2抄 〜別の学校に進学する両思いの少女たちが病み病みする百合〜
かえりみち
〜別の学校に進学する両思いの少女たちが病み病みする百合〜
かえりみち
だれもいない。
もう、救われること望んでいないから。
私なんて必要ない。
未来になんか期待してない。
とはいいきれない。
はっきりしてよ、どうしたいの私。
怯えて怯えて、独りよがりに自虐してた。
かぎりない可能性を詠って
ひとりで困らなくてもいいんだよ
おそろい、セーラー服、ゆらり風にそよいで
ねがうばかりじゃ始まらないから。
みぎどなり
あなたがいてくれる。
もう、囚われること望んでいないのに。
私はいつも素直になれない。
あなたはいつも正直でいてくれる。
臆病の後ろ髪ふりきれない。
しっかりしてよ、がんばってよ私。
甘えて甘えて、絶望の深淵が肩を貸す。
とまらない悲しみ影がさす
ひとり旅立つ日が来るなんて
ちがう道、のぞまない未知、ゆらり世界かすんで
そんなはずない。こわい。なにもかもゼロにしないで。
河原ひとりあるく
あなたは泣いていた。
もう、救われるの待つばかりじゃないから。
あなたが苦しいなら寄り添って
想うちからで支えあって
夜明けは、風のゆめをみる
だいじょうぶだよ、私がついてる。
ひとつひとつ、後悔しないよう重ねてけばいいから。