雪遊びの準備
最近は雪の日が多くて、なかなか外に出られない日が多い。晴れた日に少し外に出たら、レンガの色と雪の白の感じがとても綺麗だった。
雪が大分積もっているので、雪遊びしたいよね。その為には何が必要かなぁ。
雪遊びする為にはまずは手袋、防寒着も良いけれど、緑の魔石で風の膜を作って遮断出来る物を手袋に付けちゃおうかな。そうしたら、寒くならなくて遊べそうだ。
それと雪遊び用に、雪玉を作るの欲しいな。後は結構積もっているから、かまくらを作りたいなぁ。
『カノン、どうした?』
「ん? 子供達と雪遊びしたいなと思って何を作るか考えていたんだ~」
『ふむ。雪遊びとは何をするのだ?』
「雪玉をぶつけて遊ぶ雪合戦とか、かまくらっていうお家を作るのとか、後はソリ遊びっ!」
『ふむ』
「きゅぅぅぅ~」
「ふふっ。アルちゃんは寒いのはちょっと無理だねぇ」
「きゅきゅぅ~」
「アルちゃんは、また暖かくなったら遊ぼうね」
「きゅっ!」
さすがにマンドラゴンのアルちゃんは寒い所にお出かけ出来ないので、お留守番していて貰おうかな。ちょっと寂しそうなアルちゃんに、雪だるまだけでも持って帰って来ようかな。
『ソリとはどんな物なのだ?』
「ソリは雪で出来た坂を滑るんだよね~。でも、小さい子達も危なくないように風の膜を張ろうかな」
『ふむ』
「あっ、移動ボードみたいに浮かせたら、いつでも遊べるかな!」
『カノン。雪遊びはどこに行ったんだ』
「あっ、確かに!」
『それと、かまくらは家なのか?』
「家ではないけれど、中に入ってお餅を焼いたり……もち米がない!」
もち米欲しいな。かまくらの中でお餅を焼いてぜんざいとか食べたいな。もち米ってどうしたら良いかなぁ。普通のお米はあるんだけどな。
「普通のお米を品種改良?」
『品種改良?』
「よし、錬金釜さんにお願いしよう!」
『最近自重しないよな』
「ヴァイス、楽しまなきゃ損よっ!」
『そ、そうか』
私には錬金釜さんと錬金術さんが付いているんだから、やってみたら良いだけだよね。錬金部屋に行くと、錬金釜にお米を入れて蓋を閉める。もち米を思い浮かべて魔力を流していく。
チーン!
「んっ!」
『お、出来たか?』
錬金釜の蓋を開けると、お米が沢山ある。これは成功したかもしれない。鑑定してみると、もち米と書いてある。
錬金術さんと錬金釜さんありがとう~! やっぱり大好きですっ!
「もち米が出来たーっ!」
『さすがだな』
「よし、もち米を蒸してお餅にしよう!」
キッチンに移動して、大きなボウルにもち米とお水を入れて錬金棒でくるくる回す。これでもち米にお水を浸水させられるかな。
錬金部屋にまた移動して、錬金釜にボウルを入れて蓋を閉めて魔力を流す。蓋を開けると、蒸したお米が出来た。
また錬金釜の蓋を閉めて魔力を流すと、お餅の完成っ!
錬金釜の蓋を開けてみると、まさかの切り餅になっていた。うん、とても助かります!
「ふふっ。切り餅が出来たーっ!」
『カノン、それは旨いのか?』
「これはこのまま食べるんじゃないんだよ~」
錬金釜に鉄を入れて焼き網を作る。キッチンに移動してから焼き網でお餅を焼こう。まずはお醤油で食べようかな。
久しぶりに見るお餅がぷく~っと膨らんできた。これを見るだけでもテンション上がっちゃうね。焼けたお餅にお醤油を絡めて完成っ!
