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クリスタルの記憶  作者: 遊人
第1章 始まり
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第006話 冒険者の心得と自分の能力(その2)

■クリスタニア大陸 クリスタニア 教会 アルフォード・ウィンザー


 朝目覚めて、ステータスを確認した。やはりMPが120までしか回復していない。そういえば、身分証明書を2回見せている。その時に魔法を使ったとすれば、そこでMPを消費している可能性もある…MPの関連を本で調べた。MPが回復しない原因が分かるかもしれない。そうするとこんな記述があった。MPは最初に入れたクリスタルの中に溜まるもの…このクリスタルには経験と魔法、魔力が記憶される物のようだ…経験?経験とは何なのか?…また新たな課題が出てくる。疑問が次から次へと…


 それならとクリスタル関連を調べた。昨日の冒険者登録ページには、簡単に強さの源と書かれている。クリスタル…この大地には大きなクリスタルが4本(現在所在が分かる)あり、その恩恵を受けて人々が暮らしている。へぇ…そうなのか? クリスタルは1本の結晶で全体が光り輝いている状態で良好とされる。クリスタルは強さの源と称されるのは、2つの理由がある。1つは魔法の源であるマナと呼ばれる物を蓄積する能力に長けている事。2つめは対魔人用の武器を創造する事が出来る。戦いを極めたものを「超越者」といい。その超越者が想像した武器がクリスタルファングと呼ばれ、魔人と呼ばれるものに対抗できる武器とされている。


 通常武器では効果がない魔物にも有効とされ、特殊武器となるが、使用には時間制限があり、それを越えて使用すると戦闘不能な状況になる。戦闘不能な状況とは、世界がぐるぐると回りだすとそれが第1のサイン、武器がクリスタルに戻ろうとすると第2のサイン、それを越えると使用者は意識を失うと同時にクリスタルが砕ける。単独で行動する場合は第1のサインが出たら、武器をクリスタルに戻す事を心がける事が重要と書いてあった。


 そして、クリスタルファングは、その人が創造するため、人によって能力が変化する。さらに、使用するたびに形を変化する事も可能であるが、多くの人は使い慣れた武器を創造する。魔法効果は属性によって異なるが、雷属性を極めれば、電撃と斬撃の2重のダメージを与える事が出来ると書いてあった。ダメージも単に2回打撃を与えるというものではないらしい。状況によっては致命傷を与える事が出来ると書いてある。


 次のページに進むとクリスタルを応用するようになった経過が書かれている。突然の衝撃が大地を襲い、4本(現在発見されている。)のクリスタルが今までにない輝きを発するようになった。それから1年も経過しないうちに得体のしれない生物が現れる。現在の名称では魔人と称される者だ。そして、魔人には知力があり、大陸を支配しようと魔物を創造し、それらを使って町を襲うようになった。それが今から200年位前にあった出来事。それからは魔物・魔人と人の戦いの歴史となっている。人は最初、劣勢であった、魔人にも魔物にも敵わない存在でしかなかった。しかし、偶然に転機が訪れる。知性の無い魔物同士が争った結果、同士討ちになった。その結果が、黒く光る結晶(魔結晶)と白く輝く結晶(希望石)が現れた。人はそれを持ち帰り、冒険者ギルドの前身である国の組織にその2つの結晶を渡した。


 その研究の成果がクリスタルを体内に入れる事になったと言われている。そして、体内にあるクリスタルを使って、希望石を吸収する事でクリスタルを強化し、それが能力に反映される事になった。希望石こそが、己の強さの源となっている。では、魔結晶は不要の産物なのかと言うとそうでもない。体に入れるとマイナスの影響しかないが、武器・防具に魔法の力を付与する魔力回路というものになったり、生活でも魔力回路をつかった生活道具にもなっている。この魔力回路に氷魔法を付与すれば物を冷やす事が可能なのだ…だから冒険者は魔結晶を冒険者ギルドに売って、ギルドはそれを加工して生計を立てている。


 話が脱線したな…話を元に戻そう。先程、疑問になった経験とは、魔物が落とす希望石の事だろう…自分の事、世界の事が少し理解出来た。そこで、ふと思った。MPとクリスタルの関係も…そうなると一つのクリスタルが輝く事で良好という事であれば、今のMPの回復から見て、良好な状況ではないという事になる。クリスタルはカードと同じで詠唱で出すのだろうか…見てみたい…詠唱が分からない以上は、冒険者ギルドに行くことで解決が出来るのであろうか。後でキルドにでも出かけようかなぁ…一日部屋の中というのもどうかと思うし…


 今度は、部屋の中にある荷物を見た。それが僕の装備だろう…黒い服…随分と精巧に作られている。そして謎のエンブレム(鷲が獲物を捕らえる様が書かれている)…そして、あれだけの怪我をしたというのに新品当然の状況だ…何か特殊な防具かもしれない。剣を見た。この剣も刃こぼれをしていない。剣先の部分から柄の部分に黒い線が入っている。これが魔力回路の様な気がする。柄の部分には大きめのクリスタルがはめ込まれている…攻撃力が高そうな武器だ…先程の話では超越者が使うクリスタルファングというクリスタルから創造する武器があると書いてあった。


 僕も超越者なのかなぁ…現状では、インテリジェンスカードの出し入れしか出来ないけれど…道具を見た…なんかカッコいいメガネの半分な物がある…これは何だろう。耳に掛ける部分に、カウンターと書かれている…鞄の中を探すと説明書があった。能力を測定したり、敵の攻撃を予測したりすると書いてあった。使用方法はこれをかけて、目標物を見て、脇にあるボタンを押すと、その人の戦闘力が分かるという優れものだ…これがあればどんな動きにも対処が可能かもしれないと思ったら、能力値の違いが大きいと予測しても攻撃は躱せないらしい。トホホ…そうはうまくいかないか。それでもこの説明書には戦闘能力の差が大きいなら戦わずに撤退する事が出来ると書いてあった。なんだか、戦わずして逃げる事に抵抗があるのだが…命は一つしかない。撤退することも勇気なのだろう…いや、この前の状況から僕は強者と戦って、力の差から撤退した可能性がある。これが現実なのだろうなぁ…


 冒険者ギルドへ行こう…クリスタルの状況を確認をするために…

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