【機体解説】イノセントのバリエーション【精鋭の相棒】
イノセント(シホ機)
開発コード:EMS01
頭頂高:15メートル
フレーム:標準型
動力:通常型リアクター
武装
右腕粒子バルカン
左腕シールドエッジ
小型リニアキャノン
コンバットナイフ
肩部機銃
その他装備
背部粒子タンク
オプションジョイント
概要
エピメテウス隊のシホ・フォンティーヌに合わせて調整されたカスタム・イノセント。
ブレイズの複合腕部を参考にしながら、右腕を射撃、左腕を防御と斬撃へ分けることで操作を簡略化している。
右腕の粒子バルカンによる制圧射撃、左腕のシールドエッジによる防御と近接戦闘、小型リニアキャノンによる中距離射撃を一機で行える。特定の距離へ極端に特化したノエル機やユナ機と異なり、近距離から中距離まで安定して戦える万能型である。
部隊内では、前へ出るユナ機の援護、ノエル機の護衛、敵の突破阻止などを担当する。状況に応じて攻撃と防御を切り替え、二機の間に生じた戦線の穴を埋めることが最大の役割となる。
複数の機能を扱う必要があるうえ、両腕の粒子兵器を併用するとE粒子の消費が激しい。背部粒子タンクも大型化しているため、標準型イノセントより重量配分が偏っている。
微かなネクスター適性と高い操縦技術を持つシホだからこそ、射撃、防御、近接戦闘を滑らかに切り替えられる機体である。
●右腕粒子バルカン
右前腕へ内蔵された連射式E粒子兵器。
単発の威力より連射性能を重視しており、敵機を牽制しながら接近する、複数の小型目標へ弾幕を張る、味方へ向かう敵を押し返すといった用途に向く。
腕部固定式のため、手に小型リニアキャノンやコンバットナイフを持った状態でも使用できる。
連続射撃時の粒子消費が大きく、シールドエッジとの同時使用では背部粒子タンクを急速に消耗する。
●左腕シールドエッジ
防御用のE粒子シールドと、近接戦闘用のE粒子ブレードを切り替える複合装備。
シールド形態では左腕前方へ粒子防壁を展開し、銃撃や近接攻撃を受け止める。ブレード形態では防壁を刃状に収束させ、敵機の装甲や関節を切断する。
防御しながら敵へ接近し、射程へ入った瞬間にブレードへ切り替える戦法を得意とする。
ブレイズの腕部装備のような三段切替機構ではなく、右腕を射撃、左腕をシールドとブレードに限定することで、操作の複雑さと故障率を抑えている。
●小型リニアキャノン
電磁力によって実体弾を発射する中距離兵器。
粒子バルカンほどの連射性能はないが、E粒子を消費せず、粒子兵器への防御を持つ敵にも安定した攻撃ができる。
大型火器より取り回しがよく、シールドエッジを構えたまま片手で射撃できる。
●コンバットナイフ
粒子残量や環境に左右されない実体式の近接兵器。
粒子兵器を使用できない水中や、背部粒子タンクを失った場合にも使用可能。敵機の関節、センサー、装甲の隙間を狙うほか、障害物や固定具の切断にも使われる。
●肩部機銃
ミサイル、小型無人機、歩兵などを迎撃する補助火器。
左右両腕が別の目標へ向いている場合にも使用でき、シホ機の死角を補う。
●背部粒子タンク
右腕粒子バルカンと左腕シールドエッジへE粒子を供給する。
本機は通常型リアクターを搭載しているため、粒子兵器を長時間使用するには外部タンクが必要となる。タンクを失った場合も、小型リニアキャノン、コンバットナイフ、肩部機銃による戦闘は継続できる。
作戦用選択装備
イノセント共通のアタッチメントを利用し、水中用ジャベリン、EMPグレネード、粒子ライフルなどを装備できる。
水中戦では粒子兵器を外し、ジャベリンなどの実体兵器へ換装。電子機器を無力化する任務ではEMPグレネードを携行する。
ギンの一口メモ
「ノエル機ほど遠くから撃てず、ユナ機ほど速くもない。でも、どの距離でも何かしらできるのがシホ機の強みだ。
右腕で撃って、左腕で守り、近づいたらそのまま斬る。言葉にすると簡単だけど、両腕で別の仕事をしながら粒子残量まで管理する必要がある。
器用な機体というより、シホが器用だから万能に見える機体だね」
イノセント(ユナ機)
開発コード:EMS01
頭頂高:15メートル
