お魚から人間へ
ガチで進化していくゲーム。
『46億○物語 はるかなるエデンへ』
気付いたら、SFC本体がうちに来て間もなくの頃からあったゲームです。
たぶん藤原カ○イ先生(ロト○紋章とか描いてる漫画家さん)のパッケージイラストにつられて、父親が買ってきたんだと思います。
箱にエニ○クスのロゴもあるしね。
作曲もすぎ○まこういち先生だしね。
エニッ○スがスク○ェアと合併するなんて夢にも思ってなかった頃だよ……。
ジャンルは一応、アクションRPGになるのかなこれ。
でもかなり独特です。
普通のRPGでいうところの武器や防具が、体の進化になっている――と考えると、まぁアクションRPGですね。
ゲームを始めると、青い髪がとても綺麗な女性が出てきます。
本当に、髪のエフェクトがめちゃくちゃ綺麗(当時の技術)なのです。びっくりしました。
母なる海を表現していたのだと思いますが、以降「ガ○ア様美しいよガイ○様」とナビゲーションで彼女が登場するたびに、穴が空くほど見つめていました。
相変わらず怪しい女児です。
そんな彼女に見送られて放り出されたのが、クラゲの漂う海です。
プレイヤーキャラはツルッツルの魚みたいなやつ。
鱗もないツルッツル具合なので、とても丸腰感があります。
そして最初にその辺を漂っているクラゲが、ここが弱肉強食の世界だということを教えてくれます。
ふむふむ、なるほどね。と感心したところで、この世界の掟を教えてくれたそのクラゲ先輩を、早速ガブリと噛み殺します。
弱肉強食だからね! 容赦しないよね!
クラゲ先輩は、なぜか漫画みたいな骨付き肉になってしまいました。お肉を食べると進化ポイント10Pゲットです。
この進化ポイントがお金みたいなもので、貯めてからポイントと交換で進化していくのです。
とりあえずその辺に漂っているクラゲ先輩達をひたすら食べ続け、まずは顎を進化させました。
進化させると、ビジュアルがもろに変わるのがこのゲームの醍醐味です。
鱗やら尾ビレやら背ビレやらも付けていくと、これは強くなってるぞ……という感じがひしひしとします。
ただ角は何回か敵に体当たりをすると壊れてしまうので、それだけは必要な時以外は付けませんでした。
ドラク○でも、『その街で売っている最強の武器と防具が揃うまで次の街に行かない』という子供だったので、当然のように1章のラスボスに行く前には最強の進化をさせていました。
最初はツルンってして可愛かったプレイヤーキャラですが、そうなると可愛さのかけらもありません(主に顎のせい)。
体の色もオレンジだし、鱗びっしりだし、ヒレは何か足っぽくも見えるし……。
そうそう、体の色も進化ごとに都度変わるのですよ。
進化の組み合わせは1万超えるとか箱か説明書に書いていたような。
気に入った進化は100個くらい記憶できて、緑?のクリスタルを使えば一定時間戻れた気がします。
ただ、そのシステムはほとんど使ったことないけど……。
1章のラスボスはサメなのに、倒すと板付きのカマボコになるのが面白すぎました。
いや、クラゲが骨付き肉になる時点で色々とおかしいんですけどw
1章が終わると、舞台は海から陸へ。
2章は両生類の時代です。
この2章の最初に出てくる、最古の両生類『イクチオステガ』がとてもお気に入りでした。
可愛い。
自由研究で『イクチオステガ』の何かをやった気がします。何か物知りな雰囲気を醸し出せました。
が、両生類に進化したばかりのプレイヤーキャラはとてもダサいです……。
顔がとても間抜けで全プレイヤーショック必須。
弱肉強食の世界で真っ先にやられる生物やろお前……みたいな顔です。
まぁ、顎を進化させたら速攻で凶悪な顔になるのですがね……。
ここでも当然のように最強進化させました。ジャンプ力が凄いことになります。
3章は待ってましたな恐竜の時代。
進化パターンもより増えるので、凄く楽しいです。
ただまぁ、とあるステージに超大きいゴキ○リが出てくるんですが、そこだけは毎回悲鳴を上げてたよね……。
でも序盤の中ではそのゴキ○リの肉がポイント効率が高いので、泣く泣くポイント稼ぎに食いまくりましたが……。
側で見ていた母親が「絶対にこの時代には行きたくないわ……」とめっちゃ引いていました。
3章では鳥類に進化することもできるんですよね。
鳥類になると真EDには辿り着けないんですが……。
ただ隠しステージみたいな場所には鳥類でしか行く事ができないので、何周もする要因でもありました。
3章のラストは恐竜大絶滅で終了。
絶滅の原因は諸説あるようですが、このゲームでは一番有名な『隕石が降り注いだ』説を使っておりました。メテオですね(別ゲームの魔法)。
もうね、とても心が痛いです……。
リアルで「ああぁぁ……」って声が出るほどです。悲しい。
そして始まる4章は氷河期。いよいよほ乳類の時代です。
恐竜時代に付けまくった、トゲトゲとか凶暴そうな牙とはすっぱりお別れ。
ネズミみたいな小さいプレイヤーキャラから始まります。
1章を思い出すほどの丸腰感。
ほとんどが雪とか氷とかのステージです。寒い。
ストーリー的にも見た目的にも、印象的なのはイエティ一家。
弱肉強食の非情。いや、大体プレイヤーのせいなんですけど……。
ほ乳類もかなり自由に進化できます。
そしてラストの5章までずっとほ乳類です。
ただ、真EDが見られる進化パターンは1つしかありません。
最初はそれがわからず、今まで通りにとにかく最強にしてました。
ラスボスに行くまでのダンジョンでとにかく迷った記憶があります。
敵は不気味だし、本当に泣きそうでした。
一番迷ったのは、微妙に隠しっぽい天空のダンジョンですが……。
人間に進化できるって知ったのは、裏技ばっかりが書いてある辞典みたいなのを見た時です(大技林)。
ゲーム内でもヒントがあったのですが、ただの会話としてサラリと流してました。
名探偵には絶対になれない人種です。
人間になってからEDを見ると、一際感慨深いものがありました。
ポイントを稼ぐのは普通のRPGで言うところの「お金稼ぎ」になると思うのですが、その作業が全然苦にならないので、とにかく楽しいゲームでした。
あと、音楽も良いのです。さすがすぎ○まこういちさん。
何かに移植されたらいいなぁ……。




