畑のお世話をしに行こう
屋台を出しながらお店をして数日経った今日は定休日。今日は畑の様子を見に孤児院へ行く予定だ。朝ごはんを食べたらヴァイスと一緒に孤児院へ向かおう。
「あっ、カノンおねぇちゃんだぁ!」
「ラルス、おはよう」
「おはよう!」
にこにこ笑顔で挨拶をしてくれるラルスが可愛い。思わずむぎゅっとしてなでなでしちゃう。他の子達も次々に来てくれたので、みんなもなでなでしちゃおう。小さい子達が可愛すぎる!
まずは畑を見に行こうかな。ラルス達と一緒に畑に向かおう。
「カノンおねぇちゃん。あのね、大きくなったんだよ!」
「そうなんだ。それは嬉しいね~」
「ぼく、草を取ったりお水をあげたりしてるよっ!」
「お、偉いね~!」
みんな次々に報告をしてくれるんだけど、みんなにこにことっても良い顔でお話をしてくれる。早く収穫出来るとみんなもっとやる気が出るんだと思うんだけどね。
みんなと一緒に畑に行くと、みんながとても良く頑張っているのが良く分かる。草はないし、お水ももう撒かれている。
「ふふっ、みんなとっても良く頑張っているね。今日はみんなが偉かったから良い物持ってきたんだよ~」
「えっ、なになにっ?」
「なにがあるの?」
「たのしみーっ」
アイテムボックスから軽くなるじょうろと固形栄養剤を取り出す。明日からお水を撒く時にはこれを使うと軽く持てて、栄養のあるお水を撒けるようになると教えると、みんなとても楽しそうだった。
「今日はお水を撒いているから、また明日だね」
私は錬金じょうろに少しお水を入れると、1か所にお水を撒いてみる。
ぽんぽんっ!
私がお水を撒いた所にトマトが沢山実っている。
『カノン、やっぱりか』
「あはっ。実ったねぇ」
『人前で省略するなと言われていなかったか!?』
「あー、忘れてた! いたっ!」
ヴァイスにしっぽ攻撃を受けた。でもこれ出来たらここで使うに決まってるでしょう!
「まぁ、ここだから良いか!」
『良くないだろっ!』
「うわぁっ、カノンおねぇちゃん。すごーいっ!!」
「トマトだぁ」
「カノンおねぇちゃん、すごいのっ!」
みんな興奮していると、院長先生とレオナ達が出て来た。
「あっ、カノンおねぇちゃん!」
「カノンさん、いらしていたのですね」
「お邪魔してます。畑の様子を見に来たんです」
「院長先生! カノンおねぇちゃん、すごいんだよっ!」
「院長先生っ、トマトができたんだよっ!」
「えっ?」
トマトが実っているのを見た院長先生とレオナはとてもびっくりしている。私が錬金術を使って成長させた事にしておいた。実際錬金術(省略)スキルを使っているから良しとしよう。
「今日は私が錬金術で少し成長させるから、みんな収穫してくれる?」
「「「「「はーいっ!」」」」」
トマトとじゃがいもをまずは錬金じょうろで育てて収穫して貰おう。錬金じょうろでお水を撒くとぽんぽんと実っていく。これは楽しいっ!
