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ゴン!ゴン!という聞きなれない音で目が覚めた。
辺りを見回してみても昨日と特に変わりはない。
「*****!」
ん?なんか初めて聞く音だ。
「****?」
また聞こえた。どうやら扉のほうから聞こえてくるようだ。
僕はベッドから降りて扉のほうに近づいてみた。
ゴン!ゴン!という音とともにまた何か聞こえる。
「*********!!」
もしかしたらこれは人の声だろうか?
扉に阻まれてか聞き取りずらい。
ガン!ガン!ガン!
ゴン!からガン!に変わった!
ちょっと怖い。
扉の前で叫んでいると思われる声も、さっきより大きくなっている気がする。
「もしかして僕は殺されるんだろうか?」
昨日物騒なことを考えたから、神様が罰を与えに来たのだろうか?
僕はパニックに陥ってしまって、慌ててベッドに戻り布団を被って丸くなった。
まだ音は続いている。扉を叩く音が強くなってきているのが布団を被っていてもわかる。
怖い、怖い、怖い
震えているとドガン!!とものすごい音が聞こえた。
ビックリして布団から顔だけ出して扉のほうを見てみると、そこには何人かの男の人たちが立っているのが見えた。
なんか全身鎧っぽいものを着ている。顔も隠れていて全然見えない。腰元には剣っぽいものがぶら下がっているのが確認できた。
あれで切られるんだろうか
絶対に痛い
そう思った瞬間、僕の意識は途絶えた。