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Short Story  作者: 神崎 紗穂
3/12

act.2 Lucky?

 なんて今日はツイてない日なんだろう?

朝の忙しい時間に買ったばかりのコンタクトレンズを割って、一日見えにくい眼鏡で過ごすことになってしまった。

両親にも「もっと大切に扱いなさい」って怒られちゃったし、放課後にはクラブを休んでコンタクトを買いに行かなくちゃならないし。

 しかも、二年になってクラスが分かれてしまい、毎日会えるわけでもない片思い中のカズヤ君の姿も、一日中見られなかった。

いつもなら、朝遅刻ギリギリに自転車こいでくるカズヤ君を教室の窓から見て、心の中で「おはよう」って呟いてるはずなのに。

私は今日一日のことを思い出して暗い気持ちになり、下駄箱から靴を出して履き替えた。

昇降口の階段を下りて自転車置き場に向かう。

 あーあ、神様のイジワル・・・・・・


 ふと顔をあげた。えっ、ウソ? 自転車に乗ってるカズヤ君が目の前にいる。

「あれ、今日は眼鏡?」

「う、うん。コンタクト割っちゃって、これから買いに行くの。」

「そっか。やっぱり眼鏡かけると印象違うよね。でも、似合ってるよ。

 それじゃ。」

「あ、またね。」


 うわぁー、カズヤ君と話しちゃったぁ。

それに、眼鏡似合うって言われちゃったぁ。キャァー!

 でも、あれ? カズヤ君、今日クラブどうしたんだろう?

・・・あ、そうか、水曜日はサッカー部朝練があるから放課後の練習は休みなんだっけ・・・。

 なぁんだ、今日って実はラッキーな日だったんだ。

朝からイヤなことばっかり続いてるって思ってたけど、運ってこんなモノなのかな?

  まぁ、いいや。

 神様、アリガト!

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