君とあたしと君と君
ここからが、本番です!
誤字脱字・変な日本語はご了承ください。
読みづらくてごめんなさい!!
出会って何年だろう?
君とあたしは、家族みたいな友だち。
だから、好きになるなんて思ってなかった。
今思えば、もっと早くに自分の気持ちに素直になってればよかった。
・・・・・・。
「・・きろ。・・・きろ。起きろ!!」
「ん~。もうちょっと。」
「・・・・・。はぁ~。たくっ。あき、シュークリーム買ってきたけどいらないみたいだから俺がたべちゃおー。」
「・・・・・!!シュッ!シュークリーム!!!」
「おはよー。あきちゃん。」
「シュークリームは?」
「嘘に決まってるじゃないですか。」
「がーん。」
「あき、遅刻するから早く支度して。」
「・・・・・。ふんっ!嘘つきは嫌いだもんね!あきさん、嘘るききらいだもん。」
「はぁ~。」
「あっ!今、はぁ~って言った!今言った!」
「はいはい。言いました。なんでもいいから支度してください。遅刻しますから。」
「仕方ないなー。はるか君のためにも一肌脱ぎますか。」
「あー。お願いします。」
あたしとはるかは、幼馴染だ。いつもこんな調子で、何も言わずに家に入ったりする。
はるかはしっかりモノでいつも隣の家のあたしを朝起こしに来てくれる。
何度、はるかの家が隣にあってよかったと思ったことか。
朝、制服に着替える時にはるかがいても気にしない。
「あっ、ともちゃん!!おはよー!!」
「あき、おはよ。」
「ともちゃん今日は晴れてるねー!」
「・・・。そうだね。」
「おはよー。」
「はるか!居たんだ。おはよ。」
「居たよ。」
「相変わらずブサイクな顔。」
「相変わらず失礼な女。」
「相変わらずむかつくわねー。あんた。」
「相変わらず言葉遣いが悪いわねー。あんた。」
「まぁ、まぁ。ともちゃんもはるかも落ち着こうよー。今日はこんなに晴れてるんだから喧嘩なんてもったいない!」
「何がもったいないのかあたしにはさっぱり。やっぱあきってばかだよね。」
「俺もさっぱり。本当にあきってばかだよね。」
「・・・。」
「おっはーー!!」
「・・・!たくーー!うえーーーん!!」
「うわぁ!!びっくりしたー。いきなり抱きつくなよ。あき。」
「たくくん聞いてくださいましぃ。はるかくんと朋子お姉さまがあたくしのこといじめますのっ!」
「「だってあきが馬鹿なんだもん。」」
「あはは。まぁ、あきがばかなのはいつものことじゃん!あきも、気にすんな!なっ?」
「うん。やっぱたくが一番優しいね。」
「たくはあきを甘やかしすぎ」
「そうだよー。あきの教育に悪いからやめて」
あたしとはるか、ともちゃんにたくは同じ高校に通っている幼馴染だ。
ともちゃんとたくは、家が少し離れているので途中で合流する、
クラスも同じで、通学路も途中から同じなので行きも帰りも学校でもほとんど一緒にいる。
「うわっ。次の授業体育かー。あたし、パスっろかなー。」
「えー!!ともちゃん体育は出なきゃ損だよ!楽しいもん!」
「あきは、それしかできないんだろ?」
「うわっ!はるか、それあたしに失礼!」
「何?朋子休むの?もったいねぇー。体育ほど楽な授業はない。でなきゃ損だぜ?」
「・・・。ここに同族がいたよ。」
「なんだよその目!本当のことだろ?」
はるかとたくは、そのまま言い合いになっている。
「ともちゃん?具合悪いの?」
「あき。大丈夫。はぁー。でよっか。」
「ともちゃん。無理しないでね?」
「ふふっ。違うよ。」
「えっ?」
「めんどくさくて言ったの。」
「なんだー。よかったー。」
「行こっか。」
「うん!!」
「ほらーそこの2人組。早く着替えないと遅れるよー。」
ともちゃんは、あたしたち4人を家族に例えるとー。うーん。お母さんかなー。強くて優しいお母さん。
「キャーー!!!!!」
体育の授業中、黄色い歓声が飛び交う。
「うるさいなー。もー。」
「仕方ないんじゃない?だって、男子と同じ体育館じゃん。」
「えっ?だから?んっ?えっ?」
「あきはやっぱりおバカさんですねー。」
「もー。ともちゃんっ!」
「だってよく見てごらん?」
「えー?何を?」
「はるかとたく。」
「んーー?おぉ!」
「でしょ?」
「バスケやってる!!早くあたしの番こないかなー?」
「ちがーーーう!!バカっ!」
「えっ???なに?えっ?」
「はぁー。いい?はるかとたくはイケメン。バスケ=かっこいいスポーツ。イケメンがバスケ=かっこよすぎる。 分かった?」
「うっうーーん。あははっ!」
「バカ。イケメン2人が違うチームで本気でバスケやってれば女子はみんな胸キュン状態。」
「なるほどー。そりゃ、黄色い歓声も上がりますね。でもでも、はるかとたくはイケメンなの?」
「一般的に言うイケメンじゃない?まー。あたしはパスだけど」
「あははっ!ともちゃんらしー。」
そーか。はるかとたくはイケメンなのか。
「てことは。ともちゃん、お2人はおモテになるのですか?」
「そーなんじゃない?」
「・・・。そーなんだ。じゃー2人は彼女とかいんのかな?」
「えっ!?何急に。・・・。んー。いるのかもねー。あんだけモテるんだし。てかさー。あき?」
「んっ?」
「今頃過ぎない?」
「そーかな?」
「うん。あっ!終わったよー。次あたしたちの番だよ。行こー。うわってか、はるかとたく囲まれてんじゃん。なんかムカつくな。」
「あはは。」
今頃過ぎだった。ずっと一緒にいて、一緒にいるのが当たり前で。
そう思ってたから気づかなかったのかな。
周りには選り取りみどりの女の子達。
彼女がいて当たり前。
てことは、2人はいて当たり前の存在からいなくて当たり前の存在になるのかな?
あれ?まじで?
ともちゃんは?いるのかな?
あたしたち恋の話とか全くしてないじゃん。
うわー。恥ずかしいな。
3人のことなんでも知ってるって思ってた。
でも、実際知らなかったんだ。
あたし。
3人は恋してるのかな?
あたしは・・・・・。
してない?