隣人のお姉さんは異世界転生してきたらしい
初投稿です。 短めとなっております。
「·····あんた誰? 」
ーー気がつくと目の前には金髪美少女が立っていた。
「申し遅れました···! 私、女神をしている者です!」
「熱中症で頭イカれてんじゃないの? そのイカれた頭、私がぶったたいてなおしてあげるわ!」
「やめてください! ほんとなんです·····」
私の態度に怯える彼女は女神らしい。
私はそういった類いの物を全く信じない私であったが、その透き通るような金髪と某アイドルグループ並の顔立ちから、何となく少しは信じて話してみた。
「あなたは戦闘によって死んでしまいました。ですがあなたの様な成仏しきれていない魂を新たな世界に送るのが私の役目なんです·····!」
ーーそうだ、私は敵軍との戦いによって体に火炎魔法を受けて死んだんだった。
·····てかくそ痛かったのに体の傷消えてんじゃん。
「なるほどね。 そういう事なら何処でもいいからはやく送ってちょうだい!」
「話の飲み込みはやすぎませんか!?」
「·····という事があって、この世界に送られて隣の家に引っ越してきたのよ! よろしくね!」
「いやいやいや! 何がよろしくねだよ! ツッコミどころ満載だよ! せめて女神にはそのタメ口やめろよ! てか敵軍ってなんだよ戦争かよ! てか火炎魔法ってなんだよゲームかよ! てかそれって異世界転生じゃんかよ!」
「てかてかてかてかうるさいわね! とりあえず私はここに住むからこの世界のこと教えなさいよ! まず道に立ってる3色のライトと人が乗ってる動く箱は何よ! みたことないわ!」
こいつはどうやら異世界転生して日本にきたらしい。
なんなんだよ·····
「あれは信号であれは車。てかそんな事も知らないのにどうして自分の家は持ってるんだよ!」
「難しいことはあの女神が全部やってくれたわ」
その女神便利すぎて笑っちまったよ!
俺も1回会って隣人のいた世界に転生させてもらいたい·····
「ところでこの世界にきてから水属性魔法が使えないのはなんでかしら、喉が乾いたのだけれど·····」
「なめんな」
ーーこうして転生者の隣人と出会った。