スノウドラゴンさんとご飯
大量の食事を作ったら、国王様から借りた王城内の大きな部屋に向かう。そこにヴァイスとスノウドラゴン、国王様達がいるはずだ。
部屋に入ると、本当に広い部屋で内装もキラキラしていてとっても素敵だ。ここはパーティーとか開く場所なんだそう。私には縁がないけれど、こんな広い部屋でキラキラのドレスでパーティーをするなんて素敵だね。
まあ、今日はそんな素敵な部屋に豚汁持ってきちゃうんですけどね。良いのか、私!?
ちょっと出すのが申し訳なくなってきたけれど、沢山テーブルを準備して貰ったので出しちゃおうかな。テーブルに次々にアイテムボックスからお料理を出していく。
(ん~、ちょっと作り過ぎたかな?)
大量にテーブルにお料理を並べて行く。でもこの大雪できっと大変だったろうから、今日は沢山食べて温まって貰おう。全部の料理を並べ終わったら、国王様が挨拶をしてメイドさん達まで一緒に食べようと言ってくれた。お蔭でみんなとても楽しそうだ。
私はヴァイスとスノウドラゴンさんの分のお料理をお皿に取り分けて持って行く。
『今日は色々あっていいな』
「ふふっ、好きな物沢山だよ~」
「カノン様、ありがとうございます」
「スノウドラゴンさんも沢山食べて下さいね。まだまだお料理はありますからね~」
「はい、ありがとうございます」
スノウドラゴンさんは、とても丁寧なドラゴンさんだったね。そんな良いドラゴンさんを操るなんて酷すぎる。きっとヴァイスがまた倒してくれるだろうから、私は美味しいお料理を作って応援しよう。
「カノンお姉さまっ!」
「シャルロッテ様。沢山食べて下さいね」
「はい! カノンお姉さまの作ったお料理は、どれも美味しくて大好きです!」
「ふふっ、良かった。雪が凄かったけれど、大丈夫だった?」
「お部屋をいくら温めても寒くて大変でした。でもスノウドラゴン様が助かって良かったです」
「そっか、それは大変だったね。温かい物もあるから温まってね」
「はい、ありがとうございます」
相変わらずシャルロッテ様は可愛い。会場にはレオンハルト様も見える。国王様はヴァイスとスノウドラゴンさんと一緒に食べている。
スノウドラゴンさんが正気に戻った事で雪を少し溶かしてくれた。お蔭でみんなホッとした表情をしている。さすがに2階の窓まで埋まりそうなのは危険なのです。
体調を崩している人とか出ていないと良いのだけど、大丈夫だろうか。そう思っていると、国王様に声を掛けられた。
「カノン様。カノン様の作る食べ物の種を沢山準備する事は可能ですか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「後1週間程で雪が溶けるみたいなので、王都の国民全員に配りたいのですがお願いしても宜しいでしょうか?」
「分かりました。でもどうやって配りましょう?」
「そこは我々が移動ボードで行います」
騎士団のみなさんが配ってくれる事になった。これは移動ボードを追加しないとダメかもしれないね。後は収納バッグも増やしておこう。ユリウス様に伝えると、とても喜んで貰えた。移動ボードの訓練は全員行っているから、何台でも増やして大丈夫みたいだ。
だけど、あんまり多くなりすぎると管理が大変なので、10台貸し出すだけになった。いざという時に使えるように貸し出せる台数を増やしておくのも良いかもしれないね。
「ヴァイス様、カノン様。本当にありがとうございました」
『うむ。気を付けるのだぞ』
「スノウドラゴンさん、また来年ですね」
「はい。来年もお会いできるのを楽しみにしてます」
相変わらず丁寧なスノウドラゴンさんは、そういうと飛び立っていった。結局あんまりなでなで出来なくて残念だったなぁ。
そんなことを考えていたらヴァイスにジト目で見られたけれど、可愛い物は可愛いんです! 見るだけじゃなくてなでなでしたいんですよ?
ということで夜はヴァイスをもふもふしちゃうんだ!
スノウドラゴンさんを見送った後、お店に帰ってきた。早速錬金部屋で作業をしようかな。
種はぽんぽん出来ちゃうから良いとして、袋に入れる作業が大変な気がする。うん、気が遠くなるけど頑張ろう。
まずは早速移動ボードと収納バッグを作り始める。移動ボードも収納バッグも省略スキルでぽんぽん出来ちゃうから、とっても楽しい。
『カノン、楽しそうだな』
「うん、省略で作るの楽しいよ~」
『そうであろうな。収納バッグがそんなにすぐに出来るとかおかしいからな』
「ふふっ」
作り終わったら、今度は種を沢山作る。こっちもぽんぽんと省略して作っていく。種類ごとに種の山が出来ていく。飲み物も温かい物を中心に作っていく。
お皿に種が山積みになったので、次は袋に食べ物、飲み物と分けて1週間分を詰めていく。
『ふむ。我も手伝うぞ』
「ん? ヴァイスお手伝いできるの?」
『我に出来ない事はないぞ!』
「お~、さすがヴァイス!」
どうやって手伝ってくれるんだろうと思ったら、風魔法で1粒ずつ浮かせると袋の中に入れてくれた。
「えっ、ヴァイス。凄いねっ!!」
『我だからなっ!』
「きゅきゅーっ!」
「ん? アルちゃんもお手伝いしてくれるの?」
「きゅっ!」
アルちゃんは根っこを伸ばすと、器用に種を持って袋に入れてくれた。2人がお手伝いしてくれるので、大分楽になった。種が少なくなると2人に詰める作業をお願いして、私は種を作る作業をして種を増やした。寝る頃までにかなりの数が出来たけれど、まだまだこの王都の住人全員分には程遠い。
また明日も頑張って作ろう。今日は2人にお礼をして休もう。アルちゃんにはもちろん、栄養剤とお湯を入れ替えてあげて、ヴァイスには甘いミルクティーとクッキーを出した。
「きゅぅ~」
『甘いミルクティーとクッキーはやっぱり良く合うな!』
「うん。その組み合わせ、私も大好きなんだよね~」
次の日、朝から騎士様達が来てくれた。収納バッグに移動ボードを入れた物を渡すと、お城で待機している騎士様達に持って行ってくれた。
他の騎士様達には種セットの入っている収納バッグを渡して配って貰う。配って貰っている間に私達は、種セットをどんどん作っていく。
一日中騎士様達は各家を回って配ってくれて、3日掛かって王都にある全部のお家に配り終わった。さすがにこの3日間とても大変だったね。
ヴァイスとアルちゃんもお手伝いしてくれたけれど、種を詰める作業が全然間に合わなかった。結局王城に種を持って帰って貰ってお手伝いして貰った。
大量に種を作った事で錬金術レベルが32まで上がった。6個も省略出来るようになって、さらに楽しく便利になった。
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