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レトロゲームと、私  作者: 福山陽士
FC編
34/60

あの猫+風船

 お金さえ出したらどんな仕事コラボでも引き受けるという噂の、あのキャラクター。



『ハローキ○ィワールド』



 このエッセイには弟ばかり登場しておりますが、最初にちょろっと記載していた通り、私は3人姉弟の長女です。弟だけでなく妹もいるのです。

 が、妹とは4つ歳が離れていたので、弟ほど一緒には遊んでいませんでした。それでも妹は、毎日私らがファミコンをやっているのを見ていたわけです。

 そんなある日、珍しく父親にファミコンソフトを買ってもらっていた妹。それがこのゲームです。

 おそらくキテ○ちゃんの可愛らしいパッケージにつられたのでしょうが、小学生の私らよりも幼い妹にはちょっと難易度が高いゲームでした。

 ということで、以後は私と弟が主にこのゲームで遊ぶことになります。



 お友達のクマさんが行方不明になったので、キテ○ちゃんが風船で飛んで探しに行く――というコンセプトだったはず。

 キティちゃんは2つの風船のみでお空に飛んでいきます。メルヘンな雰囲気のサン○オキャラクターには、物理法則とか関係ありません。風船で空を飛べるものなのです。メルヘンだから。


 敵も可愛いらしいです。基本、敵に当たっても死にません。風船が割れるだけ。

 ただ、火とか棘とか、明らかに体にダメージを負うだろっていうのは死んじゃいますが。

 風船は割れても再度膨らますことができます。

 ……が、相変わらず説明書を読まないお子様だったので、最初は風船を再生できることを知りませんでした。「2回風船が割れたら終わりか……。難しすぎるぜこのゲーム」とか思っていたのです。なもんで、風船を再生できると知った時の感動っぷりときたらもう(くどいようですが普通に説明書に書いてあります)

 ちなみに風船を膨らませる時に4、5回足踏みしながら手を動かすのですが、あの動きが何なのかはわかっていませんでした。自転車の空気入れを見えない所に常備していたということだろうか……。



 さてキ○ィちゃん、今でこそ可愛らしい声で喋っておりますが、初期の頃は昭和の頑固親父もびっくりの無口っぷりだったと記憶しております。まさかアニメにもなってあんな声が付くなど、当時の自分は想像すらしていませんでした。

 閑話休題。


 普段はちょっとおすまし、な雰囲気で横向き(ただし体だけ。顔は正面)に座っているのがキ○ィちゃんのデフォルトでした。それ以外のポーズを見たことがないほど、横向きポーズが固定だったのです。

 ステージをクリアすると、風船を付けたキ○ィちゃんが画面の上からゆっくりと下りてきます。が、着地すると真正面を向くのですね。

 普段は横向きのキ○ィちゃんが、正面を向いて一瞬だけ棒立ちに。

 その棒立ちの絵面(えづら)が当時の自分には衝撃で、なぜかとてもツボにはまってしまいました。以降、ステージをクリアする度に笑い転げることになります。

(パッケージの絵も正面を向いているのですが、「わーい」っていう動きがある絵だったのです。棒立ちではなかったのです……)



 2人同時プレイが可能で、2Pには妹のミ○ィちゃんを操作することができました。黄色いリボンの子ですね。

 が、このゲームは2人同時プレイにすると、逆に難易度が上がってしまうというか……。

 お互いにぶつかり合っちゃって軌道が変わる→敵や障害物に当たって風船パーン。ということが頻繁に起こってしまうのです。しかも味方同士でも風船に足が当たると割れちゃうので、「風船割るなや!」と文句の言い合いです。

 それでも、ゲームをやる時は2人同時にやりたかった私たち。効率のことなどまったく考えていませんでした。


 バル○ンファイトっぽい、という話を聞いたことがあるのですが、私はそのゲームをやったことがないので(名前だけは知ってる)そのへんの違いとかはわからないです。



 そういえば昔は「ゲームは男の子の遊び」という風潮があったみたいですが、それはどうしてなんでしょう……。80年代に発売されたゲームを眺めてみると、男の子を対象としたゲームばかりですよね。

 私がゲームを始めた90年代には、『けろ○ぴ』とか『金魚注○報』とか、女の子をターゲットにした可愛らしいキャラクターもののゲームも登場してはいたのですが。やはりゲームをやっている女の子はそれほど多くなく、肩身の狭い思いをしておりました。

 メーカーさん側はどういう戦略を立てていたのかなと、ふと気になったのでした。


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