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もふもふドラゴンと素敵な省略錬金術~材料省略して水からポーション作ります!~  作者: 猫野 伽羅


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移動足湯の完成

すみません、更新が遅れました。

  次の日、屋台とお店を開けていると、ユリウス様達がお店に来た。


「カノン様、ヴァイス様。おはようございます。出来てますか?」


「おはようございます。出来てますよ。こちらです」


「おお! さすがカノン様、凄いですね」


 アイテムボックスから移動ボードを取り出して、テーブルに置いた。お2人は子供のように目をキラキラさせて嬉しそうだ。昨日乗ってみたのがよほど楽しかったんだろうね。


「管理をお願いしますね」


「はい。ありがとうございます。管理はしっかりとさせて頂きます」


 そう言いつつも、ソワソワと楽しそうな表情をして帰って行った。王城に着いたら早速乗りそうな気がするね。

 移動ボードがあれば、魔物の偵察とかに助かりそうだから、便利に使って貰えたら嬉しいな。


 しかし、定休日が待ち遠しいな。早く種を植えてみたい。錬金じょうろも忘れずに持っていかないとね!

 後は魔道具のじょうろと固形栄養剤も作っておこう。これなら省略で出来るから、お店の時でも作れちゃうね。


 魔道具のじょうろは、じょうろに黒の魔石を付けるだけなのでボウルに錬金棒を入れたら、ぽふん! と出来上がった。簡単、便利!


 後は液体肥料を作ってから固形肥料を作ろう。

 液体肥料は、黄の魔石(中)、癒し草、卵、ドラゴンの牙、爪で作れる。魔力を流す、癒し草、癒し草を刻む、ドラゴンの牙、爪を省略しようかな。黄の魔石(中)と卵をボウルに入れて錬金棒を差し込むと、ぽふん! と液体肥料が出来上がった。

 液体肥料にもう一度錬金棒を差し込むとぽふん! と固形肥料に変わった。


『相変わらずおかしな錬金だな』


「おかしなじゃなくて面白いって言って」


『同じだろう』


「ちょっと違うよ。気分的に!」


『気分なのか!?』


 その後も固形肥料を沢山作っておいた。孤児院にもまた持って行っておかないとだしね。孤児院の畑もまた様子を見に行かなきゃね。



 今日も楽しくお店と屋台の営業が終わって、お夕飯を食べた後にヴァイスとアルちゃんと一緒に錬金部屋へ向かう。


 今日こそ移動足湯を作るんだっ!


『今日は何を作るのだ?』


「今日こそ、移動足湯っ!」


『忘れていなかったのだな』


「もちろんっ! アルちゃんと一緒にピクニックしたいもん」


『なるほどな』


「きゅきゅ~」


『だが、アルがいないと店が危なくないか?』


「えっ? 鍵かけていくよ?」


「きゅー!」


「えっ、それじゃダメなの?」


「きゅっ!」


 何がそんなに危ないのか良く分からないけれど、何かお店の防犯も考えないとアルちゃんとお出掛けが出来なそうだ。

 それは困る。せっかくアルちゃんとヴァイスと3人でピクニックへ行こうと思うのに、アルちゃんが出掛けられないだなんて嫌だ。


「よし! 防犯の魔道具を何か考えるから、アルちゃん待っていてね!」


「きゅーーっ!」


 アルちゃんが私の周りをくるくる回って喜んでくれるので、やる気も十分だ。まずは移動足湯を作っちゃおう。


 まずはタライを作ろうかな。錬金釜に木材を入れて魔力を流すとすぐにタライが出来た。椅子も作って座面には綿と布で柔らかくしておこう。


 タライの中は水耕栽培ポットと同じで、青の魔石(中)、赤の魔石(中)、白の魔石(中)を貼り付ける。タライの裏には移動ボードと同じく、緑の魔石(大)を2個、黒の魔石(大)、白の魔石(大)を貼り付ける。

 椅子には風の膜を張る緑の魔石(大)と安全の為の白の魔石(大)だね。


 さすがに貼り付けるのが結構大変だった。大分時間が掛かったけれど、全部魔石を貼り付けられたので、魔力回復アイスティーと魔力回復生チョコで魔力を回復させてから錬金釜に入れて魔力を流して仕上げよう。


 チーン!


 錬金釜の蓋を開けて鑑定してみると、移動足湯と書いてある。念願の移動足湯がやっと完成したね。


「ふふっ。やっと出来たよーっ!」


『良かったな』


「きゅきゅ~!」


 次は防犯設備をどうしたら良いかな。ヴァイスとアルちゃんと相談してみようかな。魔石を全種類出して考える。


「防犯の魔道具は何が良いかな?」


『ドアを開けようとしたら弾き飛ばすか?』


「あっ、それは良いかもしれない」


「きゅきゅーっ!」


「えっ、黒の魔石を使うの?」


「きゅっ!」


 アルちゃんが黒の魔石をぺしぺし叩きながら何か言っている。黒の魔石だと、何が出来るかな。


『黒の魔石か。カノン、麻痺はどうだ?』


「きゅきゅっ!!」


「あっ、それなんだね。麻痺は良いかもしれないね!」


『アルは麻痺が良いと思っていたのだな』


「そうみたいだね~。ヴァイスもアルちゃんも一緒に考えてくれてありがとう」


 孤児院に持って行ったクリーンボタンみたいに、黒の魔石を貼り付けたら防犯のボタンが出来るかな。あっ、でも私がボタンを外せなかったら入れなくなってしまう。

 ボタンを貼り付けた人が取れるようにしておかなきゃだね。私以外が開ける事はないだろうからね。


 ボタンを作ったら、裏側に緑の魔石(中)、表に黒の魔石(中)を貼り付ける。


「そういえば、これ試せないけれど……大丈夫かな?」


『鑑定して大丈夫なら良いだろう』


「そうだね」


 貼り付けたボタンを錬金釜に入れて魔力を流すと、完成した。鑑定してみると、防犯ボタンと書いてある。無理やりドアを開けようとしたら麻痺するようになった。

 麻痺すると30分動けなくなるんだそう。結構強力な麻痺なんだね。


「30分も動けなくなるんだって」


『その間に街の警備員が、どこかに連れて行くだろうから大丈夫だろう』


「そうなんだ。じゃあ、問題ない、のかな?」


「きゅっきゅっ!」


『良かろう』


 お出かけするときにはこれを忘れずに貼り付けていこう。これがあればアルちゃんが一緒にお出かけする事が出来るようになるね。


「きゅ~」


『アルも一緒に行けると楽しそうだな』


「うんっ!」


 今度お出かけするときには防犯ボタンを忘れずに貼り付けていこう。しかし、今まで特に危ない事なかったと思うんだけど、本当に防犯ボタン必要なのかな。

 でも、ヴァイスもアルちゃんも必要だというのだから、きっと必要なのだろう。お店に何かあっても困るからきちんと使おう。

いつも読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや評価もありがとうございます、更新の励みになります。


明日はユリウス様に土地を案内して貰います。

楽しく読んで頂けたら嬉しいです。

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