フレーム:標準型
動力:通常型リアクター
武装
E粒子サブマシンガン
マシンガン
E粒子ブレード
コンバットナイフ
その他装備
高機動ジェットパックユニット
肩部粒子タンク
オプションジョイント
概要
エピメテウス隊のユナ・ヴォルタに合わせて調整された高機動型カスタム・イノセント。
背部の高機動ジェットパックによる三次元機動と、左右に持った実弾マシンガン、E粒子サブマシンガンを組み合わせた高速射撃を得意とする。
部隊内では遊撃、敵陣の攪乱、追撃、迎撃を担当する。敵の正面へ留まって撃ち合うのではなく、高速で射線を横切りながら弾幕を浴びせ、崩れた敵へE粒子ブレードで肉薄する。
標準型イノセントの肩部機銃は撤去され、その位置には粒子兵器用の追加タンクが搭載されている。固定式の迎撃火器を失った代わりに、機動力と手持ち兵器の火力を大幅に高めている。
高速移動、二種類のマシンガンによる射撃、敵味方の識別、ジェットパックの姿勢制御を同時に行う必要があり、操縦負荷は高い。
ユナのネクスター適性、動体視力、反応速度を前提とした調整であり、一般兵が搭乗しても本来の性能は発揮できない。
第13章の海底戦で最初の機体はイノセント・オリジンに破壊された。その後は別のEMS01を同じ高機動仕様へ再構成して使用している。このため「ユナ機」は特定の機体個体ではなく、ユナ専用の装備・調整仕様を指す。
●E粒子サブマシンガン
片手で使用できる連射式E粒子兵器。
実弾式マシンガンより装甲への有効性が高く、短時間の集中射撃で敵機の装甲や推進器を破壊できる。
肩部粒子タンクから供給を受けるため継続射撃時間には限界がある。基本的には実弾マシンガンと同時に使用し、異なる性質の弾幕を形成する。
●マシンガン
通常弾を使用する実体弾兵器。
粒子残量に左右されず、無人機、ミサイル、軽装甲機への攻撃に向く。E粒子サブマシンガンの粒子を節約するため、威力を必要としない目標にはこちらを使用する。
左右から実弾と粒子弾を同時に撃つことで、単一の防御方式へ依存した敵に対応できる。
●E粒子ブレード
射撃によって姿勢を崩した敵へ止めを刺すための近接兵器。
高機動ジェットパックで一気に敵の懐へ入り、すれ違いざまに装甲やコックピットを切断する。
初期のユナは射撃と速度を中心に戦っていたが、実戦経験と特訓を経て、射撃から近接攻撃へ移る判断が速くなっている。
●コンバットナイフ
粒子タンクを使い切った場合に備えた実体式の予備兵器。
E粒子ブレードより威力は低いが、環境を選ばず使用できる。機体の拘束解除や障害物の切断にも利用される。
●高機動ジェットパックユニット
本機の中核となる飛行・姿勢制御装置。
直線加速だけでなく、細かな噴射角の変更による急旋回、横方向への移動、急制動を可能にする。
敵弾を見てから避けるのではなく、複数の射線の隙間を連続して抜けるための装備である。高速機動中の慣性と操縦負荷は大きいが、ユナはネクスターとしての直感と反応速度で機体を制御する。
●肩部粒子タンク
標準機の肩部機銃を撤去して搭載された追加粒子タンク。
E粒子サブマシンガンとE粒子ブレードへ粒子を供給する。背部をジェットパックが占有しているため、粒子タンクを肩部へ分散している。
作戦用選択装備
水中戦では両腕のマシンガンを魚雷砲へ換装する。対大型機や艦隊防衛任務ではミサイルを追加装備することもある。
ギンの一口メモ
「速い機体じゃない。ユナが乗るから速い機体だ。
実弾と粒子弾を左右から撃ちながら敵の射線へ入り、避けた先でブレードを抜く。一般兵がやれば、射撃か回避のどちらかが遅れるだろうね。
肩部機銃まで外して粒子タンクにしているから、立ち止まって守る戦いには向かない。飛び続けて、敵に狙いを定めさせないことが、この機体にとって最大の装甲だよ」
イノセント(ノエル機)
開発コード:EMS01
頭頂高:15メートル
フレーム:標準型
動力:通常型リアクター
武装
E粒子ランチャー
ガトリングガン
E粒子ブレード
粒子シールドジェネレータ
その他装備
肩部複合センサーユニット
背部粒子タンク
背部アーム
電子戦装備
オプションジョイント
