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碧の国   作者: ちーさん
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第五章 悲しみの果てに

 出会ってから、摩理に妙に冷たいブレインの姿を摩理は追っていた。

「アベル、頼む」

とても深く、青い髪のブレインがアベルに声をかけた

「了解」

円陣を描くアベルを、摩理は不思議な瞳で見つめた。

「ねぇ、ピュア、アベルは何をしているの?」

「転移の円陣を描いているのですよ。アベルは、転移の円陣から、円陣へと自由に移動できるのです。だから旅をして円陣を広げていたのです」

ピュアの簡単な説明が終わる頃、アベルの転移の円陣は完成に近づきつつあった。

「気持ちを落ちつけて、お入り下さい」

摩理はドキドキしながら、ブレインの横にさりげなく円陣に入る。ただそれだけのことが、彼女にとって幸せだった。恋してる。その気持ちだけで、一六歳の彼女は本当に幸せになれるのだった。

 だが、封印の城を前にして彼女は幸せな気分は保てるのだろうか。


 暗黒の空に高くそびえ立つ魔の山の前に、異様な気に包まれて封印の城は存在していた。人々が長い年月、近づくことのなかった城は荒れ果て、かつての威厳ある姿の名残さえなかった。

「これが封印の城」

前世のブレインの生まれ育った城を、摩理は封印の城と呼んだ。まだ、全く記憶を呼び戻していないのだから、仕方のないことだが、ブレインの心は少し痛んだ。誇り高き黒城をそう呼ばれるようになって、もう慣れたはずなのに、マリから発せられるのは辛いようだ。

「では、行こう。城内は私が案内する」

ブレインが先頭に立ち城門をくぐる。

 摩理は城内には魔物が住み憑いていると思っていたが、中は冷たい空気が流れているだけだった。

 どれほど歩いただろう。扉の前にブレインが立ち止まった。

「この部屋に、闇と通じる封印扉がある」

ブレインは思いきり扉を開けた。部屋の中は暗く何もない。ただ、正面に素晴らしい装飾の扉が重々しく存在していた。

 ブレインはそれぞれの役目を確認するかのように、静かに仲間を見渡した。そして、ブレインは最後の、そしてただ一つの運命を実行した。

「なんて、なんてことを・・ブレイン!」

予期せぬブレインの行動に摩理は驚き、叫び、震えた。

 それほど摩理に驚愕を与えたブレインの行動とは、魔の扉に向かって自分の手首を切り落としたのだ。鮮血が扉を彩る。真っ青な血がブレインの手首から惜しみなく流れ出て行く。

「やめて、なぜ?なぜこんな事を?なぜみんな黙っているの!」

ただ一人、事態を把握していない摩理が、痛みに顔を歪めたブレインと、それを見つめる仲間に叫びかける。

「私の血で、この封印は破られるのだ」

「なぜ、封印を破る必要があるの」

「マリ、君が生きている間に、奴を倒さなければならない。闇が、この世界を覆う前に。いつ破られるか、いつ目覚めるかわからない今の状況を打開しなければ、いつか闇は世界を包むだろう」

「やめて、闇が蘇るかどうかもわからないのに、あなたが犠牲に成る必要はないじゃない」

悲しそうに、優しさを含んだブレインの瞳が摩理を見つめた瞬間、ブレインは自分自身の腹部に剣を突き刺した。新たに流れる血を摩理は呆然と見ることしかできなかった。

「いやよ、なぜブレインが・・」

「我々は、世界を不安定なままには出来ないのです。闇が蘇らないかもしれないと言う考えに世界を賭ける訳には行かないのです」

カインの言葉が摩理から言葉を奪いとった。

「どうか早く、私の血がすべて流れ落ちる前に、早く、思い出して・・・」

懇願するブレインの姿を見て、摩理は焦った。前世など思い出すはずもない。摩理の心は疑問ばかりなのだから。

 なぜ、あなたが犠牲にならなければならない。

 なぜ、私がこんな気持ちにならなければならない。

 なぜ、愛するあなたを失なわなければならない。

 そう思い、苦しむブレインの姿を見たとき、強いデジャブに襲われた。この気持ちは、過去生きてきた十六年間のものではない。では、いつこんな悲しい思いをしたのだろうか。その瞬間、摩理に押し寄せる大量の記憶の波。なつかしいと思うのもつかの間、急激に深い悲しみと苦しみが流れ込んでくる。この気持ちは、これはイーブルを失ったときの感情?

