7話 魔法
前回のあらすじ
初めて、通う学校を歩いた神月と天草
そこで、魔法の練習をするが神月の方はうまくいかない
だが、天草の方は. . .
すごい、天草のての上に乗っている水は
綺麗な円形を微動だにせず保ち続けている
それに、俺のよりも大きいそれどころか自分の身長の半分ほどの水を出していた
陣之内さんのよりも一回りほど大きいのだ。
俺がさっきだしたものでも結構な疲労感だったのに
天草はそれを軽く越えるものをだし眉ひとつ動かしていない
これには、陣之内さんも絶句していた。
「す、すごいね能力もそうだったけど魔法士の
素質が十分すぎるほどあるよ。
だけど、神月君の方は平均よりすこし魔法適正がないってところかな。」
魔法士、まあ魔法を得意とする兵隊だろう
魔法士になったらやはり後方支援とかが仕事で少しでも危険性を減らせるだろうか?
少なくとも障壁とか使えるようになれば格段に減るだろう
でも、どう考えても俺の能力は魔法士に向いていない、
それどころか兵士にも向いていないのだろう耐電なんて
それに加えて魔法適正がないときた、これは相当な劣等生の予感がする
魔力が実質無尽蔵にある天草に比べればなおさら. . .
そんな絶望的な考えをやめるために俺は首を横にふる
そこで、陣之内さんがマンションで言っていたことを思い出したそれは. . .
「そういえば陣之内さんマンションで言っていた
耐電は使える魔法にもよるっていうのどうすれば確かめられますか?」
これで、もし俺が耐電にあった魔法を使えることができれば
この、絶望的な状況を打破できるかもしれない. . .が、正直なところ可能性は低いだろう
さっきは水の魔法ですこし低めの魔力適正だった、
それなのに必要なところだけが突出しているなんてなにがなんでも都合がよすぎる
「ああ、そうだったね。
じゃあ、神月君イメージするんだ体の中にある電気を
外に引っ張り出す感じで。」
確かに体の中には少量の電気が流れているらしいが、
それをイメージなんて. . .まあ、やるだけやってみよう
まずは、目を閉じて集中
体の中で走っている電気を一部引っ張り出すイメージ
手からいや違う、足も違う、胸辺り. . .心臓から引きぬく!!
バチ
小さな音がしたがまだ足りない
もっとだもっと!!
バチバチバチバチバチ
もっと!!
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!
「ちょっと、ストップストップ 神月君ストップ」
陣之内さんの声に気付きこれ以上威力をあげるのを止めて
恐る恐る目を開ける. . .それはとても綺麗だった
俺の手から出る電気いや雷は
気の枝のように無数に分裂し続けている
時には増えたり時には減ったり
長さは大小様々で俺の体を取り囲むように現れている
「すごいよ、神月君」
「あ、ありがとう。」
「君たちには驚かされてばかりだよ
普通は、雷以外の属性はできてそれ以外ができないものなんだけど
君はどっちかって言うとそのぎゃくみたいだね。
でも、これだけの雷を出せれば能力を存分に発揮できると思うよ。」
その言葉に安心するがこれ、いつまで持つのだろうか
正直さっきの水を出したときみたいな疲労感は全くないが
この魔法が俺の命に関わるといっても過言ではないだろうから
どれだけ持つのか試したいところだが
天草や陣之内さんがいるから、手元が狂って当たったりしたら洒落にならないので、
それはまた今度にするとして、雷がたまに俺の体に当たっているが全く痛くない
本当にこれは耐性なのだろうか、克服の間違いではないのか?
まあ能力の性能が高いのに越したことはないのだが
「キャッ」
天草の声だ
どうやらいつの間にか集中を乱してしまったらしく
一筋の雷が天草のすぐちかくの地面に当たってしまったらしい
その反動で、天草が今まで浮かべていた水のたまが弾けた
陣之内さんは即座に魔力の壁?を作り天草はこけてそこまで当たらなかったらしいが. . .
