あたしと夏休み。
番外編じゃありません!
暑い。
夏休みがやってきた。
「おい!あきー!何やってんだよー!」
「あー。うん。」
「大丈夫か?」
「うん。ねぇ、たくさん。まだ着かないんですか?」
「あははっ。もうちょっとだと思うんですけどー。あははっ。」
「暑い。疲れたーー。」
「ほら、あき頑張ろう?」
「ともちゃーん。あきさんは営業停止しそうですよ。」
「お前何言ってんの?」
「・・・・・・。」
「何無視してんだよ。」
「暑いよ。はるか、荷物持って?」
「いやだ。」
「けちー。」
「あき、俺が持ってやるからがんばれ!なっ?」
「うん。」
「にしても。遠いわね~。」
「んーーー。もうじきのはずな・・・。あっあった!!!あれだよ!」
「どこぉ~?」
「へぇ~いいじゃん。」
「うん。結構いいじゃ~ん♪」
・・・・・5日前
「じゃーーーーん!!!これを見たまえ!!」
「「「・・・?」」」
「当てっちゃった♪熱海!!」
「熱海ってどこ?ハワイの近く?」
「ちがう。静岡。」
「たく、すごいじゃない!」
「だろ?しかも!!1週間4組!!飛行機往復と別荘付きの熱海の旅行用のチケット!どうよ!」
「すげーじゃん。よくそんなん当たったな。」
「熱海♪♪」
「・・・・・・。」
「あき?」
「うーーん。静岡かー。富士山かぁ~。」
「いや、熱海って島だぜ?あき。」
「島?そう。日本のハワイだと思え。」
「日本のハワイはどちらかというと沖縄じゃない?」
「まぁ、はるかくん細かいところはいいんだよ。」
「あっそう。」
「あたみ。しずおか。海。別荘。飛行機代無料。いいねーー♪」
「・・・。だろ?じゃー決定な!」
「あったみ~♪あたみ♪」
・・・・・・・そんなこんなで今に至る。
「いいじゃーーん!別荘!!きれいーー♪」
「うわ!海みえるぜ!あき!」
「本当だーー!すごおーーーい!!」
「あははっ!はしゃぎすぎだよ~2人とも」
「よしっ!じゃーまず部屋割りしようぜ!」
「4部屋あるから1人1部屋でいいんじゃない?」
「それもそうね♪」
「あきはそれでいい?・・・・。って聞いてないし」
「まぁじゃーそうゆことで。」
「今日はどこ行くのーー?」
「ん~?海は明日だから~。」
「このあたりの散策は?」
「「「えっ?」」」
「もう午後だし、今から行くよりもこの辺り散策しながら観光名所とか聞けばいいじゃん。」
「「「おぉ~~!」」」
なんだかんだで時間は過ぎ、夜になった。
「えっ!?」
「うん。だから1人1部屋。」
「・・・。なるほど。そうきましたか。」
「どうすると思ってたの?」
「みんなで一緒に寝ると思ってた。」
「「「・・・・・。」」」
「てへっ♪」
「・・・。俺もう寝る。」
「そうだなーこんな時間だしなー。」
「そうねー。夜ふかしはお肌の大敵だし。」
「「「おやすみー」」」
「お。おやすみ。」
「明日は海かー♪なんか色々考えると寝れないなー♪にしても。しずかだなー。」
・・・・・。1時間後。
「やばい!寝れない。なぜだ!くそー寝かしてよ!あたし!!」
プチッ!
急に暗くなった。
「はっ!?えっ?なに?嘘!!真っ暗じゃん!!嘘!ちょっなんで?ドアどこ?・・・・・。あった!・・・・。ガチャガチャ!!!開かない!!嘘じゃん!えっ!!嘘でしょ。嘘だよね。何で?嘘・・・・・。」
「いってきます。」
「いってらっしゃい。」
「ごめんね。あき。あき。あき。ごめんね。」
「・・・・・・。はぁ。はぁ。・・・。いやだ。お母さん。行かないで。いや!いや!いや!!!!お母さん!!帰ってきて!!はぁっ!はぁはぁ。はぁ。はぁ。お願い・・・。」
暗い。怖い。
嫌な記憶を思い出す。
息が苦しい。
過呼吸だ。最近はなかったのに。
怖いよ。怖いよ。・・・!!
「あき!!!」
「はぁはぁ。は。はるかぁ~。はぁっはぁっ。」
「あき。大丈夫だよ。ゆっくり息吸って。大丈夫。大丈夫。」
「苦しい。・・・。助けて。」
「大丈夫だよ。ゆっくり吸って?・・・。吐いて。」
「ぐすんっ。」
「大丈夫。大丈夫だよ。」
「ぐすんっ。」
「(久しぶりに見たなー。怯えてるあき。震えてるし。ヤバイかな?)」
「置いてかないで。1人にしないで。」
「うん。置いてかないし。1人にもしない。(あー。俺、配慮が足りなかったなー)」
「ごめんなさい。ぐずんっ。」
「よしよし。大丈夫だよ。あき?」
「ぐすんっ。」
「大丈夫。一緒に寝よっか?」
「ぐすんっ。コクンッ。」
「うん。行こう?」
「コクンッ。」
「大丈夫。大丈夫。泣かなくていいよ。」
「怖いよ。こわい。」
「俺がいるから大丈夫。」
「はるかは、あたしのこと置いてかない?」
「うん。絶対置いてかない。」
「ぐすんっ。ごめんね。」
「何が?」
「色々。」
「大丈夫。」
「ぐすんっ。ありがとう。」
「いえいえ。」
「・・・・・。」
「(寝た。・・・・。あー。ヘましたなー。久しぶりの過呼吸だな。高校上がってからは1回もなかったんだけどな。さきにあきを寝かせるべきだった。はぁ~。当分、過呼吸と付き合わせることになったなー。きっと。)」
・・・・・・・。
あの日の夢。
お母さんは、あたしに謝ってた。
ごめんね。って。
何のことかわからなかったけど、今思えばきっと罪悪感があったんだろう。
「おかあさん・・・・・。・・・・・。んっ。あー涙だ。・・・。そっか昨日。んーーー。はぁ~。あっ!はるか!・・・。ってあれ?」
ガチャッ!
