ヴァイスのおやつがいっぱい
すみません、更新に失敗しました。
遅くなりましたが、楽しく読んで頂けたら嬉しいです。
今日はヴァイスにパウンドケーキを作ってあげよう。まずは錬金部屋じゃなくてキッチンでそのまま作業をする。
ボウルにバター、小麦粉、砂糖を入れて錬金棒で混ぜる。錬金部屋に移動して、まずはマンドラゴンのアルちゃんにもご挨拶。
「アルちゃん、おはよう!」
「きゅきゅっ!」
声と片手をあげて挨拶してくれる。マンドラゴンだけど、意思疎通が大分出来るのでなんだか可愛い。
錬金釜にボウルを入れて蓋を閉めて魔力を流す。
チーン!
『カノン、これは食べられるのか?』
「うん、今回はパウンドケーキだよ。お茶を入れて一緒に食べよう」
パウンドケーキを切り分けて、お茶と一緒に出してあげる。
『旨いな』
「これにフルーツを入れたり、ジャムを入れたら色々な味のパウンドケーキが出来るんだよ」
『それは良いな!』
またキッチンで生地を作って来よう。今度はダンジョンで出たジャムを入れて作ろうかな。しっとりするから美味しいんだよね~。
ボウルにバター、小麦粉、砂糖、ジャムを入れて錬金棒で~、ぽふん!
「えっ、錬金棒入れただけなのにっ!?」
『またかっ!!』
「そっか。材料を全部入れているから混ぜる工程まで省略したんだね!」
『な、なるほどな』
「それと同じ種類なら味が違っても省略スキルで作れるんだね!」
『そ、そうみたいだな』
「ふふふ、これは素敵な発見だね!」
これなら錬金部屋に行かなくても、錬金棒で作れちゃうから簡単だね。他にも作ってみちゃおうかな。
チョコにオレンジにレモン、他のジャムのも作ってアイテムボックスに仕舞っておこう。ヴァイスが作る度に味見をねだってくるけれど、そろそろお腹がまたぽっこりいきそうだから、小さく切ってから渡してあげる事にした。
そんなに作らなければよかったんだけど、あまりにも簡単に出来るのが楽しかったの。
「ヴァイス。ごめんね、作り過ぎたよね」
『どれも旨かったぞ!』
そう言うヴァイスは、またお腹をぽっこりさせて仰向けにゴロンと寝ている。小さくして味見させてあげていたんだけど、沢山作っちゃったらやっぱり食べ過ぎになってしまった。
ヴァイスをなでなでして、マッサージという名目でもふもふしながら、次に何を作るかを考える。
そういえば、パウンドケーキの色々な味が省略して作れるんだから、おにぎりの中身も変えられるのでは!?
思いついたらすぐに作らないとだね!
ボウルにお米、お水、塩を入れて錬金棒を入れるとぽふんぽふん! と色々な種類のおにぎりが出来ていく。肉巻きおにぎり! と思うと、肉巻きおにぎりまで出来てしまった。
『カノン、それはなんだっ!?』
「あっ、これは肉巻きおにぎりだよ。だけど、ヴァイスはお腹いっぱいだから後でね」
『なんだとっ!?』
ガーンとショックを受けたヴァイスだけど、まだお腹がまるまるとしてるんだよね。こんな時におにぎりを作った私が悪かった。
「ごめんね、ヴァイス。後で作ろうね」
『なっ、た、食べるぞ!』
「大丈夫。ちゃんとアイテムボックスに入れたから、お昼ごはんに食べようね!」
『そ、そうだな』
ちょっとしゅんとしたけれど、お腹のぽっこり具合には勝てなかったみたいだ。なでなでしてあげよう。
その後もヴァイスをなでなでもふもふしながら錬金術の本を読んで過ごした。気が付いたら、なでなでする手が止まっていたんだけど、ヴァイスはアルちゃんに撫でられながら寝ている。
いつのまにかとっても仲良しになっているヴァイスとマンドラゴンのアルちゃんだ。ちょっと微笑ましいね。
私が見ているのに気が付くと、お湯をペシペシするアルちゃん。
「きゅきゅっ!」
「お湯を足すの?」
「きゅーきゅっ!」
違うらしい。どうしたんだろう。
「きゅきゅー!」
「あっ、お湯をくれるの?」
「きゅっ!」
正解だったみたい。アルちゃんのお湯を貰ってアイテムボックスに仕舞うと、ちょっとしょんぼりしている。すぐに使ってみて欲しかったみたいだ。
まずはアルちゃんのポットにお湯と栄養剤を足してあげよう。
「きゅ~」
アルちゃんがちょっとしょんぼりしていたのが気になる。私のヒールリングを強化しようかな。
「アルちゃんのお湯使わせてもらうね。私のヒールリングを強化させてね」
「きゅきゅっ!!」
とっても嬉しそうなアルちゃんに、こっちまで嬉しくなる。
錬金釜にヒールリングとアルちゃんのお湯を入れて蓋を閉めて魔力を流す。魔力を流していると、チーン! と出来上がりを教えてくれた。
蓋を開けて鑑定してみると、ヒールリング+と書いてある。+マークがついて強くなっていることが分かる。どれくらい回復出来るか分からないけれど、とっても助かるね。
ヒールリングが出来たので、そろそろキッチンへ行ってお昼にしよう。今日はさっき作った肉巻きおにぎりだからお味噌汁を作ろう。
お水に玉ねぎ、人参、じゃがいもを入れて錬金お玉でかき混ぜたら、あら不思議。お味噌汁のかーんせーい!
