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レトロゲームと、私  作者: 福山陽士
GB編
51/60

赤と緑

 通信……つらい……。



『ポケ○トモンスター 赤・緑』



 説明不要そうなほど、今では国民的ゲームになっておりますね。アニメにもなって、シリーズもこんなに続くなんて当時は思っていなかったです。

 弟が赤で、私は緑でした。

 プレイ当時ゲームボーイポケットが発売されていて、いいなぁと思いながら旧型のゲームボーイで遊んでました。

 CMでポケットからスッ……て取り出す様子がたまらなかったのですよ。ポケットに入れたい――! と思ってしまったのですよ。しかも本体のカラーが選べるとか。画期的。

 そんなわけで、『ポケットから取り出した本体でポ○モン遊びたい欲』を内包しながら遊んでいたわけです。

 まあ外に持ち出す事なく結局家の中で遊ぶので、正直なところポケットに入れてもったく意味はなかったのですが……。



 最初に選んだのはフシ○ダネかゼ○ガメか、正直なところ覚えておりません。弟が赤だったので、ヒト○ゲではなかったのは確実なのですが。

 プ○ンとかピッ○とか可愛いやつがいっぱいいますが、一番好きなのはカモ○ギでした。

 ネーミングに心掴まれ、後ろ姿と鳴き声で骨抜きにされました。後ろ姿ほんま可愛い。そしてネギなのに剣技が格好良い。ネギなのに。


 電子音を駆使した鳴き声が好きでした。無駄に鳴き声を聞いていました。

 数種類の音を組み合わせているだけなので、パターンはそんなにないそうな。確かにめっちゃ似ている鳴き声があった気がします。


 音楽も好みなのが多かったです。全体的に軽快なんですよね。

 フィールド音楽に『ポケ○ンモンモン、ポ○モンモンモン、ポケ○トモンスター♪』と脳内に歌詞が降りてきた時は、自分天才かよと思いました。ただの阿呆です。

 自転車漕いで、トンネル抜けて、楽しいやっほい! とやっていたところにシオ○タウンに着いて、それまでとは全く雰囲気の違う音楽に震える羽目になります。あそこはきっとみんなのトラウマなはず……。



 アニメではピカ○ュウが相棒に抜擢されましたが、そこはヒ○カゲじゃないんかい、とか、媚びてんな……とか、割と否定的でした。面倒くさいお年頃だったのです。

 ちなみにアニメではピカチュ○はどんどんスリム化していっちゃいましたが、ゲーム版の太ましいピ○チュウが好きです。あの子は丸いのが本来の姿なんだ……。


 その地域で取れるやつをコンプリートしてから次の地域に向かう――という自分縛り(というか、収集系は現時点で完璧に集めないとめっちゃムズムズする性格)をやっていたせいで、クリアには至っておりません。

 どこで止まったかな……。シオンタ○ンの次くらいだったかな……(記憶の彼方)



 このゲームを見る度に、高校受験を思い出してしまいます。

 推薦入試で皆より1ヶ月以上も先に合格が決まってしまったので、暇だったのです。その暇潰しにやっていたゲームなのです。

 滑り止めも受験せずに志望校一本で望んだので、誰よりも早く受験から解放されていたのでした。

 担任の先生には他に受けないのかと何度も聞かれましたが、「第一志望落ちたら夜間に行って働きますんで」と頑なに拒み続けていたのです。今考えると過去の自分勇者かよ。

 私立に行く金が我が家にはないな……行けても家計苦しくなるやろな……と思っていたのです。我が事ながら健気というか、ある種の奴隷根性というか(自分はあまり子供の前では「お金がない」と連呼するのはやめようと心に誓ったのでした……)


 受験勉強を頑張っている皆の前でおおっぴらに遊べないし、かといって勉強はしたくないし()家で一人寂しくこのゲームをやっていたのです。

 通信が前提のゲームは、ぼっちにはツライものがありました。図鑑のヒ○カゲが埋まらない虚しさ。

 弟? 我が家には通信ケーブルがなかったのですよ……。

 発売からしばらく経っていましたが、それでも外では年下の小学生の男の子たちが通信ケーブルを使って楽しそうに交換しておりました。

 正直、私も混ざりたかった……。

 でもほとんど面識のない年下軍団に特攻する勇気は、さすがに持ち合わせていなかったのでした。


今回でGB編は終わりです。

次からはSFC編となります。

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