 目の前ではブレインの血が摩理を苦しめる。ついにブレインは、その精悍な体躯を支えきれなくなり、流れ出る血の海に身を落とした。カインが急いで抱き上げるが、ブレインの瞳は深く閉じられていた。

「いやぁー」

泣き叫んでも、容赦なく記憶は蘇り、ブレインの血は流れる。記憶と共に体内から溢れ出す力。抑えきれない、制御できない感情。

 彼女の体は黄金の髪と瞳を更に輝かせ、肌は真珠色に光っていた。そして、碧い涙が一筋、彼女の頬を伝う。

「いやよ、ブレイン目を覚まして」

遠い昔、共に遊んだブレイン。一六年生きてきた中で初めて愛した人。そのブレインが今、自分の目の前で命を絶とうとしている。摩理の体が自然に彼に近寄る。

「やっと・・覚醒したんだね。その悲しみと苦しみを恐れて、あなたは過去を思い出せなかったんだろう。もう、何も恐れることはないんだ。私は、これでやっと自由になれる。兄も解放して・・」

ガクンと力つきたとき、封印は開かれた。

「ブレイン」

共に、イーブルに憧れて、共に遊んだブレイン。今、ブレインを好きな気持ちはイーブルに似ているとかじゃない。寂しげな優しい瞳に恋をしたのだ。摩理としてブレインを好きになったのだ。ずっと、マリとしてしか自分を見てくれなかったブレイン。自分の死を知っていたブレイン。闇に飲み込まれそうになりながら、ずっと死を待っていた。

 摩理の悲しみが、この空間を支配した。圧倒的な悲しみを全員が感じる。皆、ブレインの死を覚悟していたはずなのに、摩理の悲しみに引き込まれそうになる。悲しみに、ピュアさえも心を壊されそうになる。自分たちの使命も忘れてしまいそうになった瞬間、すさまじいほどの闇のエネルギーが扉から放たれた。

 「我、復活したり。この世を支配するために復活したり。この小娘のために、永い間、こんなちっぽけな扉の中に閉じこめられたものよ」

低い地の底から呻くような声と、信じられないほどの憎悪。それを放つ姿は、前世の摩理が愛した男。摩理を愛したイーブルの姿であった。

「こないで、こないでイーブル。また、あなたを苦しめてしまう。もういやなの。やっと巡り会えたのに。ブレインは死んでしまったわ。その上にあなたまで失うなんて」

「目覚めた時から、我の好きな悲しみの感情が充満しているではないか」

楽しそうにイーブルが発する言葉は、以前の彼からは考えられない言葉ばかりである。誇り高かった彼は、世界の平和と幸せのみに生きていたのに。

「イーブル・・」

「摩理様、あれは、もうイーブル様ではない。目を覚ますのです」

カインが、ブレインを抱きながら叫ぶが、悲しみにくれている摩理に届かない。

「摩理様、早く力を解放して下さい」

アベルが代わりに摩理に近づこうとした瞬間、雷が彼女の足を止めた。

「邪魔は許さぬ。この女は我のもの。なぜ、そんなに悲しんでいるのじゃ?」

偽りの優しさと知りながら、摩理は答える。

「ブレインが死にそうなのよ・・イーブル。あなたの大切な弟が。あなたはどうして平気でいられるの?」

涙が溢れて止まらない。摩理は泣き声で訴える。

「ほう、小奴の弟がのう。それは大変じゃのう。我が楽にしてやろう」

そう言った刹那、ブレインに心臓に剣を投げつけた。カインが庇う間もなく、深々と剣はブレインを心臓を貫いたのだ。瞬間的に、摩理とピュアは叫んだ。言葉にならない叫びを・・。