「おはよー。」
「おはよう。あき」
「おはよっ♪」
「おはよーー」
「・・・・・。ニコッ!」
ギュッ!
「ともちゃん?」
「よしよし。無理しないの。昨日、電気きれたんだって?怖かったね。大丈夫だよ。」
「うっ。うえーーーーん。うっ。うっ。」
「よしよし。」
「ともちゃーん。」
温かい。
寒かった。
ともちゃんに抱きしめられて温かくなった。
あたしは、いっぱい泣いた。
「ごめん~。」
「何が?」
「うーんと。泣いちゃって?」
「ふふっ。いいよ♪泣きたい時は泣きなさい。」
「そうだぜっ!あき~。俺らの前で遠慮することなんてないだろ?」
「ありがと。」
はるかが昨日のこと全部話してくれたみたい。
「そうだ!海!!!」
「あ~そうだったね♪行こっか?」
「うん!!!」
「よっし!いっぱい泳ごうぜ!!!」
「海ってそんないっぱい泳ぐ場所なの?」
「・・・・・・。お前はいちいち細かいんだよ!はるか!!」
「あら、ごめんなさい。たくくんのことだから本気でいっぱい泳いで恥さらしになっちゃうんじゃないかと思っちゃってー。余計なこと言ってごめんなさいねー。」
「そんなわけあるか!」
「「あはははっ!!」」
「はるか。」
「んっ?」
「ありがとう。」
「いえいえ。」
「そうだ!何で、昨日いたの?」
「あー。喉渇いてさ、たまたま起きてたんだよ。そしたら、あきの声が聞こえて。」
「そうなんだ。」
「ふふっ。」
「何?」
「あき、気にすんな。そんなことより今日は楽しむんだろ?」
「うん♪」
・・・・・・・・。
「きれーー!!」
「本当だ!!」
「おっ!いたいた!」
「おそいよー!」
「わりぃわりぃ。」
「すいませんー。」
「もーー。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「何?2人して。」
「「胸。あったんだ、」」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・。」
ガツンッ!!!
「「痛ってーーー!!」」
「ともちゃーーん。ぐすんっ」
「よしよし。」
「朋子、お前どんだけだよ!」
「痛い。」
「・・・・・・。あんた達がいけないんでしょ?」
「いやーすまん!つい。」
「つい。」
「そんな!あたし、胸ないわけじゃないよ!」
「あははは。」
「いや。無いに等しいだろ。」
「おい!はるか!!」
ゴンッ!!!
「痛ってー。」
「はるか、あんたねー。」
「もういいよーともちゃん。そんなことより遊ぼ?」
「そうねーはるかとたくなんてほっといて遊ぼっかー♪」
「あーずりーーー!俺も!!」
「・・・・・。」
そんなこんなで楽しい1日は終わった。
「今日からはあき、あたしと寝ようか♪」
「うん!!」
「「じゃーおやすみー」」
「おやすみー。」
「朋子ずりー!俺もあきと一緒に寝てーーー」
「無理だろ。」
「・・・・・。いいなーはるかは。」
「いいだろ?」
「お前さ、何余裕そうな顔してんの?」
「はぁ?」
「お前、今あきに告ったらオッケーしてもらえるとか思ってんじゃねーの?」
「してねーよ。たくじゃあるまいし。」
「俺もそんなこと思ってねーよ。」
「・・・・・・。はぁ~。何?あきが好きなの?」
「好きだよ。ずっと前から知ってるくせに今更何言ってんだよ。」
「・・・・・。あっそ。」
「はるか。お前はどうなんだよ。」
「さぁ~?」
「・・・・・。いっつもそうだよな。実際のこと言わねーでさ。」
「・・・・・。好きだよ。当たり前じゃん。じゃなかったらあんなに優しくしねーよ。」
「最初からそう言えよ。」
「・・・・・・。」
「言っとくけどはるかに負ける気ないから。俺。」
「・・・。俺もたくに負ける気ないから。」
過呼吸。
昔は毎日のようになってたんだけど高校上がる頃にはほとんどなくなってた。
でも怖い思いしたからかな?
多分当分、出ると思う。
正直思い出したくなかった。
あんな鮮明に。
当分夢にも出てくると思うと、気が進まない。
でも、頑張んなきゃ。
強くならなきゃ。
「俺にしとけよ。」
「・・・・・。」
今はまだ、こんな風になるなんて思ってなかった。




