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おはよう

幻のような出来事から、1年が経った。


自宅から電車で2時間乗り継いで、都心から離れた山近くの霊園にやってきた。


いつの間にか着慣れたスーツ姿のまま「鈴原 凪」と刻まれた墓石の前にしゃがみ手をあわせた。


僕の胸にある水晶玉の色は今日も少しくすんだままだけれど、朝日を反射し時折真っ白に輝いた。


『おはよう』


ふと耳になじんだ明るい声が聞こえた気がして目を開ける。


そこには誰の姿もなかったけれど、お供え物のひまわりの葉がゆっくり左右に揺れていた。


「おはよう」


鮮やかに揺れる黄色い花に、僕も明るく言葉を返した。

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