「お餅はくっつくから気を付けて食べてね」
『う、うむ。お餅とは危険な物なのだな』
「確かに。日本に居た時でも毎年これで亡くなる人が居たくらいだしね」
『何っ!? な、なんでそんな危ない物を食べるんだっ!?』
「うーん、美味しいから?」
『そ、そうなのか……』
ヴァイスのお餅は一口大に小さくしておいた。私もお茶を飲みながらゆっくりと食べよう。
「ん~。久しぶりに美味しい!」
『ふむ。本当にもちもちしてるな』
「あ~、これを作ったは良いけれど……子供達が食べたら危ないな。他の物を考えようか」
『ここまでやってかっ!?』
「えへっ。でも食べたかったから良いんだもんっ!」
うーん、せっかくもち米が出来たから何か使いたいな。でも、かまくらの中で何か焼きたいし……何か楽しい事出来ないかなぁ。
「あっ、おせんべいっ!」
『おせんべいとは何だ?』
「ふふっ。作ってみようか」
『うむ。気になるから頼む』
錬金釜の蓋を閉めて魔力を流すと、錬金釜の中にお餅が出来た。そのまま錬金釜の蓋を閉めて魔力を流すと、白くて丸い焼く前のおせんべいが沢山出来た。
「これを焼くとおせんべいになるよ」
焼き網に乗せて焼く。ゆっくりじっくり焼いてから、最後にお醤油で味を付けたら完成!
「はい、ヴァイスも味見!」
『む! サクッとした歯ごたえが良くて旨いぞ!』
「ん~。まさかこの世界でおせんべいが食べられるようになるとは思わなかったなぁ」
久しぶりに食べたおせんべいは、焼き立てだからか今まで食べていたおせんべいよりも、なんだかおいしく感じた。これなら少し小さい子達も食べられそうだ。
雪玉を作れるのはどうやって作ろうかなぁ。ミスリルで作って、持ち手には布を巻こうかな。それと、黒の魔石(小)を貼り付けて軽くしておこうかな。
『今度はなんだ?』
「これは、雪玉を作るんだよ~。雪玉を投げ合って遊べるかなと思ってね」
『なるほどな。相変わらずミスリルを変な使い方するな』
「ふふっ。鉄より軽くて便利!」
『そんな事言うのはカノンだけだろ』
「それでもいい! 子供達が遊びやすければそれで良いんだもん!」
『なるほどな』
「きゅきゅっ!」
1個出来たら、省略スキルで量産する。最近は孤児院の近くの子達も遊びに来たりしているみたいだから、孤児院の子達の数よりも多めに作っておく。
その後はソリ用の坂道を作ったり出来るように錬金スコップを作ったり、ソリも1人用と何人かで乗れる用と何種類か準備した。
それと、布を使って作った手袋に緑の魔石(小)を付けて、気温を遮断できるようにしておいた。これも人数分よりも多く作っておいた。
準備が出来たから、晴れたら孤児院のみんなと沢山遊ぼう。
しかし、さっきの寂しそうなアルちゃんが気になる。やっぱりアルちゃんにお留守番して貰うのも可哀そうだよね。とアルちゃんをジーっと見つめて考えてしまう。
アルちゃんも孤児院のみんなが大好きだから、一緒に遊べると嬉しいよね。
「あっ。緑の魔石!」
『む? 緑の魔石がどうした?』
「ふふっ。アルちゃんも寒い日でもお外に遊びに行けたら、みんなと遊べるなと思ってね」
『なるほどな。だったら、赤の魔石も使うと良いのではないか?』
「あっ、そうだね!」
「きゅ?」
「アルちゃん、ちょっとポットを貸してね」
「きゅ~」
「その間、こっちに入っていてね」
「きゅきゅっ!」
アルちゃんのポットを借りて、外側に緑の魔石(大)と赤の魔石(中)を貼り付けて、外の空気を遮断して、温めるようにした。
これなら外でもアルちゃんの周りが暖かく出来るね!
錬金釜に入れて、魔力を流すと完成した。これで一緒に遊べるね!
「きゅきゅ~!」
アルちゃんのポットにお湯と栄養剤を入れ直してあげると、喜んでくれて私の周りをくるくる回っている。今度こそ、準備完了だね!
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