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part4 夜襲

久々で自分で設定忘れてた。

「いやー、中々旨かったな」

「本当。特にパンが美味しかったね」

俺と真奈はレストランで食事を終え、街頭を歩いていた。夜の町にはまだ人が多く車がひっきりなしに走っている。先ほどの爆発のせいで警察が多かったが。

 俺と真奈は先ほどの食事のことや真奈の学校生活、両親のことなど聞きながら家に向かっていた。そして気づくと家の近所の住宅街まで来ていた。

「…ここら辺だな。それじゃ…父さん母さんをよろしくな」

そう言って俺は来た道に踵を返す。

正直、無責任というか俺が帰ればいいだけの話なのだが、今はそれはできない。真奈にも父さん達にも辛い思いをさせているのは分かってるけれど。

「…うん。何をやってるのか分からないけど…きっとお兄ちゃんなら大丈夫だよ。だからすぐに帰ってきてよね」

真奈は明るく振舞っているが、きっと無理をしているだろう。すまない、ダメな兄貴で。

俺は返事の代わりにサムズアップをして、その場から離れた。




「…さてと、私も帰ろうかな」

お兄ちゃんが去ってから少しの間その場で立ち尽くしていた、私は一人で家への帰路に着く。先ほどまで隣にお兄ちゃんが居たからか、やけに隣が寂しかった。

「一体何やってるんだろ?結局何も話してくれなかったけど」

よく分からないけど、きっとお兄ちゃんのことだから何だかんだで大丈夫だと…思いたいなぁ。ううん、絶対大丈夫のはず!妹の勘がそう言ってるんだもん!

「よし、いつ戻ってきてもいいようにしっかり部屋を掃除しておかなきゃ」

帰ってきたときに驚かせてやるんだから。そう思った時だった。

「すみませんねぇ、お嬢さん」

「きゃあっ!」

突然の背後からの声に思わず声がでてしまった。うう、結構失礼なことしちゃったかな。

「えっと、なんでしょうか」

振り返るとそこにはコートを羽織った男性が立っていた。夜であることと被っている帽子のせいで顔はよく分からないけれど、身長はお兄ちゃんよりも大きかった。

「いやぁ、ちょっと頼みたいことがあるんだがね」

そう言って男性は懐から何か紙を取り出して私に見せてきた。何だろうと思い私は紙をのぞき込む.。

「ちょっと生贄になってくれませんか」

え、どういうこと。そう言われて私が男性を見上げた時、私は男性の目が赤く光るのを見た―――




「…了解。今からそちらに向かう」

 通信端末で滝さんからの連絡を受け、俺は秘密基地に帰るため歩き出す。先ほど作戦の詳細が決まったらしい。それで説明のために戻ってこいとのことだった。

(随分急だな。今夜にでも奇襲するのか?まあ詳しい話は戻ってからだ)

 そうして基地へと向かっているときだった。


『…この中に~裏切り者はいませんか~。裏切り者はいませんか~』

 普通の人間には聞こえない“ノイズ”が俺の耳に響く。反射的に俺は背後を確認、すかさず周囲を見渡す。だが周囲に奴らはいなかった。そうなると奴は。俺は上空を見上げた。そこには綺麗な夜空が広がっていたが、そこに奴はいた。ご丁寧に夜間迷彩で通常の人間には見つけづらい状態になっていた。

『テメエみたいな狂った迷子案内はクビだ。この世から消え失せろ』

『おやおや、随分な物言いですね。もっと上品な言葉使いは出来なのですか?野蛮ですよ』

改造人間の機能の一つである通信機能を使い、無線で奴――“バット”に罵声を浴びせる。それに対し特に動じることなくバットは返してきた。この野郎、翼捥いでやりてえ。

『ちょっと待ってろ。今すぐテメエをぶちのめしてやるよ』

俺は人目に付きづらい場所に駆け込んでベルトのスイッチを入れようとした。その時だった。

『お待ちなさい。あなたにこれが見えないんですか?』

バットはそう言い俺に見えるように何かを突き出した。

『なっ!?』

 それは真奈の鞄だった。なぜ奴が真奈の鞄を持っている!?

『テメエまさか…!?』

『大丈夫です。“まだ”手はかけていませんから』

 野郎――。奴の言葉で俺は怒りに支配された。真奈の鞄、まだ手はかけないということ、つまり真奈は――

「この、野郎っ!」

 俺はスイッチを入れスーツを身に纏う。粒子状に分化されていた強化スーツが身体を覆う。そして頭部を覆う仮面を装着すると全身に電流が流れるような感覚が走る。仮面内の画面に「システム完全起動。戦闘モードオン」と表示される。

 両足に力を籠め、飛び上がる。スーツを装着した状態では改造人間をしての性能がフルに発揮され、身体能力が上昇する。今の俺ならビルの5階ぐらいなら余裕で越えられる。跳躍が最も高くなったとき、俺は壁を蹴ってその勢いでさらに上昇、また壁を蹴って10階だてのビルの屋上に辿り着いた。そこにはバットが立って俺を待ち構えていた。

「おやおや、お早いご到着ですね」 

「テメエ…真奈に、何しやがったああああああああああ!」

 俺は吠えながらバットに渾身の力で殴り掛かった。


まだまだ実力不足を実感した。悔しい。

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