「ふっ。これで心配事もなくなったであろう。思いぞんぶん悲しむが良い。そのように怯えた黄金では、我に勝てそうもないからの」

高らかな笑いが、空間を埋め尽くす。

「ひどい、ひどすぎる」

「これが、力だ。お前のように感情を持っているから、怯えるのだ。そうそう、このイーブルとて同じ事。強靭な心を持っていながら、自分から犠牲になったのだから。小奴の心の悲鳴を魚に、随分、楽しませてもらっておる。感謝せねばなるまいのう」

摩理の高ぶる感情が、あたりを黄金に包む。

「許せない。人は感情を持っているからこそ、人なのに・・・それを、それを弄ぶなんて!許せない!」

「な、なんだ。なんだこの力は?」

闇の驚愕の声を最後に、摩理の力は最高に達した。目映い金。黄金の光と熱量。すべてを溶かしてしまうかのような光。狂気が摩理を包む。

「このままでは、全てを熱と変えてしまう!カイン」

今まで見守っていたエミリアンが、カインを呼ぶが、横に首を振った。

「無理です。摩理様の力は誰にも止めることは出来ません」

「このままでは、摩理以外、闇と共に我々も助からないぞ」

「では、摩理様を殺して下さい。それが出来なければ、闇と共に滅びるのです」

カインの感情のない声を、エミリアンは聞いたが、返事は出来なかった。摩理を殺すことなど出来ない。しかし、我々が死ねば彼女は一人きり・・。エミリアンは決心できなかった。

「摩理」

呼んでも彼女の力と感情は、彼女自身の元から離れてしまっている。

「気付いてくれ摩理」

悲壮な叫びは空を切り、虚しく響くだけであった。

「摩理、マリ、もういいんだ」

その時、優しい声が摩理を呼んだ。誰もが信じられない者の声だった。

「イーブル、イーブル、帰ってきたのね」

懐かしい、優しい声で彼女は気付いた。自分の感情を自分の内にとりもどした。しかし、その瞬間に目にしたのはイーブルの倒れている姿だった。

 彼女はそれを見るなり駆け出した。その愛しい人を胸に抱き、再会を果たしたのだ。

「ありがとう、マリ。やっと眠ることができる」

イーブルの安らかな笑顔。

「ごめんなさい。私が私が力を制御できたら、あなたまで・・・こんな」

涙で声にならないマリ。摩理でもマリとも言えない彼女の姿を、愛しそうに彼は見た。

「それは違う。ブレインが死ぬのも、私が死ぬのも運命だったんだ。君のせいじゃない。黒の民としてこの世界のために命を失うんだ。悲しい事じゃない。それより君には感謝さえしている。私はやっと自由になれるんだ」

「いやよ。また、あなたを失うなんて」

「君のために多くの人々が選ばれ、生まれた。私もその一人だ。でも、君と共に生きて行くことは出来そうもないけれど、私は君のために生まれて、君のために死んで行くことを誇りに思ってる」

苦しそうなイーブルは、やっとの思いでマリに告げる。

 イーブルが苦しそうに顔を歪めるのは、足の先から、碧い澄んだ水に溶け始めていたからであった。

「もう時間がない。これだけは、なにも言わずに聞いておくれ。闇の中で君のことだけを考えていた。私が死んでも君が悲しまないようにと・・。そして、なぜ黄金の王が男女二人なのかを考えた。エミリアンは君と生きて行くためにいるんだ。君を支えるために生まれてきたんだ。ずっと君を守ると約束をした私の代わりに。約束を守れない私を許しておくれ」