「うう」
「これはw」
「ご、ごめんなさい」
俺はびしょ濡れ、特に上半身
髪や、服から所々ポタッポタッと水が垂れている
しかも、今日は大分寒いので、余計に災厄だ
雷魔法のつけが今回っていきた
まあ、天草は悪くないので全く恨んでいないが、
というか、俺が集中を乱したのが問題なわけだから. . .
その思考を読めていない天草は涙目で『ごめんなさい』という表情をしている
「ああ、えっと俺が集中を乱して天草の足元に雷を落としてしまったんだから
泣かないでも. . .」
「でも、でも」
「いいからいいから」
その言葉をいい終えると天草は立ち上がり
やはり涙目で、最後に「ごめんなさい」というと
まだ、申し訳なさそうな顔をして落ち込んでいる
「というか陣之内さん、その障壁?作れるんなら
俺のところにもつくって下さいよ。」
「無茶言わないでくれよ
とっさに障壁作ったんだからさすがに君の分まで作る余裕はないよ。」
まあそりゃそうか、と無理矢理に頭に納得させる
それにしても今日は運がいいのか悪いのか
それにしても引っ掛かる、さっきの天草のこけかた
すこし変だったような. . .まるでわざとこけたみたいに見えたのは俺だけなのだろうか
「とりあえず、他の属性の魔法も使ってみようか。」
と、すこし魔法の練習に取り組んでいたらすぐにそんなことは忘れてしまった
「はあ、疲れた。」
あれから何時間たっただろうかと思いふと時計の方に視線を向ける
時計はこの訓練所に2つある、そのうち1つは入ってきた扉の上に
そしてもう一個はその反対方向の壁にかかっているのだが
ここは今だの信じられないくらいに広い
今扉のすぐ近くで寝転がっているのだが
扉の反対方向の時計が物凄く見にくい
目を凝らしてやっと針がどの辺りを指しているのかわかるが
逆に言うと目を凝らさないとわからないそれほどここは、広いということだ
今さら、訓練所の広さに驚愕しつつ扉付近の時計を確認する
12時、ここに来たときがだいたい8時だったのでおよそ4時間もここで魔法の練習をしていたことになる
『俺、よくここまで頑張れた』と自分のことを誉めてやりたいが
結果が悪かった、どれだけ頑張っても、どれだけ全力を出そうと
水と雷以外の属性は一切使えないことが発覚
陣之内さんは『雷がすごすぎる反動だろう君のそれは、10人分ほどの力があるからね』と
励ましか普通に誉めたのかよくわからないことを言っていたが
俺は強い弱い関係なしで単純にいろんな魔法を使ってみたかったのだ、
だから、余計にがっかりしているのだが. . .
俺とは天草はすべての魔法を使えることがわかった
それに加えほとんどが平均の何倍もの力があるらしい
さすがに俺の雷にまでは届かないみたいだが
すべての属性が俺の半分ほど、つまり平均の5倍ほどの力がある
羨ましい限りだ。
俺は「はあ」と大きなため息をつくと陣之内さんが口を開いた
「これなら、神月君がともかく天草ちゃんは確実だね、
いやでも神月君も雷が凄い突出してるし多分大丈夫か。」
陣之内さんは全く俺たちに理解させる気がない話をぶつぶつとしゃべると
「よし」と声をあげ、俺たちに顔を向ける
「神月君 天草ちゃん、学校は明日からで決まりだ。
因みに拒否権はないよ。」
「明日!!」
と、二人同時に訓練所に声を響かせるのだった
こんにちは木島零です
またまた間が空いてしまって申し訳ありません。
久しぶりに投稿なので次からはペースあげるぞ. . .といいたいところですが
あともうちょっとで、結構大事なテストなので、またまたペースが落ちてしまいます
本当に申し訳ありません、週2ペースは保とうと思いますので
どうか見捨てずにお願いします。
最後に、異世界戦争7話を読んでいただきありがとうございました