<常識外に位置するもの> 摂理内包-ルーラー 系
●摂理内包
内側に摂理を内包する存在。
その多くは旧世界で適用されていた摂理を現界で消化するために作られた器。
○旧き理を背負う者
略称:“旧理” “エンシェ”。
旧世界で適用されていたが、現界に於いては存在しない摂理を内包した存在。
知性を持ち、基本的には人類と酷似した性質を持つが、動物などの形を取る個体も存在する。その場合、多くは人化の能力を得る。その個体数比は人型に偏っているものの、内包した摂理の性質とは無関係。個体ごとに内包した摂理の性質に準じた能力を行使できる。
物理的な外傷や疾病によって死ぬことはあるものの寿命を持たない。また、多くは人間でいう十代~二十代の年齢で外見の成長は停止し、身体能力の水準もそれに準ずる。つまり不老であるが不死ではない。
以下の派生パターンがある。
・逆理に縛られた者
略称:“逆理” “リバース”。
逆の摂理と取り違えられ、本来は適用されるはずだった摂理を内包した存在。
世界は本来旧き理を背負う者として産み落とされ、消化されるはずだった摂理が適用されてしまっている。本来は存在してはならないルーラー。
・曲理に冒された者
略称:“曲理” “ディス”。
元々の摂理が変質してしまった摂理を内包した存在。実害はないため、通常の旧き理を背負う者と同様に消化される。
・失理を秘めた者
略称:“失理” “ロスト”。
本来適用されるはずだった摂理を内包した存在。
曲理とは異なり、世界はあるべき存在を摂理を失った状態。
○真理の欠片
略称:“真理” “コア”。
世界の中核を担う摂理を内包した存在。
上記の他の摂理内包と異なり、現界に於いて適用された摂理を内包している。これは本来ひとつの世界にひとつしか存在しなかった真理を現界に複数存在させるため、オーバーフローした部分を収める理外の器。
その性質上、行使できる能力も他の摂理内包とは桁違いに強力なものがある。
時系列を無視すると、第三世界の時点で七人の“真理”が存在する。それについては補説にて後述。
○原初の理を表す者
略称:“原理” “イノセント”
世界の外側で、その存在自体を定義する理の最上位の存在で、所謂創造神・造物主たちに当たる。また、他の摂理内包と異なり、器に内包されているわけではなく摂理そのもの。
基本的には世界の内部の存在に干渉しようとはしないが、時折現れ、自分たちの作った世界を実地観測するため、複数の個体が観測されている。個体ごとの差はあるものの、能力は総じて圧倒的に高い。