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青年ロボットにナル

皆さんどうもはじめまして、僕の名前は××。

見た目も中身も普通の元高校生。


現在絶賛引きこもり中である、別に好きで引きこもっているわけではない。

楽しみにしていた高校では、クラスにうまく馴染めず孤立し、唯一の友達と思っていた人から、「一緒に遊んでて楽しくないのか、ロボットみたいな表情してるけど....」と言い俺の前から消えた。


「何がいけなかったのだろう」そんなことを考えながら、今日も寝るのであった....





目を覚まし、顔を洗いに体を起こそうとするが、うまく体を起こせない。

金縛りにでも掛かってしまったのかと、どうにかして、体の方を確認しようと顔を下に向ける。


そこで俺は驚いた、下半身がないのである。

驚いた俺は何がどうなっているのかと、周囲を見回す。


どうやら洞窟の中で、周囲には鉄屑のか溜まりが積み上げられていた。

その鉄屑の隙からキラキラと自分に向き合うように落ちていた鏡に目を奪われる。


そこに写っていたのはロボットであった。

下半身が無く、両手を地面にだらんと置きこっちを見つめていた。

そしてそのロボットが自分であるということに気がつく。


しばらく放心状態でいると、胸のランプが点滅し始めた。

ランプの横に雷マークが書かれていた。

そこで俺はハッとなった。バッテリーの残量が残り少ないのであろう。

もしバッテリーが切れたら俺はどうなるのだろうと考えている余裕は俺にはなかった。

とにかくどうにかしなければと思ったのだろう。


身体中のボタン等を押しまくった。

様々な装置が飛び出してきたり、視界が様々な色に変化したりした。

が、どれもこれも充電に使えそうなものはない....



少し諦めかけ手を後でつき、上の方を向くと、そこには今まで気がつかなかったアンテナのようなものが出ていた。

そのアンテナをよく見ると、見覚えのある見た目をしていた。そう、ソーラーパネルだ。



これで何とかなると思い、周囲を見回し、外からの光が入ってきていた、洞窟の入り口を見つけた。


下半身の無い僕は匍匐前進でその入り口に向かう。

距離で言うと20メートル程だろう。


だが、その20メートルは胸の点滅が早くなるのとあいまって、物凄く遠く感じた。


僕は一生懸命匍匐前進をした。

やっとのことで、右手が光に差し掛かったところで体が動かなくなった。

バッテリーの残量が限界なのだろう、あと少しで届いたのにと考えているうちに、僕の意識は途絶えた........

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