レオンハルト様来店!?
今日もお店と屋台を開店させよう。今日の屋台はビアンカとレオナの仲良しコンビだ。今日も楽しそうににこにこしている2人を見ていると、とても嬉しくなるね。
そろそろ騎士団の納品があるので、数が揃っているか確認をしてまたアイテムボックスに仕舞っておいた。いつ来ても大丈夫だね。
「失礼するよ」
「はい、いらっしゃいま、せ……?」
目の前には、先日エリクサーを飲んで元気になったレオンハルト第1王子がいる。光輝くような金の髪に緑の目のイケメン王子様とか、とても目の保養ではあるんですがなぜここに?
「えっと、レオンハルト様。どうしてこちらに?」
「先日はきちんとお礼を言えなかったからね」
「そ、そんな恐れ多いです」
「ははっ、そんなに気にしないで良いよ。ヴァイス様も、先日はありがとう」
『ふんっ』
ヴァイスはあんまり気に入らないのか、ぷいっと横を向いてしまった。でも、目の保養ではあるんですが、何を話して良いか困るので遠くから見るくらいがちょうど良いと思うんです。
「カノン様。納品分が準備出来ていたらそのまま頂いて行きますが?」
「あっ、ユリウス様。では、こちらをよろしくお願いします」
「はい、確かに。ありがとうございます」
レオンハルト様はお店の中を楽しそうに見ている。でも、さっきからちらちらと外の屋台を見ている。ユリウス様にこそっと伝えているから食べる気なのかな。いやいや、王族はダメでしょうよ?
「カノン様。外の屋台はこちらのお店なのですか?」
「えぇ、うちの屋台ですよ。孤児院の子達が頑張ってくれてます」
「それはぜひ食べなくてはいけないね、ユリウス」
レオンハルト様の圧が凄いです。結局ユリウス様が負けてかき氷を買ってくる事になったみたいです。レオンハルト様にはお店の中で食べて貰いましょう。テーブル席にご案内しておきました。いくらなんでも外で立って食べさせるわけにはいかないのですしね。
ユリウス様がちゃっかり自分の分も買ってきているのはどういう事なのでしょうか? 思わずジト目で見ちゃいますよ。
「カノン様。かき氷とは一体何ですか? 初めて見たのですが?」
「氷を細かく削った物にシロップを掛けているんですよ。冷たいのでゆっくり食べて下さいね」
「んん!? 本当に氷だね。さらっと溶けたよ。暑い時にさっぱりと食べられてこれは良いね」
「これは美味しいですね!」
レオンハルト様もユリウス様も気に入ってくれたみたいです。ただ、たまにキーン! となってるみたいでうずくまっている時があるのが、ちょっと面白いです。
食べて満足したのか、レオンハルト様とユリウス様は帰って行った。だけど、帰り際にまた来るって言っていたんだけど、本当に来ない、よね?
そろそろお昼なので、ご飯を準備したら2人と交代しよう。交代する時に2人が、練乳が凄く人気があると教えてくれた。レオナ達にも味見して貰ったら凄く美味しいと言ってくれたので、こちらの世界でも人気があるみたいだ。
「カノンおねぇちゃん。今日もご飯ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした。とっても美味しかったです!」
「暑いけど無理しないように午後もお願いね」
「「はい」」
お店番をしながら在庫を増やしていると、エレナが来た。かき氷を食べて来たみたいでにこにこだ。
「カノンっ! あのミルク掛けたかき氷美味しいね!」
「ふふっ。美味しいよね」
「今までのミルクなしも美味しかったけれど、ミルクが入るとまた違った味わいで美味しいの!」
エレナは練乳が気に入ったみたいだ。美味しく食べて貰えて良かった。やっぱり暑い時期にはかき氷だよね。
「カノンの魔力回復出来るおやつと飲み物のお陰で、依頼を受けても楽しいよ~」
「ふふっ。それは良かった」
やっぱりポーションばかりを飲むのは大変なのだね。かといって魔力がないと魔法が使えなくなってしまうし、大変だと思う。
エレナは魔力回復ジュースとアイスティー、魔力回復生チョコとキャンディーを買って帰って行った。魔力回復キャンディーはやっぱり便利みたいだね。回復しながら歩き回れるのは助かるんだそう。
お夕飯を食べてから錬金部屋に向かう。新しい物を何か作りたいけれど、何が良いかな。何か便利で面白い物ないかなぁ。
『カノン、どうした?』
「ヴァイスには考えていると、すぐにばれちゃうね」
『何か悩み事か?』
「ううん。何か便利で面白い物が作りたいなって思って、何かないか考えていたんだよ」
『なるほどな。フローデスベルナーみたいに移動系のはどうだ?』
「あっ、それはいいね」
2人でどんな物が良いか考えていると、アルちゃんが主張を始めた。
「きゅきゅー!」
「アルちゃん、どうしたの?」
「きゅーきゅっ! きゅきゅきゅっ!」
小さい手というか根っこで自分を指している。
「アルちゃんも一緒にお出掛けしたいの?」
「きゅっ!」
『植物なのだから無理だろう。うわっ、やめろっ!』
「きゅっ!!!」
アルちゃんがヴァイスにお湯をばしゃばしゃと掛けているけれど、それを錬金術師ギルドのギルマスが見たら勿体ないって叫びそうだよ?
「ふふっ。アルちゃんも一緒にお出掛け出来ると楽しそうだねぇ」
でもアルちゃんと一緒にお出掛けをするとなると、移動温泉にしないとだね。
「移動温泉? というか移動風呂?」
『はっ?』
「きゅっ!?」
お風呂を移動出来たら、アルちゃんとも一緒にお出かけが? それは良いかもしれない。
『ちょっと待て、カノンっ! アルはマンドラゴンだぞ!?』
「ん? 何か問題があるの?」
『ありすぎだろうっ!?』
じーっとアルちゃんを見るけれど、問題があるようには見えない。
「きゅ~」
「ほら、アルちゃんなら大丈夫だよ」
『いやいやいや、おかしいからなっ!? マンドラゴンは危ないんだと言ってるだろっ!』
「きゅーきゅっ!」
「ほら、危なくないよって言ってるよ?」
「きゅっ!」
『いつのまに話が通じるようになってるんだよっ!』
「最初からなんとなく? いたたっ」
ヴァイスに理不尽な感じにしっぽ攻撃を受けたけれど、アルちゃんは結構最初から分かりやすかった気がするよ? そして最初から可愛かったので、怖くないよ?
まずは移動風呂を考えよう! 今の水耕栽培の温水ポットが浮いてアルちゃんが自由に動かせたら移動出来そう?
少し大きめの水耕栽培用のポットを作ろう。ガラスを錬金釜に入れたら、ぽふん! と今よりも少し大きめのポットが出来た。
「ん。材料いらなかったかな」
『材料いっぱいあるんだから使えばいいだろう』
「それもそうだね!」
水耕栽培ポットは内側に青の魔石(中)、赤の魔石(中)、白の魔石(中)を魔石を貼り付けるんだよね。
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明日は移動温泉が出来ちゃいます。
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