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新連載よろしくお願いします!
もし、私に運命の人が居たならば、
どんな生活をしていただろうかー。
彼はとても素敵だけれど、
きっと彼は運命の人ではない。
そう思って私は彼と離れた。
後悔はしていない。
それが間違いだと
思わなかったから。
それが私。
篠原真白という人間だからー。
***
『お先に失礼します。』
今日は大雨。
だがいつものように仕事から帰る。
特に楽しみもなく、
適当にスーパに寄って
惣菜でも買って食べて
お風呂に入って
寝るだけ。ただそれだけ。
そのつもり。
だったのだがー。
突然背後から口を抑えられ
抵抗することも出来ずに
意識を失ってしまった。
夢だと思った。
しかしこれは夢ではなかった。
***
とても綺麗で清潔感のある部屋。
寝室だが使用感はなく
まるでホテルのようだ。
足音が聞こえる。
恐怖を感じた。
部屋の扉が開く。
私は寝てるフリをした。
ただそっと近くの机に
何かものが置かれる音がした。
それを見てみると
メモ書きのようなものだった。
"どうも
こんなに手荒な真似は
したくなかったのですが
どうかここに居て下さい。
食事が必要でしたら
呼んで下さい。
呼び名はミトとでも。"
罠だと思った。
その瞬間お腹が鳴ってしまった。
自分は思ったよりも単純だ。
そして、
勢いで呼んでしまった。
『あのー?!』
『食事なら出来ましたよ。
こちらの部屋に来てください。』
怪しみながらも声のする
部屋に行ってみた。
***
『あのー、
どうしてマスクしてる上に部屋の中でサングラスしてるんですか。』
『顔見られたくないから。』
『ご飯美味しいですね。』
『そりゃどうも。』
『どうして優しいんですか。』
『優しくしない理由がないから。』
質問攻めにしても、怒らない。
何者か全くわからない。
逆に怖い。
これから私は
どうなってしまうんだろう……?
ここまで読んで下さってありがとうございました。
またまた亀更新になりますがお願いします……!