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レトロゲームと、私  作者: 福山陽士
FC編
38/60

空飛ぶたぬき

 アイテムが増えたよ。



『スーパーマ○オブラザーズ3』



 弟や近所の男の子たちと頻繁に遊んでいた私ですが、女の子の友達がいなかったわけではありません。学校にはちゃんといましたし……。ただ同級生の女の子が近所にいなかったってだけで……。

 ちなみに田舎だったので、私の地区の子供は全員子供会に入っていました。その中で私の学年だけ男女比が極端で、女1(←私)に対し男5だったのです。今思えば逆ハーだよ!

 他の学年の子は、最低でも同性の子が2人はいたのに、どうして私だけ……。

 

 そんなこんなで、近所の1つ下の学年の女の子たちともたまに遊んでいました。その子たちは弟と同学年なので私にも話しかけやすかったのか、「遊ぼー」と家まで呼びに来てくれることも多々ありました。

 しかし、その子たちには男兄弟がいません。当時、ゲームは『男の子の遊び』という雰囲気がありました(何でだろう)そんなわけで、彼女たちは我が家に来て初めてファミコンを目にしたわけです。

 結果、みんなハマってしまいました。その後ファミコンを買ってもらった女の子もいたので、今思えばこっちが意識していないナチュラルな布教活動だった……。

 で、その子たちと頻繁に遊んでいたのがこのゲームです。


 現在も続いているマ○オシリーズですが、すごろくみたいなMAP形式になったのがこの『3』からなのです。

 途中でミニゲームができたりアイテムを貰うことができたり。ボスの所まで行くのに、別にクリアする必要のないステージもあったり。

 この要素が、今までゲームに触ったことのない女の子たちにもとっつきやすかったんだと思います。寄り道って楽しいですもんね。


「今日は何をして遊ぶ? バドミントンにしようか? ゴム飛び? 公園に行く?」

「マ○オしよう」


 というくらい、私たちの中では遊びの選択肢の1つになっていたのです。

(たまにマ○オ1でも遊んでいましたが、ほとんど3でした)



 この3では初出のアイテムが多々ありました。

 しっぽが生えて助走をつけると空を飛ぶことができる葉っぱとか。

 カエルスーツとか。

 タヌキスーツとか。

 ハンマー投げれるやつとか。

 特に『空を飛べる』という要素にガッチリと心を掴まれてしまいました。

 今まで気になっていたけど行けなかった、上の方まで行けちゃうわけですよ。隠し要素的なコインや1UPを見つけた時のワクワク感といったら。


 当然のことながら1番遊んだのは1面ですが、その次に遊んだのは4面だったりします。

 隠し要素ではありますが、1面で他の面にワープすることができる笛を2つ入手することができます。笛を2回使うと一気にラストの8面まで行くこともできますが、お助けアイテムなどをまったく収集していない状態で飛んでも正直詰む……。


 私たちはほぼ毎回4面に飛んでいました。ここが凄くお気に入りだったのです。

 4面では全てが巨大になっています。

 ブロックも巨大だし、敵のク○ボーやノコ○コも巨大なのです。荒いドット絵ですが、大きくなるだけでかなり迫力が増します。

 面白いうえに、難易度もそこまで高くないので大好きでした。


 でも他の面も何かしらお気に入り要素はありました。

 5面では、敵の靴を奪って靴でぴょんぴょんと移動できるのがとても可愛いですし。時間いっぱいまで無意味にウロウロしてました。

 1ステージが短い面ばかりなのですが、時間はたっぷりとあるので色々なお遊びもすることができたんですよね。それがまた楽しかったり。



 キノ○オの家では神経衰弱をして当てたアイテムを入手することができますが、完全にパターンが決まっていました。確か8種類くらいありました。他の女の子が入手した攻略本に載っていたような。

 昔は記憶していたんですが、我ながらよく覚えていたなぁ……。好きなことには全力でした。


 寄り道をしたり無駄な動きをしたりで、結局クリアはしていないです。後半はどんどん難しくなっていきますしね。難しいと言われている「マ○オ2」よりも難しいのでは……と思う所も結構ありました。

 セーブ機能がないので、電源を切ったらまた最初からやり直しなのですよね。そのための『笛』なんでしょうけど。


 女の子たちだけで楽しんだ、数少ないゲームの1つでした。


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