静かに、静かに目を閉じ終わりを告げる。深い愛をマリに見せつけて、イーブルの体は碧く澄んだ水へと変化を遂げて行く。マリの溢れる涙が、イーブルの体に落ちる。そこからまた、イーブルの体は水に変化して行く。二人はもう相容れない体に、世界になっているのだ。

 マリは涙をふき取り、必死にイーブルを助けようとするが、足からどんどん水に変化する。その水が、ブレインの碧い血と交わり、大量の水が溢れだした。

「摩理、離れるんだ!水が襲ってくる。早く」

物静かなエミリアンが叫ぶ!

「いやよー、私もここで一緒に死ぬの。私も共に行くのよ。また昔の三人に戻るのよ」

エミリアンを振り払うようにマリは拒絶した。世界を、仲間を、そして未来までも彼女は拒絶したのだ。

「ピュア、摩理を眠らせるんだ。フォース、摩理を頼む。アベル、カイン道を開いてくれ。脱出するぞ」

今までの姿が嘘のように、エミリアンは仲間達に指示を与えた。死んだブレインのように、全員を誘導する。その姿を、カインは落ちついた瞳で見た後、溶けていくブレインにそっと語りかけた。

「安心して御眠りなさい。もう二度とこのような悲劇は起こりはしない。あのエミリアン様が、二度と摩理様を悲しませないように・・。さようなら、ブレイン」

渦巻く激流の中、六人は脱出した。アベルとカインの力も大きかったが、エミリアンの決断の早さが、仲間を助けたのだ。

 封印の城を脱出した六人の前には、城の姿ではなく、湖が整然と碧き光を放ち、魔の山を照らしていた。

「封印の城は、この碧き湖の誕生と共に消滅しました。魔の山を照らすこの湖で、人々の心から不安と恐怖はなくなり、闇は、この世界から姿を消すのです。不安から恐怖は生まれ、恐怖から争いは生まれる。不安が無くなり平和が訪れるのです」

カインが未来を預言するかのように呟いた。

「さぁ、スレイダに帰ろう。アベル頼むよ」

エミリアンの声に「了解」の言葉が響き、六人は湖の前から姿を消した。新しい時が生まれたのだ。


「いやよ、私も一緒に死にたかったのに」

スレイダのブレインの屋敷に帰り、目覚めた摩理は半狂乱に喚き散らした。

「なぜ?なぜ愛する人を失ってまで生きて行かなければならないの?なぜ、愛する人の命を奪ってまで、私は生きているの?生きてることが間違っているのよ」

悲しみを隠そうともせずに、摩理は悲哀の言葉をつづった。この悲しみの前に、どんな人間が普通でいられるだろう。愛しい人を二人もなくした摩理に、どうして悲しむなと言えるだろう。重い前世を思い出し、たった一六歳で、初めて好きになった人の命を失い、次に前世に愛した人とも永遠の別れを強いられた彼女に、どうして泣くなと言えるだろう。

 彼女を見つめるエミリアンとピュアは言葉をなくしていた。

「死にたいの」

摩理がエミリアンとピュアに願うような瞳で訴える。

「摩理、聞いてくれ」

エミリアンはマリの華奢な肩をつかんだ。

「僕には何の力もない。もし、僕の瞳が琥珀だったなら、僕が彼らの命を奪っただろう。そして、摩理も恨む相手もできて、こんなにも自分を責めなくてもいいだろう。しかし、僕の瞳は碧い。何の力も持たない。君を愛することしかできないんだ。共に生きて行くことしかできないんだ」

遠くを見つめる摩理に、エミリアンの言葉が届いているかさえ判らなかった。

「彼らは黒の民として、世界のために死んでいった。僕にはとうてい出来ないことだ。僕なら、君を連れてどこかに逃げるだろう。しかし、君の愛した男たちは、戦ったんだ。信念を貫き、死んだんだ」

