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極私的俳句論  super private haiku poem theory その9  俳句は破落戸(ならずもの)文芸なり?

作者: 舜風人



さて、


全く健康そのもので、


育ちも氏素性も申し分なく、


肉体頑健、


明るくて明朗で


お金持ちで外車を乗り回して


そういう人が



そもそも


俳句などやるだろうか?


まあまずやらないとは思うが、


余興で?


お遊び?でなら


やるかも知れないが


でも、


本当はそういう人は


俳句なんかやっちゃいけないのだ。


というのは


俳句とは


そもそも


ハグレ者の


文学だからなのだ、


俳聖、芭蕉は


下級武士でそれも辞めて


放浪三昧の


風狂人


或いは巷でよく言われるように、


忍者スパイだった?というような正体不明な人物だし


一茶などまさに詐欺師まがいの破落戸ならずものだし、



子規は肺病で寝た切りの廃人同様だし、



そしてその子規にうまく?取り入り?子規の後継者ですと


勝手にその業績をすべて自分のものにしてしまい


挙句、、、俳句という文芸をお花やお茶のような家元制度に悪用して


金儲け制度に転用した虚子などある意味?まさに破落戸ならずものです。


そのほかあげればきりもありませんよね?


村上鬼城


種田山頭火


尾崎放哉


石田波郷


村越化石



俳句なんてのは


そもそも


大酒のみ


放蕩者


日影もの


ならずもの


与太者であって

世間からは阻害された人が


深い闇を心から知ってるもの


がやるべきものなんです。



東大でて


医者やってて


金持ちで


ヒマで


小器用に


小賢く


作った俳句なんて


そんなもん


つまらんものなんです。


虚子門下の花鳥諷詠俳句にそういうのが多いですね?


まあ個人名を出しては失礼かもしれないが


ホトトギス門下の『婦人俳句会』の女流俳人なんて


私に言わせればどうでもいいような俳句でしょうね。


極論すればこのようなありきたりの生活日常雑詠俳句が


あたかも俳句の王道であるかのような誤解?を


俳句界に与えた罪は深いですね。(と私は思うのです)




さて、、、今、





俳句雑誌を見ても、


今そこにあるのは


健康で暇を持て余している人が


まさに暇つぶしに、作ったであろう様な、


『健康的な小器用な俳句』


しかありませんね?


実は、、そんなものは俳句じゃあないのです。



あまりにも体が健康で


心も健康で、、、、、


そういう人はそもそも俳句なんか作っちゃあいけないのです。


登山とか、水泳とかスキーとかスポーツ系でもしたほうがよいのです。


ならずもので


放蕩者で


マイノリティーで


世間から疎外されたモノの


しかも


深い闇を知っているものの


最後の文芸、、、



それが俳句なのです。


そう私は思いますよ。


なんせ 俳句の俳はヒトニアラズと書きますからね(笑)



ではそのそも俳句とはなんでしょう?


それは高等な?言葉遊びです。


高等遊芸?といってもいいでしょうね。



なぜならば、、、



そもそも、、、たった17文字でいったい何が表現できますか?


という根本的な大疑問が


厳としてそこにはあるからですよ。




それって?


たった17文字で森羅万象を表現してみなさいって?


ムリでしょ?


だから無理を承知で?

してみるとどうなるか?的な


高等な言葉遊びですなのです?


自分の思いを全部吐露したいなら

小説とかにした方が100倍マシです。

小説なら無制限にいくらでも自分の思いを好きなだけ述べられますよ。


それをあえてたった17文字で制限するという

それって何?って感じですよね。

なんでそんな自己規制?ってことでしょう。




ですから?


俳句とはそういう自己規制の中でどれだけ思いを託せるかということなのです。




その本質は



①どれだけ言葉の貯蔵があるか、


ボキャブラリーが豊富かということと、




②その言葉をどう選び出すかという作業?


そしてその選びだされた言の葉を





③どう配列するかというテクニック?


