結‼日常!2
《学校2》
「で、太一さっきまでうずくまって叫んでいたけどどうしたんだ?」
「え、あー、・・・あれね」
そうだった、こいつには俺のうずくまって叫んでいるところをみられてたんだ。くそ、俊三だけには
見られたくなかったが、・・俊三が興味をもつと必ず次にくる言葉は・・・
「おーーい、聞こえてますかー。おーい」
やはりきたか、俊三の諦めない修身。俊三は人が言いたくないことにとても興味をもってしまう
めんどくさい奴だ。小学校の頃は俊三のせいで日々平穏だった日常がもう学校にすら行くのが恥ずかしいくらいになった。
だから、俊三には中学にあがってからは関わらないようにしていたが、ついに話すときがきてしまった。
なんでだ、なんでこうも一番かかわりたくない奴にすぐ関わってしまうんだ?
まさかこれが運命なのか?もし運命ならば死にたい。そう考えていると、・・・
「オーーーイ、き・こ・え・て・る・!!」
俊三が俺の耳元に学校全体に響き渡るぐらいでかい声で叫んできた。
「うるさいよ、聞こえてるよ」
しつこい、はやくこの場から逃げたいが、これが運命ならばしかたがない、俊三とは一生関わろう、
そう決心した。
「お、聞こえてたの、で、なんでさっきはうずくまって叫んでたんだ?」
「あれはな、人間って何のために生まれたんだろうなってくだらないことを考えていたんだよ。」
そう俺が言うと俊三は興味を示すように体を前のめりにしてきた。
「マジかよ、太一がそんなことを考える日がくるなんて・・・僕、泣いちゃうよ、ぐす、」
「いやいや、なんでだよ。」
「いや~、太一ってさ、小学校の頃とかもうやばかったじゃん。」
「へ?」
「え~覚えてないの。太一小学校の頃、よく他の人がゲームの話をしたらその輪にすぐ
入ってたじゃん。太一ってゲームオタクだったよね。覚えてないの。」
「あ、あ~~・・。」そうだ、俺は小学校までゲームにしか興味がなかった。そのせいで俺は周りの
人から嫌われ、さらには、当時好きだった女子にも嫌われてしまったから中学校では控えめにしたのだ。
「でもよかったよ、太一が元気で。」
「あー、ありがとう。」
「うん、じゃあね、また明日。」
「え、あー、うん。」
へ、てっ、また明日って俊三とまた会うのか。まあ、いいか。中学校もなにかと頑張ろう。
「帰るか。」
俺は向こうにかすかに赤く輝く夕日を眺めながら、家に帰宅したのだ。
初めての投稿です。これからよろしくお願いします。