「いや、もうやめて」

「いいや、やめない。君が死んだら、何のために彼らは戦ったんだ。何のために死んでいったんだ。君が彼らの守った世界を維持しなくて、誰が維持して行くんだ。だから、死にたいなんて言わないでくれ」

摩理は強く、瞼を閉じて耳をふさいだ。瞳の奥からイーブルを、ブレインを捜すように。

 幼い誓いを思い出す。彼らが自分にしてくれたこと。彼らが話していたことを思い出す。黒の民として誇りを持っていた。その姿を愛していた事を思い出す。

「私に、私なんかに・・。無理よ・・。私は唯の女の子よ。何故?何故、私なの?」

「君がイーブルを、ブレインを愛したからだよ。君が意志を受け継ぐんだ」

「意志・・を・・」

不思議そうに、どこか落ちついた声で、摩理は呟いた。

「そうだ!彼らの意志を受け継ぐんだよ」

懇願するエミリアンの姿を、じっと見つめた。

「なぜ?なぜあなたは、こうまでして私を心配してくれるの?前世でも、私はあなたに酷いことをしたわ?悲しみに明け暮れた私は、あなただけに碧の国を任せきりにして・・それなのに・・・なぜ?」

「マリが好きで、そして、彼らの生き方に憧れている・・・と思う。羨ましく思う・・。僕が彼らの身代わりになれるなら、僕は喜んで身代わりになっただろう。君の身代わりになれるなら、君の悲しみを受けとめよう。しかし、僕には君を想うことしか出来ないんだ」

切実な願いが摩理の中に流れ込む。酷く悲しい、そして暖かなエミリアンの心が解る。

 彼は、前世での過ちを繰り返したくはないのだった。死んだように生きた、彼女を見たくないのだ。マリのように摩理を苦しめたくない。

 それは、前世のエミリアンと現在の彼が、共通して強く思うことだった。

「わかった」

短く言い切った彼女の瞳には、先程までの絶望は消えていた。決意と悲しみを秘めた、その姿に、エミリアンは美しいと感じた。真に綺麗だと思った。

「二人が守ろうとした世界を、私が守らなくては・・ならないのね」

「そうだ、そして子を生むんだ。その子がまた世界を照らし輝かせ、世界を平安の光で包むんだ。もし、闇に侵されそうになっても、ピュア達の子が、カイン達の子孫がきっと助けてくれる」

力強く、エミリアンは言い切った。

「ええ、ええそうね」

摩理は目が覚めたように、しっかりと頷いた。何度も何度も、涙を流し頷いた。

 その姿を見ていたピュアが後でフォースに語っていた。

 エミリアン様は可哀想。死んだ人は美しい思い出となって胸に刻み込まれて行くのに、エミリアン様は、その悲しみと、思い出を背負った摩理様と共に生きて行かなければならないなんて。エミリアン様の戦いは、今始まったのね。 本当に可哀想だと呟いていた。


 二年後−碧の国、建国。首都をスレイダに置き、碧元年とする。黄金の王と女王の元、摂政カイン、神官長アベル、将軍フォース。フォースの妻ピュアは女王の筆頭侍従として王宮は華やいだと言う。

 碧四年、双子の王子誕生。イーブルとブレインと名付けられた。イーブルの瞳は琥珀。ブレインの瞳は碧。それから碧の国では黄金の王が何代も続き、平安を維持した。

 


  いつしか黄金の若者蘇り

 碧の五戦士転生す

 再び闇を葬らん

 魔の山の麓に碧く光る湖ありて

 この世を平安に導かん

 悲劇と正義と愛の末

 その湖 碧の涙と呼ばれたり


                               END

初めて書いた少し長めの小説でした。


もう10年以上前に書いたので・・・実際自分でもストーリーを忘れていましたが、読んで思い出しました。


さすがに懐かしいというより、恥ずかしい・・・。


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