おうちの中で騙し合い
殺しあえ!
『スパイ○スパイ』
鋭利なフォルムをした、白と黒のスパイを操作するゲームです。
画面は上下二分割。白と黒、どちらのスパイが早くお目当てのアイテムを入手し、脱出できるのか――というコンセプトです。
コンピューターを相手にするもよし、二人プレイに興じるもよし。どちらにしろ、ゲーム画面は変わりません。
最初に難易度を設定できるのですが、それによって舞台となる部屋の数が変わります。
難易度が高いほど部屋の数が増えるのですが、弟と二人プレイの時に調子に乗って高い難易度にしちゃって、二人で不機嫌になりつつ迷子になってました(なら難易度を上げるな)
このゲームの肝は、相手がどこに罠を仕掛けているのかが丸見えなところにあると思うのです。
机の中やクローゼットの中、絵の裏など、舞台となる部屋の中には様々なアイテムが隠されています。
クローゼットなどに爆弾を仕掛け、調べた瞬間にボーン! させて相手を殺っちゃったりとかできてしまいます。
殺された方は30秒のロスタイムの後、復活します。しかしこの30秒が子供には長くて痛い。
相手のプレイをただ眺めているだけの時間の屈辱はなかなかです。
ただ、どこに罠を仕掛けたか忘れて、自分で仕掛けた罠に自分でかかっちゃったり、なんてこともしょっちゅうありました。
様々なアイテムがありますが、ナイフは1本しかありません。このナイフを先に見つけた方が有利に進められます。一方的にヒャッハー! と殺戮できちゃうからです。
そんなわけで、ナイフを入手したら「殺せー!」とわざわざ相手のいる部屋に殴り込みにいってました。そこでまた「こっち来んなや! 殺すな!」と会話が物騒な姉弟喧嘩が勃発です。
友情破壊ゲームで有名なのは『ドカポ○3.2.1』だと思うのですが、このゲームもなかなかなものだと個人的には思っております。
ちなみに私はアイテムの傘が好きでした。
何に使うのかわかっておらず、ただのオサレアイテムとして面白がっていたんですが、どうやら硫酸を防ぐアイテムだった模様です。
(硫酸:ドアの上に仕掛けるぶっ殺アイテム)
それを傘で防ぐのは無理な気がするけど、死んだのに生き返っちゃうゲームだし、そこは突っ込まないでおこう。
指定アイテムを集めて先に脱出したらクリアですが、脱出するだけならアイテムを集めてなくてもできてしまいます。ただしその場合は、乗った飛行機が墜落してしまうというオチ付き。
普通にアイテムを集めて脱出した場合は、残った方が体に仕込まれた爆弾で爆死するという、最後まで死の匂いがぷんぷんなゲームでした。
今の時代だと確実に全年齢では無理ですな……。