「これは楽しすぎるね」
『みんなも楽しそうだな』
「そうだね、私も楽しい!」
『そうだろうな』
そうヴァイスと話しながら育てていると、みんなの嬉しそうな顔が沢山見えた。収穫した後は、新しく他にも種を植えておいた。じゃがいもは沢山あっても困らないだろうから、さらに種を蒔いておいた。
今日のお昼はみんなで収穫したお野菜を料理して食べよう。ビアンカ達お姉さん組と調理場に向かうと、お料理を始める。さすがに大量の油を使うのは申し訳ないので、ポテトは私が作っちゃおう。錬金棒を持ってきているので、さくっと出来るはずだ。
トマトは生のままとスープにして、じゃがいもはポテトサラダにしようかな。ビアンカ達にも手伝って貰いながらスープとポテトサラダを作っていく。じゃがいもを茹でている間にマヨネーズも作ろう。錬金棒を使えば簡単に出来るけれど、作り方を教える為にも頑張って混ぜて作ろう。
「カノンお姉ちゃん、このマヨネーズ美味しいっ!」
「これを茹でて潰したじゃがいもに混ぜるとポテトサラダになるんだけど、美味しいんだよ~」
『カノン、味見だっ!』
「はい、ヴァイスも味見ね」
しっぽをふりふりと催促されたので、1口味見をさせてあげる。美味しそうに食べてくれているので、味は大丈夫なのだろう。
スープが出来上がる頃にじゃがいもをボウルに入れて錬金棒を入れると、ぽふん! とフライドポテトの出来上がりっ! これを何度か繰り返して全員が食べられる量を作る。
「カノンお姉ちゃん、凄いね」
「これは本当は沢山の油で揚げなきゃなんだよね」
「そうなんだ。それはちょっと難しそうだね」
「でも、これから屋台を続けていったら出来るようになると思うよ」
「あっ、そうだよね。あのね、みんなにお腹いっぱい食べさせてあげられるようになって凄く嬉しいの」
「それは良かったよ。でも、みんなが頑張っているからだよ」
ご飯の準備が出来たら、みんなで食べよう。みんなが揃った所でお祈りをして食べ始める。初めて見る食べ物に子供達もわくわくしているみたいだ。
「カノンおねぇちゃん、これおいしいっ!」
「おいしーいっ」
「このあつあつのポテトおいしーいっ」
みんな大喜びで食べているにっこにこの笑顔が可愛い。自分達で収穫したからさらに美味しく感じるんだろうね。
「みんなが頑張ったからとっても美味しく出来たね」
またじゃがいもも植えておいたからまだまだ収穫出来るだろう。トマトもまだまだ実っていくし、屋台での収入もあるから食事もきちんと食べられるようになるだろう。
「カノンさん、ありがとうございました」
「いいえ、みんなが頑張ったからですよ」
食事を終えて少し経った頃、トランポリンの出番だ。畑の近くにアイテムボックスから取り出すと、みんな興味津々だ。
「カノンおねぇちゃん、これはなに?」
「ふふっ、これは遊び道具だよ。でも、1人ずつ順番を待てるかな?」
「うんっ、まてるよ!」
「わかったー」
「なになに?」
どうやって遊ぶかを教えて早速順番に遊ばせてみる。説明をしながらまずは小さいマルコから入る。
「マルコ、そこでジャンプしてごらん」
「うわっ、ぐにゃぐにゃするー」
「ふふっ、ちょっとまってね」
私も一緒に入って、マルコの手を取って一緒にジャンプをする。
「こうやるんだよ」
「わぁ、カノンおねぇちゃん。すごーいっ! たのしいよっ!」
ぴょんぴょん楽しそうに飛び跳ねている。その後も他の小さい子達と一緒に跳んであげた。他の遊具も作ってあげたいな。何か安全に遊べる物で良い物ないかなぁ。
大きい子達は自分達で飛べるので、順番にぴょんぴょん跳ねている。トランポリンは大きくなっても楽しいもんね。みんな仲良く遊べていて良かった。
「カノンおねぇちゃん。このトランポリンとっても楽しいっ!」
「作った甲斐があるよ~。みんなで仲良く遊んでね」
「「「「「はーいっ!」」」」」
少しみんなの遊ぶところを見てから、ヴァイスを肩に乗せて帰ろう。
『カノン、みんな楽しそうだったな』
「そうだね。トランポリンも楽しく遊んでくれて良かったね」
明日からまた屋台もお店もがんばろう。
いつも読んで頂きありがとうございます。
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明日は宮廷魔導士のクラウスさんが慌ててお店にやってきます。
楽しく読んで頂けたら嬉しいです。




