君と君。
うーん。
あきの過去っていうのを一応決めてるんですけど。
どこで出そうかしら?と考えて悩んでます。
遂に土曜日。
ていうか。
お昼食べに行くだけなのになんで、10時から家を出なくてはいけないのか。
ただただ、疑問に思う。
「いってきまーす。」
「・・・・・。」
「あっ!はるか!」
「・・・・・。」
「何?」
「いってらっしゃい。」
「ふふっ。うん!いってきまーす♪」
「何かあったら電話しろよ。」
「何もないよー♪うん。でも困ったら電話する。」
・・・・・・。
「おっはよー」
「おはようございます♪先輩。」
「私服も可愛いね。」
「ありがとーございまーす♪先輩はこんな時間にお昼食べるんですか?」
「はははっ!違うよ。じゃ~ん♪」
「遊園地のチケット?」
「正解。これから遊園地に行きまーす。それで、遊園地でお昼食べて遊んで帰ります。」
「遊園地。やったーーー♪あたし大好きです。遊園地!わーい!」
「よかったーー。じゃ、行こうか?」
「はい!」
・・・・・・・。
「あいつら、遊園地行くんだってよ!」
「えっ!?遊園地?デートかー。」
「・・・・・・。」
「よしっ!俺らも行こう!」
「たくなんかノリノリだね。では行きますか?」
「はぁ~。あのさ、俺家帰っていい?」
「「だめ!」」
「はぁ~。」
・・・30分前。
「何もないよー♪うん。でも困ったら電話する。」
・・・・。
「何もないか。そんなん・・・。」
「無理だな!」
「・・・・・・。」
「絶対無理よ!だってあの人手出すのはやそうだし。」
「・・・・・・。」
「だよなー!」
「お前ら何やってんの?」
「やぁーはるかくんごきげんよー♪今日は尾行日和だね♪」
「・・・。尾行?」
「そう。尾行。あきと先輩のび・こ・う・。」
「俺は別に興味ないから。お前ら2りで行って来い。」
「何言ってんだよ。」
「俺はいいってば。ちょっおいっ!ふざけんな!はなせっ」
・・・・。今に至る。
「尾行って楽しいねー♪俺こんな体験初めて♪」
「あたしも♪」
「はぁー。めんど。」
・・・・・・。
「キャーーーー!!」
「あはははっ!!あきちゃんの顔おもしろすぎ!!そんなに、怖かった?」
「怖すぎです!!でもこの怖さがクセになるんですよねー。ジェットコースターって!」
「あははははっ!!次は、お化け屋敷行く?」
「・・・・・・。いやです。そんなことよりー。」
「・・・・。あきちゃん。お化け屋敷ダメなんだ?」
「そ。そんなことないもん!」
「あはははっ!!大丈夫だよ。俺が付いてるから。怖くないよ。だから、行こう?」
「・・・。本当に?」
「うん。」
「じゃぁ。あの。手。つないでもいいですか?」
「えっ!?急に!?」
「いや!あの。怖いから離れたくなくて。」
「ふふっ。いいよ♪」
・・・・・・・。
「お化け屋敷と言ったらカップルの定番だろ。くっそなんかムカつくなー。」
「お化け屋敷かーあたしたちも入ろよー。」
「・・・・・・。」
「あれ?てかさー、暗いとこ大丈夫なん?」
「あー。先輩いるから大丈夫なんじゃない?」
「・・・・・・・。」
「1人になったら終わりだなー。ちょっと心配だなー。」
「まっ。大丈夫でしょ。ほらっ。」
「・・・・・・・。」
「うげっ!手つないじゃってるよ。ありえねー。マジむかつくわー。」
・・・・・・・。
暗い。お化け屋敷は案外暗いんだなー。
怖い。
どうしよう。ちょっと怖い。
ギュッ。
「・・・?」
「大丈夫。手離さないから♪」
「ふふっ。あたし暗いところ1人でいるのダメなんで絶対離さないでくださいね?」
「おっけー。まかしといて。」
・・・・。
「こわかったーーー!!」
「あはははっ!もうあきちゃんまじでおもしろすぎ!」
「もー!!だって本当に怖かったんだもん!」
「ははっ!あっもう12時半じゃん!お昼食べに行こうか?」
「はいっ!」
・・・・・。
「腹減ったー。」
「あたしもー。」
「・・・・・・。」
「あっ!朋子のせいで見失ったじゃん!」
「何であたしのせいなの?」
「・・・・・・。」
