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レトロゲームと、私  作者: 福山陽士
GB編
50/60

16連射の人

 なんで南国風なんだろう。



『高○名人の冒険島Ⅱ』



 ファミコン世代はおそらくほぼ知っているであろう、かの名人を主役にしたゲームです。

 私はゲームで存在を知ってほほう……となったくちなのですが。

 微妙に世代がずれていたので、リアルタイムでは見たことがないです。ただ『16連射』の伝説は後にすぐに知ることになります。

 誰かから聞いたのか、何かの攻略本に登場していたのか、パッケージに書いていたのかは忘れましたが、子供たちの間ではまさに生きる伝説として、燦然とその名は語り継がれておりました。

 1秒間にどれだけボタン連打できるか、みんな一度は試していると思うのです(そして正確に数えられずに数字をちょっと盛る)


 そんな名人が南国風の腰ミノ一丁で、これまた南国風の島を冒険する、横スクロールのアクションゲームです。

 水着美女が悪いやつに攫われたので助けに行きます。

 この美女は勝手に奥さんだと思っていた←


 通常攻撃は石の斧投げ――という、格好に似合った原始的な攻撃方法なのですが、高速移動することができるアイテムはスケボーでした。これだけなぜ文明的。


 恐竜に乗ることもできます。この恐竜さんがめっちゃ好きだった。

 だって恐竜ですよ。それに乗れちゃうんですよ。攻撃もしてくれるんですよ。まさに男の子の浪漫じゃないですか。いや、私は女の子ですが……。

 後半は恐竜がいないと難易度が変わるステージがありました。恐竜アイテムはストックする事ができて、ステージ出撃の時に選択できる仕様です。恐竜の残機を増やす事に必死でした。

 確か4種類ほどいました。どの子も好きだったのですが、水中型の子がビジュアル的にお気に入りだった気がします。早く泳ぐことしかできないけど……。

 一時期、恐竜図鑑を見ながら絵を描くほど恐竜にはまっていたのですが、このゲームも影響していると思います。


 1ステージはそんなに長くなく(マ○オ3くらい)、ステージクリアごとにボーナスゲームがありました。複数のたまごから1個を選ぶやつ。1UPも出てくるので、毎回楽しみでした。


 難易度はそれほど高くはなかったのですが、全クリはしていない気がします。コンティニューがなかったからかな。

 あとはあれ。電池切れという最大の敵。

 少しずつ画面が薄くなっていく時の焦りと絶望感……。そういう時に限って充電器のコードが絡まってたりで、コンセントに刺す頃には手遅れになったり……。

 世の無常を感じる瞬間でした。



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