概要
エピメテウス隊のリーダー、ノエル・コットンに合わせて調整された重火力支援型カスタム・イノセント。
E粒子ランチャーによる精密砲撃、ガトリングガンによる制圧射撃、粒子シールドによる防御、電子戦装備による通信妨害と解析支援を一機で行う。
運動能力ではユナやシホに劣る一方、優れた洞察力、射撃精度、戦況判断を持つノエルの能力を最大限に活かす構成となっている。
敵を追い回すのではなく、敵が移動する位置、攻撃を開始する瞬間、味方が作った隙を読み、先回りして砲撃を置く戦いを得意とする。
背部には大型粒子タンク、電子戦装備、火器保持用アームが集中しており、三機の中でもっとも重量が大きい。加速力と急旋回性能は低いが、リパルサーリフトによる飛行は可能であり、空中戦や宇宙戦にも対応する。
飛行不能な重砲機ではなく、安定した射撃姿勢を維持しながら戦場を移動する支援機である。
第13章の海底戦で最初の機体は撃破され、コックピットボールを排出した後に海底へ沈んでいる。その後は別のEMS01を同じ仕様へ再構成して使用している。このため「ノエル機」は特定の機体個体ではなく、ノエル専用の装備・調整仕様を指す。
●E粒子ランチャー
ノエル機の主砲。
長い砲身によってE粒子弾の圧縮率を高め、粒子キャノンより低い出力でも、高い命中精度とエネルギー効率を得ている。
現場や地域によって「大型E粒子ライフル」「荷電粒子ランチャー」などとも呼ばれるが、資料上の正式名称はE粒子ランチャーである。
通常のコマンドスーツだけでなく、大型機や戦闘艦に対しても有効な威力を持つ。一方、一発当たりの粒子消費が大きいため、確実に命中する機会を待って発射する必要がある。
●ガトリングガン
多数の実体弾を連続発射する制圧兵器。
E粒子を消費せず、小型機、ミサイル、歩兵、軽装甲目標の迎撃に使用できる。
敵の回避方向を制限してE粒子ランチャーの射線へ追い込むほか、ランチャーの充填中に接近する敵を押し返す役割を持つ。
●E粒子ブレード
敵に接近された場合の自衛用近接兵器。
ノエル機は重量が大きく、ユナ機やシホ機のような積極的な格闘戦には向かない。そのため、敵を撃退して射撃距離を取り直すために使用される。
●粒子シールドジェネレータ
機体前方へ短時間だけE粒子防壁を展開する防御装置。
自機への攻撃だけでなく、僚機や救助対象へ向かう砲撃を受け止めることができる。
防御力は高いが粒子消費も大きい。E粒子ランチャーとの併用は背部粒子タンクを急速に消耗させるため、使用するタイミングにはノエルの判断が求められる。
●肩部複合センサーユニット
長距離射撃、索敵、敵機の追跡を支援する複合センサー。
E粒子ランチャーの照準だけでなく、敵味方の配置や通信状況を把握し、部隊全体へ情報を共有するために使われる。
●背部アーム
背部から脇の下へ展開し、E粒子ランチャーやガトリングガンを保持する補助アーム。
大型火器の重量を機体中央へ分散し、腕部の負担を軽減する。武器の切替や射撃姿勢の保持を補助し、移動中でも安定した射撃を可能にする。
●電子戦装備
妨害電波発生装置、通信解析装置、クラッキングAIなどを内蔵する。
敵部隊の通信を妨害し、連携を乱すほか、味方の侵入や救助活動を支援する。ノエルの指揮能力と組み合わせることで、直接撃破数に表れない形でも戦況へ影響を与える。
水中戦など、通信妨害装置が有効に働かず重量が負担になる環境では、任務前または戦闘中にパージできる。
作戦用選択装備
粒子兵器が使いにくい水中では、E粒子ランチャーを外し、ガトリングガンを中心とした実弾装備へ変更する。
艦隊防衛や対無人機戦ではミサイルを増設し、複数目標への対応力を高める。
ギンの一口メモ
「一番重くて、一番遅い。でも三人の中で、戦場を一番広く見ている機体だ。
ランチャーで大型目標を撃ち、ガトリングで小型機を追い払い、シールドで味方を守りながら、電子戦まで行う。装備だけ見れば欲張りだけど、ノエルは全部を同時に使おうとはしない。
今、何を使えば仲間が一番動きやすいかを選ぶ。ノエル機の強さは火力の大きさより、その選択を間違えないことにあるね」