「だって朋子がお化け屋敷入るって言ったから!」
「だってーー。せっかく来たんだもん。入りたいじゃん!」
「・・・・・・。俺腹減ったから飯食べてくる。」
「あっ!ずりー!俺も行く。」
「あたしもーーー。」
・・・・・・・・。
「んーーーおいしーー♪」
「でしょ?ここすごい美味しいんだよ!」
「うん!また来たい♪」
「喜んでもらえてよかった。」
「ふふっ。」
「次何乗る?」
「んーメリーゴーランドとかー?」
「あははっ!あきちゃん似合いそ~。」
「先輩は乗らないの?」
「乗らないよ。俺絶対嫌だから。」
「え~~。」
・・・・・・・。
「結局見つかんないしー。」
「本当にどこいったんだろー?」
「俺、帰っていい?」
「あっ!!!!!」
「えっ??何々?」
「・・・・・。」
「いた!ほら出口!」
「ホントだ!!行こう!」
「(やっと帰れる。)」
・・・・・・。
「先輩今日はありがとうございました♪すごい楽しかったです!」
「うわーー。マジよかった~。」
「ふふっ。」
「俺さ、どこ行ったらあきちゃん楽しませることできんのかなー?って今週ずっと考えてたんだよね。だから、すごい楽しんでくれたみたいで本当によかった。」
「ふふっ。楽しかった~♪先輩がいっぱい悩んでくれたおかげですね♪」
「だなー。・・・。あきちゃん。」
「はい??」
「俺、あきちゃんのこと好き。」
「えっ!!」
「・・・。あっ。言っちゃった。あははっ。言っちゃったー。」
「・・・・・。」
「俺ね。あの日、あきちゃんがハンカチ渡してくれた時に優しくて可愛い子だなーって思ったんだよね。だから何となくもう1度会ってみたいなーって思って。
学校で探してて。
んで、廊下歩いてたらあきちゃんがいてクラスに入ってくところ見てさ。
お昼休みに行ってちょっと話したらすごいなんか。いいなー。って。
それで土曜日誘ったら本当に来てくれてさ、一緒に遊園地行ってお昼食べて、すごく楽しかったんだよね。
んで、やっぱ好きだなって。
あきちゃん。会ったばっかだしさ信じてもらえないかもだけど。
俺、あきちゃんのこと好き。付き合ってください。」
「・・・・・。先輩。信じてるよ。」
「えっ?」
「先輩の顔見れば嘘じゃないことぐらい分かるよ。」
「そっか。・・・。今すぐ答えだせなんて言わないし、無理やり付き合う気もない。
ゆっくり考えて欲しい。
絶対あきちゃんのこと大切にするから。」
「はい。じゃーゆっくり考えてみます。」
「ん。じゃーゆっくり考えてもらいます。」
「・・・。それじゃ。あの、あたしこっちなんで。」
「・・・。送っていくよ。」
「あっ!いや大丈夫です!!」
「いいよ。女の子一人で帰らせるわけないじゃん。」
「ちがう。」
「えっ?」
「恥ずかしいんです!!初めて告白されて先輩みたいな優しくてかっこいい人に。一緒にいるだけで心臓止まりそうていうか。ホントに今はあの。」
「・・・。あきちゃん、顔隠さないでよ。俺、あきちゃんの恥ずかしがってる顔みたい。」
「嫌です!!」
「ふふっ。分かった。じゃーそのうちに答え聞かせて。」
「はい。」
「じゃぁー気をつけて帰るんだよ。」
「あっはい!あの、本当に今日はありがとうございました!」
初めて告白された。
心臓がとてもうるさい。
先輩のことしか考えられない。
・・・・。先輩は、あたしのこと必要としてくれてるのかな?
先輩は、あたしのこと愛してくれるのかな?
もし、付き合って先輩がとても大切な人になったらまたあんな思いするのかな?
あたしは、どうすればいいんだろ?
・・・・・・・・。
「告白されてましたね。」
「されてたね。」
「・・・・・・。」
「おっけー。するのかな?あき。」
「さぁーどうでしょー。」
「俺、帰るわ。」
「えっ、もう帰んの?」
「・・・。」
「俺の勝手だろ?」
「そうだよなー。あきの勝手だよな。付き合うか付き合わないのかは。」
「いや、それとはるかの言っている意味は違うから。」
「(なんかムカつく。なんかモヤモヤする。なんでだろう?)」