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戦い叩かレル

【森の中】


「ハァ....ハァ....ハァ....」


人間が森の中を全力で走っている。

その人間はまだ子供と言ってもいい年齢の見た目をしている。


「何でこんなことに!もう走れないよ!パパ!ママ!」


ガウ! ガウ!


彼の後ろには狼のような見た目のモンスターが少年を追いかけていた。


しかし、少年は走るのを止めなかった、それは何度も走るのを止めようとしたときにパパとママが言った「とにかく走り逃げろ、そしたらまた会えるから」その言葉を何度も思い出したからだろう。


しかし、少年は限界だった、足はもつれ転けてしまう。


「わぁ!!」


そんな少年にモンスターは恐ろしい顔で容赦なく襲いかかる。

そんなモンスターの顔を見て少年は涙を流しながら目をつぶる。


まぶたの裏には走馬灯のごとく今までの思い出が流れた。



【とある馬車の中】



オギャア オギャア!


少年が生まれたのは馬車の中であった。

少年の両親が旅をしながら商品を売り歩く行商人であったからだ。

生まれたての赤ちゃんを母親が抱き、笑顔で顔を見つめる、父親は母親の隣で涙を流しているようだ。


~10年後~

少年はこの馬車が好きであった、様々な土地に様々な人々毎日が飽きないからであった。


「本当に旅が好きなのね....皆みたいに街に住みたくない?」

母が聞く。


「うん、毎日が楽しいよ!この世界は僕に新しいおもちゃを沢山くれるから!」

少年が楽しそうに答える。


「ハッハッハッ!」

それを聞いて父が笑う。

「それにしても、お前が個人魔法持ちだったとはな!この前の街で見てもらった時ママもパパ驚いたよ!」


「当たり前だよ!僕はパパとママの子供だからね!優秀なんです!」

少年はどや顔で言う。


「ハッハッハッ!」

そんな笑い声が馬車からこの広い世界に広がる。



【森の中】

少年が走馬灯を見ていると、ドゴン!と大きな音がし、目を開ける。

目を開けると鉄の人形をした何かがモンスターに向かって、飛び膝蹴りをしているところだった........





時はさかのぼり数十分前


森の中を恐る恐る歩くロボットがいた。

そう、この世界に連れてこられてしまった、青年だ。


(ウサギのモンスターがまだ居るかもしれないから、注意しないとな。)


青年はそう言いながら森を歩いていると....



「わぁ!....」


遠くから人らしき声が聞こえた。

青年はこのきを逃すかとその声の方に走った。



声の近くまで来てあることに気が付く、そこに居たのはさっきのウサギが可愛く見えるほど恐ろしい狼のようなモンスターが居たのだ。


恐ろしさのあまり、青年は草むらに隠れた。


青年はさらに恐ろしい事に気が付く、そのモンスターは倒れている少年に襲いかかろうとしていたのだ。


(うわああああぁぁぁぁぁ)

青年は叫びながら、モンスターに立ち向かう。

作戦や勝算が有るわけでなく、ただどうにかしなければと思ったのだろう。


(喰らえ!)


走りながら鉄パイプをモンスターに向けて力一杯投げる。

しかし、野球部でもない引きこもりに当然当てるほどのコントロール能力はなく。


ブスッ。

鉄パイプはモンスターの手前の地面に突き刺さる。


「ガオー」

モンスターはその音に気がつきこっちを向き吠える。


(うわぁ)

青年はおののき、木の根に足をとられ宙を舞う。

それはラッキーなことに、宙を舞う青年の膝がこっちを向いていたモンスターの眉間にめり込んだのだ。


モンスターと青年は吹き飛ぶ。


青年はすぐに起き上がりモンスターの方を見る、モンスターはピクリともしない。

普通の人間の膝蹴りならば倒せなかっただろうが鉄で出来た体であった青年の膝蹴りはとてつもない破壊力であった。


青年がモンスターを睨んでいると。



カーーン

右後頭部に強い衝撃を受ける。

右後ろを見てみるとそこには、先ほどの少年が木の棒を構えて立っていた。


「なんだ!お前は!化け物め!!」

物凄い顔でこっちを見てくる。


(ま、待って、少しカッコ悪くなっちゃったけど、き、君を助けたんだよ。)

青年は少年に向かい弁解した。


「何か言えよ!!化け物ぉ!おら、おら、おら、」

少年は木の棒を青年に向かい叩きつける、正直全然痛くない攻撃だ。


(ちょ、ちょっと待って、俺の話を聞けよ。)

青年は手でガードしながら少年をなだめる。


しかし、少年は木の棒て無意味な攻撃を繰り返す........


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