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しるし2(詩集)

冬の裸体

作者: さゆみ


透徹な冬の冷たさを

円かに泳ぐ人魚(ひと)

胴欲を束ねて

岸辺に置き去りに


鮮麗は尾鰭になり

慈愛は鱗を醸し

掌で描き出す波紋は

閃光を放つ


滴はスエット

トビウオのように

高く 鋭く 吹き上がる

情はスキャット

戦わないラング

遠く 彼方 空中楼閣


わが世の冬を謳歌する

弾け出す硝子玉 無数

溢れ出す氷花 無痛

割れる翔ら尖り

散りゆく花びら翳り

一心に突き刺さる


純真な冬の(ねんご)ろが

僅かずつ綯い交じるミズイロ

あるがままに ひしと抱きしめる

うたかたの人魚(ひと)







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