表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

魔女的な作業

 レベルが上がった私は意気揚々とギルドへ戻り、カウンターのお姉さんに声をかける。


「薬草の採取依頼を終えてきました!」

「はい。ありがとうございます。この量ですと、7cです」

「7……あっ後、触媒ってのがあるですが!」

「触媒ですか、そちらは買取できませんが、処分していかれますか?」


「処分……触媒って何に使えるんですか?」

「そうですね、創造魔法の材料なんかでしょうか?」

「創造魔法?」

「はい。物を作り出す魔法ですね、レベル10で覚えると思いますよ」


「はぁ……あと、魔法のレシピはここで買えますか?」

「はい。詰合せで100cからご用意しております」

「100……わかりましたありがとうございます……」


 こうして1時間の苦労が報われなかった私はミカゲにさよならを言ってログアウトした。


 二度と来ないかも知れん、すまんなミカゲ。




 翌日、と言ってもゲームではその日の夜。私はまたログインした。


 触媒の使い道を思いついたのだ。


「あれぇ? お丞?」

「ただいま、食堂行ってくるね」

「うん。おやすみ」


 闇の妖精は夜寝るらしい。


 はぁー移動がダルいわぁ、と思いながら食堂へ、オールミールを皿に山盛り貰って部屋へ戻る。


「暗いな……」

 まずは灯りの魔法を作る。




∽───────∽魔法陣∽───────∽

 火:2

 水:0

 風:1

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 域:2

 時:5

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 コスト:10

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 動 

 1:  2:  3:  4:  5: 

 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

命名:灯

∽────────∽∽────────∽




 そして部屋にある机の引き出しには実験道具セットみたいものが入っているのは知っていた。


 火を使いたいのだがアルコールランプの燃料に予備はない。そこで実験だ。


 触媒に火をつけてみた。まぁ当然燃えない。そこでランプのアルコールを加えて火がつく限界まで薄める。大体三倍になった。



 次に触媒をランプで煮詰める。

 魔法で試してしみたがすぐ消えるので諦めた。


 煮詰まったところでオールミールを投入!冷まして固める。


 ∽────────∽∽────────∽

 アイテム

【オールミールの丸薬】を手に入れました。

 ∽────────∽∽────────∽ 




「ふふふっ出来たぜ……」

 こうして私は魔女っぽい作業の虜になり、丸薬を大量に作成した。



そして町の道具屋へ、魔場の敷地が広いので本当に移動が面倒だ。


「いらっしゃ〜い」

 気の抜けたドアベルの音共に店員の声がする。


「すみません。買取ってしてもらえますか?」

「ええ。なんでしょう?」

「これです!」

 私はオールミールの丸薬を10個出す。ちなみに私が買う時はは8cだ。


「あ〜丸薬ね、一つ2cだから全部で20cよ」

「はい! お願いします」


 薬草採取が一時間で7c丸薬は二時間で20cだ。少なくとも損はしてない。同じ作業を後五回やれば魔法レシピが買えるぞ! ってあと五回かぁ。



∽────────∽∽────────∽

所持金:27c

∽────────∽∽────────∽

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