なんてずるいおんななんだろうあたし
おんなⅣ(告白)
やっぱり あなた バカでしょ ノエル?
そんな
カレのことも 好きじゃなかった とか
あたしのこと ずっと想ってる とか
想いが通じないなら 出ていきます とか
そ〜んな 告白きいてさあたしが
君に恋する?
とは思わないでも
気にする?
ないわよ ないない あたし さぁ
いまってもう ただ 息してるだけなんだよ
君が あたしのこと それでも好きって
あのカレのことなんか
関係なく好きって
いってくれたから ちゃんと眼をみてはなすけど
てか おまえがちゃんと こっちの眼をみろ
照れてる場合じゃ ないでしょ?
好きなんだったら ちゃんと眼をみて
お話しましょうね?
カレさ 照れ屋さんだったけど そのへんは
はずさなかったよ
まぁいいや
君は カレじゃ ないからね
ノエル?
あたしを好きって いってくれた?
ありがとう うれしいわ
でもね 君は あたしが どんな女なのか
まだ わかってないと思うよ
あたしが 生きてなくて 息してるだけって
意味わかる?
からだを真っ二つに引き裂かれたら
痛いという 想像は できるでしょ?
てか 死ぬよね〜 ぜったいに
なら
こころを真っ二つに引き裂かれたら
どうなると思う?
同じなんだよ?
からだのときと ぜったいに 死んじゃうんだ
ならさ あたしのこころ まぁ からだもねぇ
カレと一心同体なんだから
生きてるかぎり ほかの人のこと
ぜったい 好きになれないよねぇ
ねぇ ノエル?
そういうことなの
べつに君のすがたかたちこえしぐさ
が
嫌いなわけではないのです
でも そこにだけは 触れないで カレとの 想い出に
で それでもあたしも寂しかったりするから
ひとりっきりはいまとなっては辛いから
出てゆくなんていわないで
あたしのそばに いてほしい
ち、違うわよ
そんな意味じゃない
そんな意味じゃなくても
もし 君がいいといってくれるなら
もし 一言だけ
君の人生を変えるほどの
わがままを 言っていいのなら
君にはいてほしい あたしの すぐそばに
いつでも お話ができる この まよこに
あと 少しだけでいいの
あたしを道化で笑わせて?
って。
あっ、やっぱ、あたしって、魔女?
なんて
ズルいおんななんだろうあたし
ってタイトルつけたくなる
ほんと ひどい おんなじゃないか これでは
こんなおんなで いいの ノエル?
連休だったので、書けたのかな?
新しいの(ノエルって名前だったって、最後でようやくわかった、可哀想なやつ)の一作目は何年も前に書いてて、そのあとがぜんぜんつづかなかった。
すていほおむ?
じゃなくても、どこかに行くご予定のなかった方々のおひとりなんですけど、わたくし。
でも、ちょっと、詩をかきまくってみようと思って、だから4月29日から5月6日のあいだで、ほぼ日に一作づつこのシリーズを書いてみた。
まぁ、ほかにも、余裕で十編以上か書いてるし。
量産型ザクの異名も伊達じゃない(ぜんぜん褒めてへんけど)、って感じかな?
とりあえず、この詩集はこれで一応終了です(とりあえず、とか、一応、とか、歯切れが悪いなぁ)。
また、このつづきを書きたくなったら、書き始めるかもしれません。
だから、あまり、みたことないけど
《第2部、完ッ!》
って感じかな?
いままでお読みくださり、誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。