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[摂理シリーズ]設定集  作者: 立花詩歌
≪登場人物たち≫
7/7

<人外>その他の存在 (順次更新予定)

○【名前】 黄泉烏(よみがらす)


 【本質】 あの世とこの世を渡る渡り鴉(ワタリガラス)の怪異。冥府と現界を自由に移動することができる能力を持ち、天界(ヒメル)魔界(グリム)人間界(メンシェ)を行き来する観測者としての役割を担っていたことに起因する。

 現界と冥府にひとつずつ身体を持っており、それをひとつの意志で支配している。ひとつの身体が起きている時はもう片方の身体は寝ており、寝ている間その身体はその世界に存在しないものと見做される為自らをワタリガラスと名状する。

 (ルール)を喰らった死骸狼(フェンリール)、ラスウェルによって森から一歩も出ることはできなくなり、“魔界の真理”ルシフェル=スティルロッテ=アスティアルスから『神杖(しんじょう)』(感情に強く反応して現象確率を捻じ曲げてしまう奇跡の宝杖)を霧の森(ネーベルヴァルト)で守護するための管理者に選ばれて、『神杖(しんじょう)』を受け取る。


 【年齢】 実年齢 4046歳(作中初登場時)


      外見年齢 30~40歳程度


【外見の特徴】 いくつか姿を持っている。


  『黒き流星』  尾を引く流星をそのまま漆黒に染めたような姿。引いている尾は冥府の炎であり、それ故に闇同様に黒い。これは冥府の存在でもある黄泉烏の身体を通して見た冥府の一性質を表しているだけで、その炎は現界の炎同様に物を燃やすことはできない上、熱くもない。ただし相手が冥府の存在である場合、通常の炎よりも劇的な効果を及ぼす。


  『壮齢の女性』  黒衣の礼装を纏った30~40代の妖艶な女性の姿を取る。人に擬態する際の基本的な姿だが不安定であり、この姿をベースにした異形の姿を取ることもある。


 【話し方】 やや古めかしい言葉遣いで話す。声は姿によって変わり、『黒き流星』では声が二重に重なったようなしわがれた声、『壮齢の女性』では厳然と響く女声になる。一人称は「(わらわ)」。

 

 【性格】 他者との関わりをあまり好まず、基本的には『火喰鳥ひくいどり』の関係者以外と直接の意思疎通を図ることはない。これは他者に対する絶望から来るものであり、死骸狼(フェンリール)ラスウェルの裏切りに起因している。

      また世界を憎み、世界の全てを憎んでいると公言しており、その言葉通り世界のあらゆるものに対して憎悪を抱いている。それは火喰鳥(ひくいどり)に対しても同じだが、長い付き合いによって好感を得て±0になっている。そのため、特別火喰鳥(ひくいどり)を好んでいるというわけではなく、他を避けているだけ。


 【特性】 現界と冥府を繋ぎ、死者と生者との間で意思疎通を可能にすることもでき、また死者の魂を一時的に現界に繋ぎ止めることも可能。ただし直近に死んだ者に限り、それも一昼夜しか効果はない。同じく生者を死者にすることも可能だが、これも同じく一昼夜しか続かない。

      また世界と同じだけの寿命を持ち、世界が生まれたと同時に生み出されて世界の崩壊と共に死ぬ運命にある。実質的な不死で、その身体がどうなったとしても一昼夜で修復される。


 【概要】 火喰鳥(ひくいどり)終夜(しゅうや)の遺言により、神界(シュトラール)の管理者の末裔である火喰鳥(ひくいどり)の保護・後見を請け負う。

       第三世界(サード)のデータベースには『人でありながら本質は異形であり、あの世とこの世をわたる存在』『神杖(しんじょう)の管理者』『渡世(とせい)詠者(えいじゃ)』などと記されたいくつかの文献が残されている。



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○【名前】 ラスウェル=イムペリウム


 【本質】 喰らった生物のDNAや特性・特殊な能力までも自らの物として吸収する死骸狼(フェンリール)という魔獣の一個体。


 【年齢】 実年齢 1892歳(作中初登場時)


      外見年齢 不明(大狼の姿しか持たない)


【外見の特徴】 狼の形を(かたど)ったような冥府の黒い炎の塊から現れる黒い大狼。全身を炎のような漆黒の毛に覆われ、180°近く開く大顎を持つ。足は丸太のように太く、呼吸で突風が吹き、尻尾の一薙ぎで暴風が吹く。またその毛は鋭い物を弾く性質を持つ。


 【話し方】 誰に対しても嘲笑っているかのような不真面目な態度で話し、基本的に高圧的で唯我独尊という調子の言葉選びをする。一人称は「(わたし)」。

 

 【性格】 高圧的で唯我独尊。自分があくまでも至上であり、気に食わないものは何であろうと破壊する危険な性格。ただし獣であるが故に自分より圧倒して上位に位置し、なおかつ自身の言霊が通用しない相手に対しては従順あるいは忌避等の対応を取る。


 【特性】 『口蜜伏犬(ミーネ・エンデルング)』  所謂“言霊(ことだま)”。言葉が力を持ち、言葉通りの現象を実体化させる。『“○○”など“××”と同義』と端的に示すことで力が意図とは違った現象を引き起こす、つまりは暴走を起こさないようにしている。この場合、○○を××に変換している。能力範囲は声の届く範囲で、それ以外に制限はない。ただしその対象を示している名前を知らない限りは効果を適用できない。また発した言葉全てが強制的に実現するわけではなく、オンオフの切り替えが可能。実理(トライアル)を喰い殺したことで発現した。


      『灼火咆号(ハウリングレイズ)』  口内で作り出した巨大な紅炎の塊を方向と共に爆発的に周囲に撒き散らして殲滅する広域殲滅攻撃。火山に棲む竜を喰い殺したことで発現した。


      『死者蹂躙(ネクロイーター)』  死骸を食べた生物のDNA等から特性や特殊能力を任意に奪う『死骸狼(フェンリール)』本来の能力。


 【概要】 『狂悦死獄(マリスクルーエル)』を自称する狂王、マリス=ドストリゲスの右目に使役されている魔神獣。カールフリートという“言霊(ことだま)”の実理(トライアル)(試験的に作られた全く新しい理を宿している)を喰らったため、(ルール)の力を得た強大な魔神獣へと変化した。

      世界を言葉の通りに歪めてしまう力を持っている。しかしあまりにも強大すぎたために、無茶な使い方をすると世界自体を崩壊させかねない。世界の修正力によって摂理ごと消滅させられる危険を孕んでいる諸刃の剣であるため、乱用はできない。

      本人は狂悦死獄(マリスクルーエル)と契約してしまったことを相当悔やんでおり、マリスに無理難題を吹っかけられる度にマリスに向かって「お前なんかと契約しちまった昔の私を噛み殺してやりたいよ」と漏らしている。

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