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南の湖


 やってきました魔場南の湖。


「中々広いね〜」

 遠くに山並みが見えるだだっ広い平原に湖はあった。


「うーんとな、誰かの魔法の失敗で出来て今でも広がってるらしい」

「へえー……」


 深くツッコむのはやめにして早速草むしりを開始だ。ヨモギっぽいのを手当たり次第に袋に詰めていく。

 ミカゲも手伝おうとしているようだが、根っこから引っこ抜くのは難しそうだ。


「なんかさ、微妙に色が違うんだけど、調べるみたいな魔法はないの?」

「あるだろ? 俺は知らないけど」

「そういう既にある魔法はどうやって覚えるの?」

「んー学校で教えて貰うか、レシピを買う感じだな」

「えっ? 買えんの?」

「うん。さっきのギルドで売ってる」

「ほぉーいくらぐらいなんだろ〜?」

「さあ? でも鑑定は光魔法らしいぞ」

「ふーん。やってみるか」




 光魔法と闇魔法には仮説があるのだ。

 ミカゲは数値0だったから、光魔法は数値MAXで動きは0だ。


∽───────∽魔法陣∽───────∽

 火:5

 水:5

 風:5

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 域:5

 時:5

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 コスト:?

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 動 

 1:  2:  3:  4:  5: 

 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

命名:鑑定

∽────────∽∽────────∽




∽────────∽∽────────∽

 対象を指定して下さい

∽────────∽∽────────∽





「おお!出来たんじゃなーぁい?」

適当に手元の草を触ってみる。





∽────────∽∽────────∽

 待機: 鑑定

 起動しますか?

 はい:←

 いいえ:

∽────────∽∽────────∽


∽────────∽∽────────∽

鑑定結果

雑草

∽────────∽∽────────∽




「ほほう」

別の草でもやってみる。




∽────────∽∽────────∽

鑑定結果

薬草

∽────────∽∽────────∽





「なるほど。ミカゲもこの魔法使えるの?」

「んー? 分かんね〜?」


「そう言えばスタートとストップが欲しかったんだよね……」




 私は魔法陣を作る。




∽───────∽魔法陣∽───────∽

 火:0

 水:0

 風:0

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 域:5

 時:5

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 コスト:?

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 動 

 1:↑ 2:↓ 3:→ 4:← 5:↑

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 命名:スタート

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 動作指定:魔法起動後の手を開く

∽────────∽∽────────∽


∽───────∽魔法陣∽───────∽

 火:0

 水:0

 風:0

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 域:1

 時:1

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 コスト:?

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 動 

 1:  2:  3:  4:  5: 

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 命名:ストップ

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 動作指定:開いた手を握る

∽────────∽∽────────∽


∽───────∽魔法陣∽───────∽

 火:5

 水:5

 風:5

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 域:5

 時:5

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 コスト:?

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 動 

 1:↑ 2:↓ 3:→ 4:← 5:↑

 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 命名:ターゲット

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 動作指定:魔法起動後の手で指示する

∽────────∽∽────────∽





「おお? いっぱい作ったな〜」


 私はおもむろに立ち上がると、指パッチンをして魔法を起動、鑑定を待機状態にする。指パッチンのままの手でミカゲに触ってターゲットを指定する。コストは0だ。


「よし!ミカゲ、グー作ってグー」

「うん」

 ミカゲが拳を握る。


「はい、薬草を持って、そしたらパー」

「おお! 俺でも使えたー!」

「ストップはグーね。私が摘んだ草鑑定しといて」

「わかった〜」


 フッフッフッ。大分魔法っぽくなってきたじゃないか。私が調子に乗って草取りをしていると手に電撃が走る。


「いで!!」

「どうしたお丞?」

「なんかヌルッとしたらビリっときたよ……」

 さっき触っていた草を見てみると液体がまとわりついている。


「あースライムだー」

「へ? スライムって肉まんみたいな形してるんじゃないの? これじゃバブルじゃん……」

「レベル1だから、レベルが高いやつはちゃんとした形なんじゃないか?」

「なんですと……」




∽────────∽∽────────∽

鑑定結果

スライム:L1

∽────────∽∽────────∽




「ほんとだ……これどうすればいいの?」


「倒してみれば? 火の魔法とかで」

「わかった……」




∽───────∽魔法陣∽───────∽

 火:5

 水:0

 風:1

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 域:2

 時:1

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 コスト:9

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 動 

 1:↑ 2:  3:  4:  5: 

 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 命名:火炎放射

  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

 動作指定:

∽────────∽∽────────∽




 ターゲットは右の人差し指を指定。掌を開いて起動。

 指先からライターの火くらいの火柱が伸びてスライムに当たるとスライムがシュワシュワと溶けていく。

 その後には透明な液体がキラキラ輝いている。


「何あれ?」

「アイテムじゃないか?」




∽────────∽∽────────∽

鑑定結果

アイテム:触媒

∽────────∽∽────────∽




「……どうやって取れと?」

 袋を漁ったミカゲが空の瓶と菜箸のような長い棒を二本差し出してくる。


 瓶を持ったままでは難しそうな長さの棒だったので地面に置いてアイテムを箸で挟んで瓶に入れる。

 何回か失敗したけど。


 こうして1時間ほど草取りとナメクジ以下のスライムを倒してアイテムを瓶に詰めていると、レベルが3になっていた。


∽────────∽∽────────∽

16:09 /雪之丞 :L3 H40 M40

∽────────∽∽────────∽

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