、体力がギリギリだ。今日は簡単に錬金棒でご飯を作って食べちゃおうかな。こういう時本当に助かるよね。
「2人ともお疲れ様」
『うむ』
「きゅきゅ~」
「ふふっ、楽しかったね~」
「きゅっ!」
『カノンの作ったソリも楽しかったぞ!』
ヴァイスとお夕飯を食べたら、お風呂で温まったらすぐに眠くなって寝てしまった。やっぱりはしゃぎ過ぎたのが大きかったんだろうね。
次の日から雪が沢山降って外に出られない日が続いている。お家の中で色々な物を作ったりして過ごしている。
孤児院の子達は元気かな。孤児院のアイテムボックスに、食べ物を沢山仕舞っておいて本当に良かった。この大雪じゃ、買いにも行けないしそもそもお店もやっていない。街の人達も大丈夫だろうか?
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