「火に掛けなくて良いって素敵だね。暑い季節でもとっても助かるね!」
『そ、そうだな。普通は火に掛けるんだよな?』
「うん、そうだね」
お昼ごはんのお片付けを終わらせたら、お店番に入ろう。今日はどんなお客様が来るかな。
「こんにちは」
「あっ、クラウスさん。いらっしゃいませ。ご注文の品出来てますよ~」
「えっ、出来たんですかっ!?」
「はい。これです」
氷、水魔法の威力があがるリングを出してクラウスさんに見せてみる。
「これは水、氷魔法の威力が上がるリングなんです」
「それは素晴らしいです! ぜひこれを売ってください!」
クラウスさんは魔法の威力の上がるリングを買っていってくれた。喜んで貰えて良かった。クラウスさんは宮廷魔導士でもともと強そうなのに、さらに威力があがるってどれだけ強いんだろうか?
「そうだ、カノン。もうすぐ建国祭があるんだけど、どうするね?」
「どうって何をですか?」
「お店の前にテーブルを置いて屋台をしても良いんだが、やりたかったらやってもいいさね」
「建国祭って事はお祭りですか?」
「ああ、そうだよ」
「それはぜひやりたいですっ!」
お祭りの屋台に出せるなんて楽しそうな事、やった方が絶対楽しいよね! どんな屋台を出すか考えて見なきゃだね。
「ふふっ、お祭り楽しみだなぁ」
『ふむ、何かあるのか?』
「いつもよりも屋台がもっと沢山出るんじゃないかな?」
『なにっ、そいつはいいな!』
「でも私が屋台をやっちゃうと、あんまり見て回れないけれど、どうする?」
『我はカノンのご飯があれば見るだけでも満足だぞ』
「そっか、ありがとうね」
お祭りには何を出そうかなぁ。でも、屋台と言ったら食べ物だよね!
「ヴァイス、屋台をやるなら食べ物だよね! 甘いのとご飯系どっちが良いかな?」
『もちろん甘いのだっ! だよな、カタリーナ!』
「そうさねぇ。甘いのは美味しいからねぇ」
「ふふっ、甘いのでお腹にあんまり溜まらない物がいいよね~」
最近暑くなってきたし、かき氷も良いけれどアイスクリームが良いかな。あっ、アイスクリーマーを作ったらお店で売れるんじゃないかな。
「師匠、冷たくって口に入れたらするっと溶けちゃう食べ物ありますか?」
「それはなぞかけかい?」
「いいえ。ん~、食べて貰った方が早いかな」
卵黄、牛乳、生クリーム、砂糖を混ぜたら、錬金棒でまぜまぜ。少しすると固まってきた。お皿によそったらヴァイスと師匠に出して、私も久しぶりのアイスを食べよう。
「ん!? 甘くて冷たいけれど、本当にするっと溶けたね」
『カノン、口に入れたらなくなったぞ!?』
「ふふっ、凍らせているから冷たいんですよ。これはアイスクリームって言うのですが、こういう物ありますか?」
「いや、これは初めて食べたけれど、美味しいねぇ」
『うむ。カノン、お代わりだ!』
「お腹壊しちゃうと大変だから、これでおしまいね。また明日食べようね」
『うむ!』
「カノン、私にもくれるかい?」
「はい、どうぞ~。これを屋台で売るのはどうでしょう?」
「良いと思うさね」
『うむ。これはいいぞ! お腹に溜まらないけれど、美味しいから嬉しいぞ!』
「ふふっ、楽しみだねっ」
アイスクリーマーも売れるっぽいので、明日にでも試作してみよう! 新しい物を作るのは楽しいよね。明日がとっても楽しみだ。
いつも読んで頂きありがとうございます。
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明日はアイスクリーマーを作ります。
楽しく読んで頂けたら嬉しいです。




