表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/46

04 閑話:人魚姫


 それは三百年前の人魚姫のお話。



 周囲を断崖絶壁の海岸に囲まれた海洋国家アラルフィ。



 勇猛で知られるアラルフィの王太子は、近海を脅かす海賊の王を掃討するため、船団を率いて海賊どもと交戦していた。

 次々と海賊の船団を沈めていく王太子。

 人魚姫は興味本位でその戦いを眺め、勇ましい、勇猛な王太子に心を奪われた。



 ある深夜、海賊の王は捨て身の攻撃を行い、多くの海賊の命と引き換えに王太子の乗る船を沈めることに成功する。



 沈みゆく海の中、王太子は美しい女性の姿を見る。



 人魚姫の姿を。



 人魚姫は、王太子を助けた。

 怪我をした王太子の傷を癒した。



 王太子もまた、美しく心優しい人魚姫に惹かれた。



 二人は恋に落ちた。

 男女の契りを交わし、結ばれた。



 しかし、人の王子と妖精の姫…………。



 国家として結ばれるわけにはいかなかった。



 王太子は政略により近隣国家の姫をめとり、人魚姫もまた同じ人魚族の王の元へ嫁ぐことになる。



 だが人魚姫は、初めて結ばれた王太子を忘れられなかった。



 人魚姫は人魚の国を捨て、王太子への想いを胸に、ひとり思い出の海で生涯を送った…………。





 ■アラルフィの少女 メイの視点



 今日、大聖堂に行ったら、人魚姫様がいた。

 きれいな横顔…………ひすい色の大きな瞳…………白い肌…………輝く金髪…………いい香り。


 すべてが、人魚姫様だった。

 人魚姫様を絵のところにつれて行った…………。


 でも…………つれて行かなかった方がよかったのかな…………?



 とっても悲しそうな顔をしていたもの…………。




短いので、のちほどもう一本投稿します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