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男二人の昼休み

突然だがパンという食べ物は素晴らしい食べ物だと俺は思う。なぜならパンはバリエーションが豊富だからだ。

外側の硬さが特徴的なフランスパン。レタスやハム、チーズなど色々な具材を挟んだサンドイッチ。パンに切込みを入れ、そこにソーセージを挟んで上からケチャップやマスタードをかけたホットドッグ。パンを高温の油で揚げてその上から砂糖をかけた学校給食の定番、揚げパンなどなど。上げればキリがないほどに種類が多い。


「とぉ~やぁ~~~」


かく言う俺もパン派かご飯派かで聞かれたらパン派である。特に、メロンパンやチョココロネといった甘い系が特に好きだ。購買でもよく買う。カレーパンやホットドッグといった惣菜系のパンも捨て難いがやっぱり甘い系が一番。


「とぉ~~やぁぁ~~~……」


小学校の頃、余った揚げパンを誰が食べるかを決める大乱闘 (じゃんけん)で争ったのはよく覚えている。……懐かしいなぁ……揚げパンやスイーツの時は最強だったな、俺。


そんなパンだが調べてみるとかなり古くから歴史があるみたいだ。

遡ること今から8000~6000年前、古代メソポタミア文明では、小麦粉を水でこね、焼いただけのものを食べていた。これがパンの原形ともなったものだ。そこから古代エジプト、古代ギリシャ。そしてヨーロッパからアジア、アフリカへも伝えられ、世界各地で主食として取り入れられた。

日本には、戦国時代に鉄砲とともに伝えられたと言われ、その6年後、イエズス会のフランシスコ・ザビエ――


「とぉぉ~~~やぁぁぁ~~~……」


「うるっっっっせぇバァァァアカ!!!」


「うわ、びっくりした」


「なんだよさっきから『冬夜冬夜冬夜冬夜』言いやがって、俺そんなにいねぇよ!」


「俺そんなに言ってないよ……」


「そんなのどうでもよろしい。……ったく、人がせっかくパンの歴史について語ってたってのによ……」


「いや、そんな事一言も語ってなかったよね。君、さっきからひたすらポッキー食べてたじゃん」


「いいじゃねえか、ポッキー。美味いんだから」


「それはそうだけどさ……」


 ちなみにポッキーも好きだが俺はトッポ派だ。


「で、なんだよさっきからずっとぐで~っとしてるけど」


そう、この向かいに座る涼介は先程からずっと机に腕を伸ばした状態でだら~っとへばりついているのだ。

正直言って邪魔。ってかさっきから俺のお腹辺りにデコピンすんのやめろ。


「最近さ~、寧々花がさ~、構ってくれなくてさ~……」


「なんだ、惚気か」


「惚気じゃねぇよ……」


「え、そうなのか? この流れはてっきり『最近、彼女が素っ気ないんだよ……俺はもっとイチャイチャしたいのに……何かいいアイデアない?』って感じの相談風マウント取ってくるのかと思ってた」


「いや、まぁニュアンス的には合ってるけど。なんでそんなひねくれた考え方してんだよ」


「人がひねくれるのに理由はない」


「いやあるだろ」


「で、相談ってなに」


「あ、話逸らした」


そりゃそうでもしないと話進まないじゃん。


「まいっか。……これは別に相談ってことじゃないけど……最近さ、寧々花って一ノ瀬さんと仲良いじゃん」


「ん、まぁそうだな」


そう、最近寧々花は一ノ瀬さんと仲が良いのだ。ここ一週間辺りからだろうか、よく一緒にいるらしい。俺は実際に見た訳じゃないから事実かどうかは知らないけど。

そして今日も寧々花は一ノ瀬さんと一緒にお昼ご飯を食べているらしい。

高校に入学してからは俺と涼介と寧々花の三人でお昼ご飯を食べることが多く、そうでない日は涼介も寧々花も他の友達と食べる。ちなみに俺はその時は一人で食べる。あれ? 何故か急に涙が……

とまぁこんな感じの制度なのだが、最近は寧々花は一ノ瀬さんと一緒に食べているので、俺達は二人で食べるか、別々に食べることになっている。


つまりあれだな、涼介は一ノ瀬さんに寧々花をネトラレ……あ、違った、取られたわけだ。へっ、ざまぁwwww


ようこそこちら(ぼっち)側へ……


「つまり涼介は彼女が取られて寂しいと」


「え、あ、別に寂しくは……いや、寂しいです」


「うむ、正直でよろしい」


「何かいいアイデアない?」


「と言われてもなぁ……別にいいじゃん、学校ぐらい。会おうと思ったらいつでも会えるじゃん。家近いんだし」


「いや、そうなんだけどさぁ……出来れば一緒にいたいじゃん。俺、放課後は部活あるし、教室違うから登校の時か昼休みぐらいしか会えないし……」


「お前、こういうとこは奥手だよな。……じゃあ(とつ)ればいいじゃん」


(とつ)るて」


「たまには自分から行ってみてもいいんじゃね?」


「自分から、か。……うん、やってみる」


と言っても涼介は出来ないんだろうなと思いつつ、俺は寧々花に『彼氏が寂しそうだから構ってやれよ』とメッセージを送る。


そして内心、またハブられるやつだなと思いながら目の前の親友に「頑張れよ」とエールを送るのだった。



週二回更新頑張ったけどしんどいね……しばらくは出来なさそう。ちょこちょこ自分のペースで頑張ります。


いつも見てくださっている方、応援してくださっている方、本当にありがとうございます。投稿頻度とか遅いけど自分のペースで頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします。

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