その3要素に尽きるわけです。


これが

これこそが


俳句のからくり(奥義)なのですね。



俳句ってこれしかないのです。



この3つの作業をどれだけ


うまくこなせるか


うまく盛り上げられるか


うまくごまかせるか?



それだけと断言してもいいでしょう。



見破ってしまえば?


実に味気ないことですが


これだからこそ


俳句の


高等遊芸であるという


秘密?が露呈するわけですよ。





これに付随して


放浪とか


病気療養とか


貧困などが


加味されれば


あなたももう



今日からは


立派な俳人ですよ。



さっきの3要素はあくまでも


実作上のテクニック?ですから


当然、、、


それに伴って



実生活の


原体験も必須です。



詠うべき



読むべき



素材が皆無では


俳句自体も作れませんものね?



それが


放浪であり


病苦であり


貧困だというわけです。



そもそも

俳句なんて


やくざ者の文芸?ですよ。


芭蕉は忍者?ともいわれる世をはばかる影の者だったし


子規は寝たきりの病人だったし


山頭火は、酒と放浪と俳句をとったら、あとには、何も残らないような人生破産者だったし、、、


みんな日陰者ばっかりですよ。


だから、、


健康でお金持ちでスポーツ好きなんて人は俳句なんてやらないんですよ。


というかやっちゃいけないんですよ。俳句なんかは。



誤解を恐れずに?極論するならば


俳句とは


人生破産者が


その鬱憤を


17文字という高等遊芸に


あえて?身命をかけてまで?


吐露した?言葉遊びであるということですよ。


本来は俳句なんていう価値ないものに?


入れ込む?


一身まで賭ける?


それこそまさに粋の?極みでしょう?


いかにも破落戸、、風狂の極みですよね。


これこそが俳句の王道なんですよ。




だから、、


健康的な体と健康的なお考えの人が


俳句なんか作ってもちっとも、面白くもなんともないんですよ。


つまらない俳句しかできないんですよ。



有名大学出て


医者とか


大学教授とかで


俳句の宗匠になってる人っていますよね。


こういう人の俳句は全くつまらないです。


できすぎていて


わざとらしくて


嫌味たっぷりで


最悪ですよ。



やっぱり?


俳句って


貧乏で

病気で

放浪していたような人のものが


面白い?んですよ。



これは短詩系であるということで



おのずと実生活が直に


投影されるというか


それしかないというか


それが俳句ですから


金持ちで

医者で


東大出で、、


そんな人の句は


なんの実生活上の裏付けもないので


浮いちゃって?


ハリボテのトラでしかないんですよ。


偽物


作り物


でしかないんですよ。


面白くもなんともないんですよ。


まさに


こういうお金持ち俳人の俳句


新興俳句?はですね。



言葉遊びそのものです。



技巧的で


わざとらしくて


意表をついて


絢爛な言葉で驚かして



でも?


それだけです。



豪邸に住んでいて


たらふくうまいもん食っていて


愛人が5人もいて?


世にもうらやむセレブ職業?で、、



そん人が金と暇にあかせて


いくら言葉の技巧凝らしすぎた句を


作っても、


耳目衆人を一時的には


驚かせて

人気俳人?


にはなるでしょうが



それだけです。



実体験がないので


浮いちゃっていて


時代の腐食作用には


耐えられないんです。


あっという間に忘れ去られて


おしまいですね。



だから、、



俳句って

しょせん



身の丈の句しか作れないんですよね?



俳句はその俳人そのものの分身というか



だから


俳句って



破落戸者の、、、風狂者の、、無頼漢の、、、



文芸だというんですよ。



放浪の俳人や


世捨て人の俳人や

堂守の俳人や


剃髪した尼さん俳人や


そういうのはあり得ても




金持ち医者俳人とか


セレブ社長俳人とか、


大学教授俳人なんてのは


ありえないんですよ。



そんなのは


ニセモノ俳人


でしかないんですよ。


そういう人はどうしても文学関係をやりたいなら(いないとは思いますが、、、、)

小説でも書いた方が良いのです。












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